ハンガリー共産党(ハンガリーきょうさんとう、ハンガリー語:1944年以降はMagyar Kommunista Párt、結成時の呼称はKommunisták Magyarországi Pártja)は、1918年11月24日に創設された。
歴史
クン・ベーラの指導の下、1919年3月にはハンガリー革命でハンガリー民主共和国を倒し、ハンガリー・ソビエト共和国を設立した。しかし、共産党政権は介入してきたルーマニア王国軍とホルティ・ミクローシュ率いる(ハンガリー国民軍)に倒され、地下に潜伏した。
その後成立したハンガリー王国においては、共産党は非合法とされていた。しかし、1944年にハンガリーがナチス・ドイツ軍に占領され、極右の矢十字党が政権を握ると、他の野党と協力した。1944年5月には、野党や労働組合などとともに「ハンガリー戦線」を結成し、ハンガリーの自由を求める運動を始めた。そして同年末には、独立小農業者党、(ハンガリー社会民主党)、(民族農民党)と連立して、ダールノキ・ミクローシュ・ベーラを首相とするハンガリー臨時国民政府を樹立した。
戦後、ソ連軍の占領統治下でラーコシの指導の下で徐々に権力を握った。1948年、党は社会民主党を吸収してハンガリー勤労者党(後にハンガリー社会主義労働者党)となり、一党独裁体制を築いた。
党指導部
1945年時の党指導部
- ラーコシ・マーチャーシュ (党書記長)
- ゲレー・エルネー (中央委員、政治委員)
- (レーヴァイ・ヨージェフ) (中央委員、政治委員)
- (ファルカシュ・ミハーイ) (中央委員、政治委員、党副書記長)
- ライク・ラースロー
- カーダール・ヤーノシュ
参考文献
- 南塚信吾編『世界各国史19 ドナウ・ヨーロッパ史』山川出版社、1999年 (ISBN 4634414902)
- ジュルコー・ラースロー編『カーダール・ヤーノシュ伝』恒文社、1985年、(ISBN 4770406290)