ドールハウス(英: doll's house、米: dollhouse)または人形の家(にんぎょうのいえ)は、一定の縮尺で作られた模型の家のこと。建物の外観よりも部屋の内装、家具、調度品、人形などによって生活空間を主に表現する。
概要
19世紀ヨーロッパの中流クラスの市民層で、女の子に与えられた玩具の代表的なものであり、男の子にはスズの兵隊などがこれに代わるものとして与えられた。
往々にして、これらは子ども部屋としてあてがわれたロフト(屋根裏部屋)で、大人の生活を妨げないで、子供だけで楽しむためのものだった。
ヨーロッパ伝統のクラフトとして世界中に愛好家を持ち、日本には1970年代後半に入って紹介された。日本ではドールハウスに人形を飾ることはあまり好まれない傾向にあるという。
イギリスのメアリー王妃に1924年5月に贈られた「メアリー王妃のドールハウス」が、1フィートを1インチに縮小した1/12の縮尺だったことから(1/12スケール)が標準とされている。
ギャラリー
1930年頃のチューダー様式のドールハウス
1730年代の(ノステル修道院)を模した物
17世紀のニュルンベルクのドールハウス
メアリー王妃のドールハウス
アメリカで1976年から1986年制作された(アストラットドールハウス城)
18世紀のオランダの蒐集家(サラ・ローテ)のドールハウス
ビアトリクス・ポター著『ピーター・ラビット( 2匹の悪いねずみのおはなし)』(1904年)の挿し絵のドールハウス
脚注
注釈
出典
関連項目
- 遊び
- 玩具
- こえだちゃん
- シルバニアファミリー
- 借りぐらしのアリエッティ
- ドラえもん のび太の宇宙小戦争 - しずかがパピ(ピリカ星の大統領)の亡命先として、リカちゃんハウスのような家を用意した。
- 鎌倉ものがたり - 第308話が「ドールハウス殺人事件」