トリプシン(trypsin, EC.3.4.21.4)はエンドペプチダーゼ、セリンプロテアーゼの一種である。膵液に含まれる消化酵素の一種で、塩基性アミノ酸(リシン、アルギニン)のカルボキシ基側のペプチド結合を加水分解する。語源は、ギリシャ語の“tripsis(摩擦、粉砕)”に由来する。
トリプシン1 | |
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トリプシンの構造 | |
識別子 | |
略号 | PRSS1 |
他の略号 | TRY1 |
(Entrez) | (5644) |
HUGO | 9475 |
OMIM | 276000 |
RefSeq | (NM_002769) |
UniProt | P07477 |
他のデータ | |
EC番号 (KEGG) | 3.4.21.4 |
遺伝子座 | (Chr. 7) q32-qter |
トリプシン2 | |
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識別子 | |
略号 | PRSS2 |
(Entrez) | (5645) |
HUGO | 9483 |
OMIM | 601564 |
RefSeq | (NM_002770) |
UniProt | P07478 |
他のデータ | |
遺伝子座 | (Chr. 7) q35 |
膵臓からトリプシノーゲンとして分泌され、エンテロキナーゼ((自家加水分解))により(αトリプシン)及び(βトリプシン)となる。また、キモトリプシノーゲンを一部加水分解しキモトリプシンとするのに必要な酵素である。(トリプシンインヒビター)(アンチトリプシンや(オボムコイド))によって阻害を受ける。