タグバヌワ文字(Tagbanuwa, Tagbanua, Tagbanwa、タグバヌア文字あるいはタグバンワ文字とも)は、フィリピンのパラワン島で(タグバヌワ族)によって使われるブラーフミー系文字。
タグバヌワ文字 | |
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類型: | アブギダ |
言語: | タグバヌワ諸語 |
Unicode範囲: | U+1760..U+177F |
ISO 15924 コード: | Tagb |
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。 |
ハロルド・コンクリンがフィリピンで今でも使われる3つの文字のひとつとしてあげているが(他の2つのはブヒッド文字とハヌノオ文字)、その後の報告によればほとんど使われていない[1]。
構造
タグバヌワ文字の字形は古いタガログ文字によく似ている。ハヌノオ文字と同様に、子音字は潜在母音aを持ち、文字の上または下に記号を加えることによって母音をiやuに変えることができる。母音iとe、uとoは区別されない。音節末子音は表記されない[3]。
Unicode
2002年のUnicodeバージョン3.2で、他のフィリピン固有の文字とともにタグバヌワ文字は基本多言語面の U+1760..U+177F に収録された[4][5]。
Tagbanwa[6] | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+176x | ᝠ | ᝡ | ᝢ | ᝣ | ᝤ | ᝥ | ᝦ | ᝧ | ᝨ | ᝩ | ᝪ | ᝫ | ᝬ | ᝮ | ᝯ | |
U+177x | ᝰ | ᝲ | ᝳ |
脚注
参考文献
- Kuipers, Joel C. (2003). “Indic Scripts of Insular Southeast Asia: Changing Structures and Functions”. In Peri Bhaskarara. International Symposium on Indic Scripts: Past and Future. 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所. pp. 1-24
外部リンク
- 『タグバヌワ文字』地球ことば村・世界の文字 。
- Tagbanwa, Omniglot
- Google Noto Fonts - 「Noto Sans Tagbanwa」が対応。