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ソウルミュージック

ソウル英語: soul)あるいはソウルミュージック英語: soul music)は、ポピュラー音楽ジャンルの一つである。

ソウル
現地名 Soul
様式的起源
文化的起源 1950年代、アメリカ(「ソウル」という名称は60年代に登場する)
派生ジャンル
サブジャンル
融合ジャンル
地域的なスタイル
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概要

1950年代アメリカにおいてアフリカ系アメリカ人ゴスペル[4]ブルース[5]から発展しできた音楽の体系である[3]。アメリカを始め、世界中でリズム・アンド・ブルース(R&B)がロックンロールという形を装ってポピュラー音楽の中に広く浸透し始める中、1950年代中葉から末にかけてアフリカ系アメリカ人の教会音楽の影響を多分に受けた新しいサブジャンルが誕生する。そして1960年代に、黒人のポピュラー音楽でゴスペルの影響力がよりはっきりとなるにつれて、ソウル・ミュージックと自然発生的に呼ばれるようになった[6]。ただ、起源に関する説明は多様で、R&Bが、ゴスペルだけでなく、ジャズや白人のポピュラー音楽などの影響も受け形成されたとするものもある[2]

詳細

ソウル・ミュージックは、文化性や芸術性もあるが、基本的には商業音楽であり、流行音楽である[7]。ゴスペル由来のコード進行、ベースを強調したリズムコールアンドレスポンスの使用などの特徴がある。代表的な歌手にはオーティス・レディング、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット[注釈 1]、サム&デイヴ[注釈 2]、ジョー・テックス[8]、クラレンス・カ-ター、ソロモン・バークらがいる。音楽ライターのジョン・ランドウによれば、中でも1962年から64年にレコーディングされたオーティス・レディングによる一連のソウルバラードは感傷的な歌詞で特徴づけられ、彼は「Mr. Pitiful」として知られるようになる[9]

また、テネシー州メンフィスに拠点を置くハイ・レコードは、O.V.ライト、ボビー・ブランドオーティス・クレイアン・ピーブルズアル・グリーンらのソウル・レコードを発表し、ヒットを飛ばした[10]。そして、「メンフィス・ソウル」と呼ばれるサブジャンルの誕生につながる。

ソウルは、R&Bとの間で明瞭な境界線を引くのは難しく[11]、レコード店のジャンル分けや、業界紙やラジオのヒット・チャートなどにおいても ソウル/R&B などのようにワンセットで扱われることが多い。 ソウルと、1980年代に流行したブラック・コンテンポラリーの大きな相違点としては、ソウルがシャウトなどの激しい表現があるのに対し、ブラコンはシャウトしない場合が多く、これはジョージ・クリントンが「R&Bスケルトンズ・イン・ザ・クロゼット」の歌詞でも指摘している通りである[12]1990年代ごろにはベテランの歌う曲をソウルとして、ブルースに近い意味合いとして分離した。一方、ソウルを継ぐ歌ものを指す言葉としてR&Bが再び使われ始めた[13]

UKソウル

1960年代のイギリスでは、イクォールズ[注釈 3]、ジノ・ワシントン&ラムジャム・バンド、ジミー・ジェイムズ&ヴァガボンズなどのポップなソウル・グループが活躍していた。ただ彼らは、世界的なヒットを出すには至らなかった。しかし1970年代半ばになると、UKソウルのカール・ダグラスが「吠えろドラゴン」の全米ナンバー・ワン・ヒットを放った。ダグラスは1975年にも「踊れドラゴン」を発表している。さらにイギリスからはスウィート・センセーション[注釈 4]、デレゲーション、ホット・チョコレート [14]らがヒット作を発表した。ジミー・ジェイムズ&ヴァガボンズは1970年代に入ってからも活動を続け、1976年にはファンキー・ディスコの「ディスコ・フィーバー」を発表した。1980年代には、プリンセス、ジャッキ・グレアム、エディ・グラント、ルース・エンズらが活躍した。ソウルフルな歌手のミーシャ・パリスは1980年代末から1990年代前半にかけて、アメリカのソウル・チャートでヒットを出した[15]。1990年代にはDインフルエンス、エターナルらが活躍した。

ジャマイカン・ソウル

ジャマイカのスカ、ロックステディ、レゲエでも、ソウルフルなシンガーが活躍してきた。代表的なシンガーには、アルトン・エリス[注釈 5]、トゥーツ・ヒバート[注釈 6](メイタルズ)、デニス・ブラウン[注釈 7]、リッチー・スティーヴンスらがあげられる。

サブジャンル/派生ジャンル

アメリカのノーザン・ソウルは、白人層にも受け入れられたポップで都会的な洗練されたソウルだった。一方、スタックスなどのアメリカ南部のサザン・ソウルは、ディープ、ブルージーあるいはファンキーな音楽性が特徴で、別名「ディープ・ソウル」とも呼ばれた。

主なソウル・アーティスト

日本の主なソウル・アーティスト

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」がヒットした。
  2. ^ 「ホールド・オン」「ソウル・マン」がヒットした。
  3. ^ エディ・グラントが在籍したグループ。
  4. ^ 74年の「サッド・スウィート・ドリーマー」は英米でヒットした。
  5. ^ 「ロックステディ」のヒットで有名。
  6. ^ 88年の「トゥーツ・イン・メンフィス」でソウルの名曲をカバーしている。
  7. ^ 「マネー・イン・マイ・ポケット」はイギリスでもヒットした。
  8. ^ 「レッツ・ステイ・トゥゲザー」「ヒア・アイ・アム」「ラブ&ハッピネス」など多数のヒット曲を持ち、ハイ・レコードに所属したソウル歌手。
  9. ^ 1948-2013。都会的なソウルを歌った歌手。65歳で死去。
  10. ^ ジャム&ルイス制作「イノセント」85年などを発表した。
  11. ^ エイス・デイのリードシンガーをつとめた、北部のディープ・ソウル歌手。
  12. ^ 「ハート・ソー・バッド」「ティアーズ・オン・マイ・ピロウ」などのヒットを放った。
  13. ^ ブルージーンズの「太陽に叫ぼう」などでリードを取った、GS時代の日本のソウル歌手。
  14. ^ 有名なソウル音楽評論家の桜井ユタカが、つきっきりで指導した日本のソウルGS。ジェームス・ブラウンのカバーなどを歌っている。山下達郎も評価しているバンド。
  15. ^ ミッキー・カーチスがプロデュースしている。

出典

  1. ^ a b 男の隠れ家 2011, p. 26-27.
  2. ^ a b c d [1] - コトバンク(世界大百科事典 第2版)
  3. ^ a b c 男の隠れ家 2011, p. 64.
  4. ^ Gospel Music Genre Overview - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  5. ^ Blues Music Genre Overview - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  6. ^ Hildebrand 1994.
  7. ^ 男の隠れ家 2011, p. 65 冒頭.
  8. ^ Marsh, Dave. Joe Tex | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  9. ^ Miller 1976, p. 210-213.
  10. ^ Lisle, Andria (2014年6月25日). “”. Wax Poetics. 2022年6月10日閲覧。
  11. ^ 男の隠れ家 2011, p. 26-27、67.
  12. ^ 「ソウル&ファンク」p.283。ミュージック・マガジン社
  13. ^ 男の隠れ家 2011, p. 27.
  14. ^ Petridis, Alexis (2015年5月6日). “Why Errol Brown's Hot Chocolate were a far stranger group than they are given credit for”. The Guardian (Guardian Media Group). https://www.theguardian.com/music/musicblog/2015/may/06/why-errol-brown-hot-chocolate-died-strange-group 2020年12月26日閲覧。 
  15. ^ ミーシャ・パリス P Vine. 2023年2月4日閲覧
  16. ^ Ankeny, Jason. Authur Conley | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  17. ^ Huey, Steve. Johnnie Taylor | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月26日閲覧。
  18. ^ 男の隠れ家 2011, p. 18-27.
  19. ^ 男の隠れ家 2011, p. 72-73.

参考文献

  • Lee Hildebrand (1994). Stars of Soul and Rhythm & Blues. Watson-Guptill Publications 
  • Jim Miller, ed (1976). The Rolling Stone Illustrated History of Rock & Roll. New York: Rolling Stone Press 
  • 出田圭「ロック&ポップスを産んだ黒人音楽の世界 GOSPEL BLUES SOUL JAZZ」『男の隠れ家』2011年1月号、朝日新聞出版、グローバルプラネット、18-27, 64-75。 
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