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ストレンジクォーク(英: strange quark、記号: s)は、物質を構成する主要な素粒子の一つで、第二世代のクォークである。
概要
ストレンジクォークは、-1/3 の電荷とストレンジネス -1 を持ち、質量はアップクォークとダウンクォークについで軽く、80 - 130 MeV である。最初にストレンジネスをもつ素粒子("奇妙さ"を示すバレンスクォークを含んだ素粒子)が発見されたのは1947年であり、K中間子と命名された。ゲルマンとツワイクが1964年にクォークモデルを提唱したときに、ストレンジネスを担うものとして、アップクォーク、ダウンクォークとともに導入された。サイドウェイ (Sideways) クォークとも呼ばれる。
ストレンジネスをもつハドロン
- K中間子をはじめとする、ストレンジクォーク(または反ストレンジクォーク)を含む中間子
- イータ中間子 (η) およびイータプライム中間子 (η') はストレンジ-反ストレンジクォークの線形結合を含む。
- ファイ中間子 (φ) はストレンジ-反ストレンジクォーク対のみから構成され、それ以外のクォークを含まない。
- ストレンジネスをもつバリオンはハイペロンとして知られる。シグマ (Σ)、ラムダ (Λ)、グザイ (Ξ)、オメガ (Ω)粒子がある。
関連項目
脚注
- ^ K. Nakamura et al. (Particle Data Group) (2010年). “PDGLive Particle Summary 'Quarks (u, d, s, c, b, t, b', t', Free)'”. Particle Data Group. 2010年8月11日閲覧。
外部リンク
- 「ファイ中間子」の質量が高密度下で減少することを世界で初めて確認 -質量の起源の解明に大きな一歩- 2006/12/07 独立行政法人 理化学研究所