サッカロピン(Saccharopine)は、リシンの代謝中間体の一つ。少数の下等真菌、高等真菌およびユーグレナ藻に存在するα-アミノアジピン酸経路ではリシンの前駆体である。哺乳類と高等植物ではリシンの分解中間体の一つで、リシンとα-ケトグルタル酸の縮合反応で生成する。
反応
サッカロピンデヒドロゲナーゼによって合成される。
病理学
いくつかの遺伝性によるリシン分解の異常は、(サッカロピン尿症)(Saccharopinuria)およびサッカロピン血症(saccharopinemia)の原因となる。
歴史
脚注
- ^ Darling, S., and Larsen, P. O., Saccharopine, a new amino acid in Baker's and Brewer's yeast: I. Isolation and properties. Acta Chem. Scand., 15, 743 (1961).