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カブトムシ

カブトムシ(甲虫、兜虫)とは、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科カブトムシ亜科・真性カブトムシ族に分類される昆虫の種の標準和名。より広義にはカブトムシ亜科 (Dynastinae) に分類される昆虫の総称だが、この項では種としてのカブトムシを扱う。広義のカブトムシについては、カブトムシ亜科を参照されたい。

カブトムシ
カブトムシ、オスの成虫
撮影地:東京都
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: (昆虫目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科 : カブトムシ亜科 Dynastinae
: (真性カブトムシ族) Dynastini
: カブトムシ属 Trypoxylus
: カブトムシ T. dichotomus
学名
Trypoxylus dichotomus (L. 1771)
和名
カブトムシ
英名
Japanese rhinoceros beetle
亜種

大型の甲虫で、成虫に発生し、とりわけ子供達の人気の的となる。和名の由来は、頭部によく発達した大きな角を持つため、(日本の兜)のように見えることによる。ゲノムサイズは約7億塩基対 (700 Mbp) [1]

分布

日本では本州四国九州に分布するほか、日本国外では台湾朝鮮半島中国インドシナ半島に分布する[2]。本来の北限地は青森県とされ[3]ブラキストン線を越えた先にある北海道には元々分布していなかった[4][5]。しかし、北海道でも人為的に持ち込まれたものが1970年代から国内外来種として定着している(後述[5]

標高1,500メートル (m) 以下の山地 - 平地の広葉樹林に生息する。日本では江戸時代から農耕利用目的で全国的に育てられてきた落葉樹の二次林に多い。

形態

本種は、その巨体、怪力と威容から、「昆虫の王様」とも呼ばれ、クワガタムシと並び人気の高い昆虫である。体長は約30 - 53 mmオスの角を除く)[6]。かつては日本最大の甲虫とされていたが、1983年沖縄本島ヤンバルテナガコガネが発見され、その座を譲った。

オスの頭部には大きながあり、さらに胸部にも小さな角がある。この角は外骨格の一部が発達したもので、餌場やメスの奪い合いの際に使用される。ただし、角の大きさには個体差があり、体格に比例して連続変化を示す。また、角は長いほどオス同士の闘争の際に有利になる反面、タヌキハシブトガラスといった天敵に捕食されるのを避けるには短い方が有利であることが研究で明らかになっている[7][8]。角の大きさは、幼虫時の栄養状態の優劣と、遺伝により決定される。また、大きなオスが立派な角を持つ一方で、小さなオスは角への投資配分を下げ他の部位に投資することが知られており、特定のサイズでこの配分が変化することが明らかにされている[9]ノコギリクワガタなどクワガタムシの一部の種のような非連続変異やコーカサスオオカブトのような体格に比例しない長短変異は示さない。

カブトムシは主に広葉樹樹幹の垂直面で活動し、付節先端の爪のみが樹皮上での占位に使用される。闘争に際しては、専ら相手を(てこの原理)で樹皮から剥がして投げ飛ばす戦法を用い、執拗な追跡や殺傷を行わない。

 
樹液に集まるカナブンと、カブトムシのメス

大きさ

以下は角の先端から上翅先端までの長さを上翅から飛び出した腹は含めずに頭を下げて計測した大きさで記す。野外では80ミリを超える個体はやや少ないが、飼育では幼虫期間に餌をより多く与えることにより、全長80 mm(角の長さを含む)に達する成虫を育てるのは難しくない。しかし85ミリ以上を育てるのは難しい。

ギネス記録は、飼育では91.7 mm(2017年)[10]、野外では87.3 mm(2012年)。ただし、野外での記録は標本状態での記録であり、飼育での記録は、生体の記録である。(※:一般的に標本状態よりも生体の方が大きい。)

俳優の哀川翔は2015年6月、飼育したカブトムシが88.0 mmを記録し、当時のギネス世界記録を更新した[11]

亜種

 
Trypoxilus dichotomus

Allomyrina 属のカブトムシは2種、8亜種がいる。一部飼育用の本土産カブトムシが沖縄本島で逃げて定着し、固有亜種の生存を脅かしている。Kono, 1931 [12]によれば、摘要において、「著者は本文に於て一新種ツノボソカブト Trypoxilus tsunobosonis KÖNO (n. sp.)とカブトムシの一新型Trypoxylus dichotomus LINNE f. septentrionails KÖNO (n. f.)を記載し、カブトムシの未記録産地を報告せり。」と述べられており、本文中でもseptentrionails については岩手での1例が報告されている。インターネット上で見かける「日本のカブトムシの学名はTrypoxylus dichotomus septentrionalis である」とする主張とKono, 1931 [12]から読み取れる内容の矛盾は解決されることが望ましい。

生態

基本的に夜行性で、昼間は樹木の根元、腐植土や枯葉の下などで休むと考えられているほか、台湾の亜種であるツノボソカブトは樹冠で休むことが報告されている[13]。夕暮れとともに行動をはじめ、餌場に集まる。夜明け前には再び安全な場所に移動するが、餌場争いに負けるなど、何らかの理由で夜間餌にありつけなかった場合や産卵期のメス個体は日中でも摂食を続けていることがある。また樹皮が柔らかく容易に樹液を分泌するシマトネリコでは昼夜問わず摂食する様子が報告されている[14][15]

 
撮影地:東京都

食性

幼虫は腐植土(腐葉土)を糧とする。生木、腐食の進んでいない枯木は食べない。朽木や枯葉が微生物等の働きで土状にまで分解されたものを好む。

成虫は口器((小顎))に艶のある褐色の毛が密生していて、これに毛細管現象樹液を染み込ませ、舐めとるようにしながら吸う。クヌギアベマキコナラミズナラカシクリ、地域によってはサイカチヤナギライラックなどの樹液に集まり、これを吸汁(後食)する。なお樹液場はシロスジカミキリの♀の産卵痕やボクトウガコウモリガの幼虫[16]などの他の昆虫が樹皮を傷つけることによって形成される。樹液を餌とする昆虫は他にも数多くいるが、カブトムシはその体格と防御力から、餌場を巡る競争において優位に立つことが多い。

長く、カブトムシの角や口に木の幹を傷つける能力はなく自力で餌場を作ることができないと考えられてきたが、大顎でモクセイ科のトネリコや、リンゴの木の樹皮を削って樹液を吸汁することが明らかになっている[17]。トネリコの木は樹皮に少し傷をつけるだけで樹液が出てくる反面、樹液の流れはすぐ止まってしまうため、カブトムシは少しずつ傷を広げながら吸汁する作業を繰り返す。自ら餌場を作るため、トネリコの樹上では餌場をめぐる競争は少ない事が観察されている[18]

樹液以外に、傷んだり腐りかけたりした果物に集まり汁を舐める習性も知られている。

鳴き声

成虫になると雌雄ともに、興奮した時や求愛行動中に腹部を伸び縮みさせ上翅の内側との摩擦によって音を立てる。 一般的に鳴き声と表現されるこの音は「シューシュー」「ギュウギュウ」「ギュウィン・ギュウィン」 といった感じのもので、音は1メートルほどしか聞こえない程度。 持ち上げたり霧吹き等を使い威嚇させると簡単に聴くことができる。 死んだ個体の腹を押して上翅と人為的に摩擦しても音を聴くことができる。

排泄

幼虫の糞は黒褐色で匂いはそれほど感じられない。孵化後しばらくはケシの実状をしており、二齢、三齢と成長するにつれ米粒型を経て最終的には1 cm程度のやや丸みを帯びた長方形となる。腐植土の種類や水分状態にあまり影響を受けず通常は固形で排泄されるが、驚いた時は水分を多く含む下痢状になる。

の状態では一切排泄しないが、羽化時に成虫はやや白い体液を蛹の殻内に排出する。成虫の糞は水分を多く含む液状で、これをあたりかまわず飛ばす。摂食する餌の違いが量や色、匂いに影響してくる。一般的な市販の飼育ケースで飼育していると、飛散した糞尿の汚れにより、1、2週間のうちにケース全体が汚されて(蓋の裏側も含む)、内部の観察がしづらくなるほどである。

雌雄差

卵から二齢幼虫までの雌雄判別は難しく行動や外見では全く見分けがつかない。三齢幼虫になると雄は雌より一回り大きくなる事が多く、下腹部にV字の模様と小さな凹みが出る。同一環境下の生育でないと大きさの判断は難しく、V字模様がはっきり浮き出ない個体もいるが、凹みは必ず表れるためこちらで判別した方がより正確である。

蛹以降になると雄は頭部と胸部の二箇所に角が現れ確実に判別できるようになる。蛹になる時に角が伸びるので、その分だけ雌よりも縦(種により横)に長い蛹室を作る。一方、雌に角はないが、蛹の状態ではわずかに頭部が飛び出しておりブタの鼻のような形に見える。また雌は雄と比べ前脚の脛節が幅広く熊手のような形状に発達していることに加え、全ての脚に鋭い刺が発達している。これは産卵の際に土中に潜るために都合がよい。

生活環

 
カブトムシの3齢幼虫

カブトムシは - 幼虫 - - 成虫という完全変態をおこなう。幼虫は2度脱皮を繰り返し三齢幼虫が終齢となる。

交尾を終えた雌は、腐植土や堆肥に潜り込み1個ずつ卵を産み付け[6]、卵を覆うように周りの土ごと脚で押し固める。一度に産卵するのではなく摂食、産卵の行動を数回に亘り繰り返し計20-30個程度産卵する。好条件の飼育環境下では更に多く50個程にもなる。卵は直径2 - 3 mm程度で最初は硬く楕円形をしており、数日経つと直径4 - 4.5 mmほどに丸く膨らみ軟らかくなってくる。色は乳白色からくすんだ薄茶色になる。2週間ほどで孵化する。

幼虫

典型的なジムシ型。孵化直後の幼虫は大きさ7 - 8 mmほどで真っ白だが、数時間もすると頭部が茶色く色付き硬化する。胴体は柔らかく弾力性に富み、回転しながら土の中へ潜る[19]。体は餌を食べる事によって膨張し、取り込んだ腐植土や柔らかい朽木を分解して成長する。ある程度育つと脱皮をする。二齢、三齢とも脱皮直後は孵化と同じく頭部も白く柔らかい。体色は青みを帯びた透けるような白から2齢幼虫後半ごろには黄色がかった不透明な乳白色へと変色する。二酸化炭素に正の走行性を示し一箇所に多くの幼虫があつまる[20]複眼も単眼も持たず視力を有しないが、大顎から摩擦音を発することで他の同種幼虫との接触を避ける。気温や餌の状態に影響されるが早いもので孵化から1ヶ月程度で、だいたい晩秋までには終齢である三齢幼虫となり、そのまま越冬する。この時点で体長10 cmほどになっている。幼虫の成長速度は北の個体群ほど早い[21]

冬を過ごした三齢幼虫は4月下旬から6月ごろにかけて体からの分泌液や糞で腐植土中に縦長で楕円形をした蛹室を作り、そこで3回目の脱皮をして蛹となる。蛹室の内壁は、蛹の表皮にダメージを与えることがないよう平滑に仕上げられている。雄の場合は蛹に脱皮する時に頭部の成虫原基が膨張し角が形成される[22]。蛹室の周辺には他の同種幼虫が多数いるため、常に蛹室を壊される危険がある。これを避けるため蛹は体をうねらせて振動を起こし、周囲に存在を伝える[23]。蛹ははじめ白いが、橙色、茶色を経て頭部や脚は黒ずんでくる。やがて蛹の殻に割れ目が入り、脚をばたつかせながら殻を破って羽化する[24]。脱け殻は押し潰され原形を留めない。羽化したばかりの成虫の鞘翅はまだ白く柔らかいが、翅を伸ばしてしばらくたつと黒褐色もしくは赤褐色に色付き硬化する。

成虫

成虫は羽化してから2週間程度は何も食べず土中で過ごした後、初夏の、夜間の気温が20度を上回る日が続くと、夜を待って地上に姿を現す。温暖な地域では5月下旬ごろから、涼しい高地では7月初旬と気候により出現する時期に若干ばらつきが見られる。だいたい6月-7月の蒸し暑く風の無い夜に一斉に飛び立ち、野生の成虫は遅くとも9月中には全て死亡する。成虫の形態で越冬することはないが、飼育下では12月 - 翌1月まで生きる例がある。雄の方が活動的でやや短命な傾向にある。成虫の寿命は1-3か月ほどで、外気温と餌の量に大きく左右される。気温が低くなると動きが鈍くなり、また自然界では樹木も落葉に向かい樹液が止まるのでこれが影響する。

天敵

幼虫の天敵はコメツキムシツチバチの幼虫、アリなどの昆虫やモグラである。イノシシも堆肥等を掘り返し食べる。他にもカビウイルスによる病気で死ぬこともあるが、元来丈夫でそれほどデリケートな種ではない。また、蛹の時に蛹室にミミズが入ってきてしまうと蛹は死んでしまう。成虫の天敵となる捕食者はカラスなどの鳥。大きい個体は小さい個体よりも狙われやすい。

捕食関係ではないが、樹液に集まる際に他のカブトムシやクワガタムシと争ったりしてその時の怪我が元で死ぬこともあったり、オオスズメバチに追い払われることもあるという[25]

主な天敵ではないが、稀にクモの巣に引っかかってしまうことがあり、クモが相手にしないか、カブトムシが藻掻いて脱出するかが大半である。

また致命傷には至らないが、カブトムシに寄生するダニが知られている。(カブトホソトゲダニ)、タカラダニの亜種などが該当する。

また、ヒトは、森林開発による伐採や採集による捕獲を行っていることから、幼虫、成虫を問わず最大の天敵であるといえる。

人間との関わり

日本初の独自の本草書『大和本草』(1709年)には、絵と共に蛾に似ているなどという記述がある。本草学者である小野蘭山の『本草綱目啓蒙』(1806年)によると、江戸時代関東地方ではカブトムシのことを「さいかち」と呼んでいたことが記されている。この由来についてはサイカチの樹液に集まると考えられていたという説、カブトムシの角がサイカチの枝に生えた小枝の変形した枝分かれした刺に似ているからだとする説がある。また、『千虫譜』(1811年)には、カブトムシは独角僊と紹介され、子供がカブトムシに小車を引かせて遊んでいると書かれている。

カブトムシは、日本ではその独特な姿形を「格好いいもの」と考える人が多く存在し、特に小学生程度の年齢の子供に人気がある。カブトムシの成虫が現れる7-9月は小中学校が夏休みにあたるため、この時期の深夜から早朝にかけて、山林に生息するカブトムシを捕まえにいくことが子供たちの夏期の楽しみの一つになっている。子供たちは捕まえたカブトムシを、しばしば上記の飼育方法によって飼育する。また観察日記を夏休みの自由研究として記録する子供も多い。

 かつては、捕まえたカブトムシを飼育観察するだけでなく、カブトムシにをつけ重い物を牽引させて遊んだり、子供同士でその大きさを競い合ったり、あるいは「けんか」「昆虫相撲」などと称して、2匹のオス同士、またはカブトムシとクワガタムシをけしかけ角で相手をひっくり返した方が勝ちとする遊びに興じたりされることがあった。力が強く、大きく、競技で多くの勝ちをおさめるカブトムシを持つことは、その年ごろの子供にとって一種のステータスであり、これによって他の子供からある種の尊敬を集めることもあった。

 しかし、かりにも生体を玩具扱いして上記のような扱いをすることは、客観的には虐待や拷問に等しい行為であり、環境教育上及び環境倫理上、決して望ましい行為とは言えず、現在では、ほとんど見かけなくなっている。

 ちなみにカブトムシは自分の体重の20倍以上のものを引っ張ることができるとされる。人気の高さゆえにカブトムシを商品として売買することが1970年代ごろから行われている[20]。2022年現在、昆虫については、インターネットや通販による生体売買が認められており、アマゾン、楽天、ジモティーなどでは、数千円単位の高額で販売されていることもある。ただし、トラブルには注意する必要がある。

なお、1971年(昭和46年)7月15日発売の12円普通切手の意匠になった。

 
カブトムシの成虫ペア

採集

カブトムシの成虫はクヌギ、コナラなどの広葉樹のきまった樹液を餌にする。昼のうちにこれらの樹皮が傷つき樹液が染み出している箇所を見つけておき、夜から朝方にかけてそこに行くと、カブトムシが樹液をなめているところを捕まえることができる。なお、カブトムシは樹液の分が樹皮の酵母細菌によって発酵した産物であるエタノール(エチルアルコール)や酢酸などの匂いを頼りに餌場を探すため、この習性をトラップに利用することができる。よく子供向けの本に紹介されている樹木に蜂蜜黒砂糖を煮詰めたものをハケなどで塗る方法は、蒸発したり雨で流れたりして効果が持続する時間は長くない。このため広く使われるのはバナナトラップというものである。作り方はよく潰したバナナを焼酎などに漬け高温下にさらしストッキング等の網状の袋に入れて木にぶら下げておくだけだが、ストッキングは自然には分解されないので必ず回収する必要がある。

カブトムシを持つ際に頭部の角を持つと、カブトムシは脚を大きく動かすために脚を痛めることがある。また、頭部と胴部の間に強い負荷がかかる形となる。上から背中の横の部分を持つか、胸の小さい方の角を持つと負担が少ない。

多くの昆虫と同様に、飛翔の際の水平維持に月光を用いているため、夜間灯火などの人工光源に誘引される。生息地近くの水銀灯や公衆トイレなどの照明に飛来した個体を捕まえることもできる。高温多湿かつ無風で月が出ていない夜に特に飛来個体が多くなる。

一方、幼虫は林内や林近くの腐植土、キノコ栽培後の廃ホダ捨て場、あるいは農家が作成している堆肥を掘り返すと出てくる。春の早いうちならば大きな3齢幼虫がいるので、幼虫を傷つけないよう注意しながら腐植土を掘り進めれば採集できる。カブトムシの幼虫の見分け方としては、大きなアゴ、頭のすぐ近くに脚が生えていること、体の両脇には9つの気門、全体に細かい毛が生えている、頭が真っ黒なこと、などで見分けることが出来る。

カブトムシの飼育方法

幼虫

卵の周囲にある母虫由来の分泌物が、幼虫の成長に何らかの影響を与える可能性があると考えられており、卵だけを無闇に産卵位置から動かさないほうがよいが、たとえ卵だけ移動した場合でも孵化、成長ともに可能ではある。卵をマットの上に置いての孵化観察も可能だが、卵の殻は自ら食べて養分とするため、頭部に引っかかっていたとしても人為的に取り除くような事はむしろ望ましくないとされる。

過密状態になると幼虫同士が傷つけ合ったり伝染病が発生するリスクが高まる。孵化や脱皮時は傷つきやすく自力での移動もできないため、卵や幼虫を一箇所にまとめるような事は望ましくない。幼虫がある程度の大きさに育ったらより大きなケースを用意するか、個別に分ける必要がある。

マット

幼虫のとなる腐植土は、ペットショップや昆虫専門店で販売されている専用のマット(育成マット、発酵マット)がそのまま使用でき、簡単で扱いやすい。このマットは広葉樹の材を粉砕後、発酵熟成させたもので、逆にクワガタムシ専用として売られている発酵の進んでいないチップ状のマットはあまり適さず、菌糸瓶と呼ばれる菌類を人工増殖させた物だけでは成長しない。しかし他のクワガタの食べ終わった菌糸ビンの残りや発酵マットを使うと非常によく育つ。

園芸用の腐葉土はより安価に用意できる餌だが、殺虫剤や農薬が含まれていないか確認する必要がある。本来の目的は元肥として使用する保水力と通気性を兼ねた遅効性肥料であるため発酵が完全に進んでいないものも多く、葉形が崩れるようになるまで更に数ヶ月要する場合がある。そのまま使用していても幼虫飼育は可能であるが発酵の進んだ物と比べれば幼虫の成長は鈍い。また、野外の林床等から採取した腐葉土や朽木(台風の後はよりいい状態のものがある)や農家の堆肥などを使用する場合、幼虫に害を及ぼす可能性のあるコメツキムシの幼虫やムカデが混ざっていないかを予め確認し、いる場合は取り除いておく必要がある。

適度な湿気が重要で、マットを握って崩れない程度がよいとされており、表面が乾いてきたら霧吹きで定期的に加湿するとよい。マットに加湿する際、水を入れ過ぎると底部に水が溜まって産み落とされた卵が死滅する場合があるので注意が必要である。これは通気性が阻害されると無酸素状態になりやすく、この状態を更に放置しておくと嫌気性細菌の繁殖により発生する有毒ガスがマット内に充満し水難を免れた卵や幼虫にも影響するからである。マットの底が濡れて変色し、ドブまたは硫黄の臭いがする場合がこれに当たる。幼虫がマットの上に出てくる理由は過加湿、乾燥以外にもエサ不足など様々であり、よく観察を続け原因を見極めて適切な対処をすることが重要である。

清掃

糞が多くなったときはマットの追加や交換が必要になる。この際マットが攪拌されることによってカビやキノコの発生を防ぐ事もできる。常に豊富な餌を与えることによって栄養不足による個体の矮小化を防止できる。幼虫時に栄養不足だった個体は総じて小型になり特に雄角の萎縮が顕著である。幼虫の糞は大粒のペレット状で、増えてくると黒い小豆がザラザラとひしめいているような状態になる。マットの交換が必要な時はバクテリア環境の激変を抑える意味でも全部入れ替えずに半分から7割程度を入れ替えるのがよい。 終齢幼虫になると糞が大きくなるため粒子の細かいマットならば中目のふるいにかけることで糞だけ分離する事ができる。減った分だけマットを足していく事で交換することなく効率の良い飼育が可能になる。幼虫の粒状化した糞は腐植土が更に分解されており、肥料としての利用価値が高い。

卵の時期(初秋)と蛹の時期(初夏)はデリケートなため触れる事は厳禁である。

飼育容器と温度

幼虫がかじって脱走しない容器なら何でも使える。ただし、個別に飼育する場合は1リットル程度のビンが、複数で飼育する場合は衣装ケースや大型の飼育ケースが望ましい。 冬場は凍結に注意する。日本のカブトムシはの降る日本の気候に適応してきた種で耐寒能力に優れるが、それでも完全に凍結するような環境は飼育に適さない。逆に冬も常に温暖な環境に置くと早熟する傾向にあり、早春に羽化が始まるなど季節外れの成虫が誕生することがある。

蛹になる直前の幼虫は柔らかいマットを嫌う。蛹室を作るのに適した場所が無いとマットの上を這い回る。その場合は底部に黒土を入れるか、もしくはマットを押し詰めておくだけでも効果がある。幼虫が他の蛹室を壊さないよう、なるべく過密飼育を避ける。

蛹室は一部なら壊しても問題ない。ただし蛹室内に周囲のマットが落ちると羽化不全を起こす確率が高まるので注意が必要である。なお蛹室を完全に壊してしまった場合はマットに蛹室の代わりとなる縦長の窪みを作り、そこに蛹を立てて入れておくかオアシスに縦穴を掘ったものか市販の国産カブトムシ専用の人工蛹室を用意する必要があるが、自作する場合は必ず縦向きにすることと蛹にあったサイズのものにする必要がある。ただし蛹化直後や羽化直後は非常にデリケートなので注意が必要である。 なお、蛹はオオクワガタ♀やチビクワガタの餌として与えられることもある。

※蛹室(ようしつ)

蛹室とは幼虫が蛹になるために不要な排泄物を用い壁を作って作る空間を指す。 この空間で幼虫→前蛹→蛹→成虫と変態する。 また、カブトムシ亜科に属する多くの種類は横長の蛹室を作るのに対し(蛹は蛹室内で横たわる姿勢をとる)、日本産カブトムシは縦長の蛹室を作る(蛹は蛹室内で腹端を下に直立する姿勢をとる)世界的に見ても稀な習性を持つ種類である。

※前蛹(ぜんよう)

幼虫が蛹になる前の形態(状態)を指す。 普段C字型に丸まっている幼虫が蛹室完成後 I 字型に真っ直ぐ伸び、表皮に皺が寄る。 この幼虫の皮下で蛹に変態して幼虫時の硬い頭皮を割って脱皮して蛹化する。 蛹化直後は柔らかくオスは体を揺さぶり体内の体液をポンプのように押し出し角を伸ばす。 この時にショックを与えると角を伸ばさなくなったり、そのまま壊死してしまう事があるので取り扱いには細心の注意を要する。 表皮が固まっていれば前蛹でも蛹でも人工蛹室に移しても構わない。

成虫

カブトムシ成虫の寝床となるマットは、腐植土や前述の市販マット等が良いが、成虫飼育の目的が繁殖ではなく観賞ならばダニの付着やコバエの発生防止のために防虫効果のある針葉樹マットでもよく、厚さも2 - 3 cmで構わない。

直射日光の当たらない、気温25度程度、35度以下の通気性の良い場所で飼育する。逃げ出さないよう蓋がしっかりと閉まる飼育ケースを用意する。発泡スチロールでは穴を開けられる恐れがあるので望ましくない。幼虫と同様、霧吹き等で定期的にマットに水をやる。また、転倒した成虫は足掛かりがないとなかなか起き上がる事ができないので、無駄な体力の消耗を避ける意味でも掴まって起きあがるための枯葉、小枝、止まり木などを満遍なく敷いておくと良い。

他の雄や昆虫と戦わせることは、非常にストレスを与えるため、長期間飼育したい場合には向かない。愛好家の中には、昆虫の格闘大会出場のために前もって格闘を重ね修行を積むことにより更に強い個体になると信じている人や、断食させると強くなるという人がいるが、昆虫への闘争心向上に影響するかは不明である。無用な虐待は避けることが望ましい。

自然界では樹液が成虫の主な餌だが、家庭では市販の昆虫ゼリー、または果物のリンゴ、キウイ、ブドウ、バナナ等が用いられることが多い。但し、スイカやメロンや砂糖水は栄養価が低くて不向きである(これらを与えると下痢をするという説もある)。昆虫ゼリーは甲虫類専用飼料として昆虫ミツよりマットを汚しにくく扱いやすい事から主流になったが、砂糖水と色素のみからなる粗悪品もあるので注意が必要である。原材料を確認し、タンパク質を含む物が望ましい。

 なお、昆虫ゼリーを置いても、一向に食指を示さず、バナナなどの果実にしか食らいつかない個体もいれば、逆に、果実類と昆虫ゼリーをいっしょに置いても、果実類には目もくれず、昆虫ゼリーに吸い付き続ける個体もあり、嗜好は個体により様々である。

 雌雄ともかなりの大食いであり、餌を切らさないように給餌すると活発に活動し、長生きし、結果的に産卵数も増える。飼育下では、天敵や競争相手の不在、天候の影響がないこと、餌場の独占が容易であることなどから、昼夜を問わず、ほとんど終日、餌にしがみついて吸汁し続けることがある。ただし、日本の夏場は気温と湿度が高く腐敗しやすい状況であり、果物類を入れておくと、半日もすれば腐りかけるので、不衛生にならないよう注意が必要である。飼育個体が、昆虫ゼリーよりも果物を好む場合、エアコンの効いた室内で飼育するとよい。

殖やし方

容器に雄と雌を数匹入れて交尾させる。産卵には市販されている昆虫マットか腐葉土でよい。容器に少しずつマットを入れながら底面を強く押し固めたものを産卵床とするが、上の方は強く詰めなくてもよい。全体の深さは15 - 20 cmくらいあれば十分である。

国産カブトムシの交尾から産卵に至る過程は非常に容易で、餌とマットが揃っていれば特別な事は何も要らず、後はただ脅かさないようにそっと見守っているだけでよい。交尾の後、雌は容器底部付近まで潜り産卵する。成虫は産卵を2度、3度と数回に分けて繰り返すのでケースが小さかったり複数飼育をすると前に産卵した卵を傷つけることがあるためたくさん確保したいなら雌の産卵後、もしくは飼育ケース内に直径2 - 3 mm程度の白い卵が発見されたら、成虫を別のケースへ移す。

日本国内における移入種問題

北海道では本州産のカブトムシが人為的に導入され、各地(2010年時点で47市町村)に定着している[6]。1936年の大沼周辺での導入記録が最も古く、本格的な定着は1970年代ごろからと考えられる[6]。定着の背景には、飼育個体の逃亡や放虫、植栽樹木の根回りへの混入などが挙げられる[6]。また、自治体が観光資源として積極的にカブトムシを人為的に導入しているケースもある[26][27]が、生態系の破壊や遺伝子の撹乱などの要因となるため、厳禁である。

本種は、北海道の外来種リストにおいて生態系への悪影響が最も懸念されるカテゴリーに分類されており、カブトムシを野外に捨てないよう、道政府がホームセンターなどで呼びかけを行っている[5]

樹液の資源量は少ないため、本種が本来生息していない地域に侵入すると、その体の大きさからクワガタムシ類などの樹液を餌とする在来昆虫を競争排除する可能性がある[6]

一方、沖縄県では、ペットとして販売されている本土産のカブトムシと沖縄固有亜種のオキナワカブトムシが交雑することによる遺伝子汚染が危惧されている[28]。また、それ以外の地域でも飼育ブームの裏で放虫されたカブトムシが、地域独自のカブトムシの遺伝的多様性を脅かす恐れがある[29]。いずれにせよその地域以外で採集、または購入した個体を放虫することは厳禁である。

農業害虫化した事例

また、一部では大量発生したカブトムシが農業害虫化した事例も報告されている。

北海道では、大量発生したカブトムシがウリ科の農産物の食害を引き起こした事例が報告されている[6]長野県松本市ぶどう園では、収穫直前のデラウェアの果汁を吸おうと大量のカブトムシが実を食い荒らし、多数の実が出荷不能になったという事例がある[30]。また新潟県佐渡市佐渡島)の果樹園でも、大量発生したヤガによってネクタリンの実が食害される被害に遭ったところ、食害されて傷んだ実の匂いに釣られて大量のカブトムシが集まり、さらに実を食害するという被害があったことが報じられている[31]。これらの事例では大量発生の原因として、農場付近に幼虫の発生環境となる堆肥などの人為腐植質が多く存在したためと推察されている[6][30]

一方、幼虫は良質な腐葉土を作る益虫としての側面も持つ[32]

脚注

  1. ^ Norichika Ogata (2020). “Whole-Genome Sequence of the Trypoxylus dichotomus Japanese rhinoceros beetle”. arXiv arXiv:2011.08845. https://arxiv.org/abs/2011.08845. 
  2. ^ "カブトムシ". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2020年9月28日閲覧
  3. ^ 室谷洋司「カブトムシ」『青森県百科事典』((印刷:1981年2月15日))東奥日報社、1981年3月1日、214頁。ISBN (978-4885610004)。 
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参考文献

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  • KOGANE No.20 コガネムシ研究会 2017年。ISSN 1346-0943。

関連項目

外部リンク

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