株式会社エフエムひらかたは、かつて大阪府枚方市の一部地域を放送対象地域[4]として超短波放送(FM放送)を行っていた特定地上基幹放送事業者である。
株式会社エフエムひらかた FM Hirakata Co.,Ltd | |
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(コールサイン) | JOZZ7AG-FM |
周波数/送信出力 | 77.9 MHz/10 W |
本社・所在地 | 〒573-0032 大阪府枚方市岡東町12-1-301 |
設立日 | 1996年7月1日 |
開局日 | 1997年1月15日[1] |
廃局日 | 2022年3月31日(会社解散) |
演奏所 | 本社と同じ サテライト 573-0032 大阪府枚方市岡東町19-14 枚方市駅2階 |
送信所 | 573-0114 大阪府枚方市大字穂谷4450-1 枚方市野外活動センター |
中継局 | なし |
(放送区域) | 枚方市の一部 |
ネット配信 | SimulRadio |
公式サイト | http://www.kiku-fm779.com/ |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 日本 〒573-0114 大阪府枚方市岡東町12-1-301 |
業種 | (情報・通信業) |
法人番号 | 9120001149139 |
代表者 | 代表取締役社長 大西 忠 |
資本金 | 1億円 |
特記事項:2021年3月31日時点[3] |
コミュニティ放送をしており、従前の愛称はきくFM。
概要
1997年(平成9年)1月15日開局[1][2]。 1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災を契機に枚方市が中心となり[5]、災害時の情報伝達を目的として設立された。 出資比率から枚方市がマスメディア集中排除原則にいう支配関係[4]にある。
かつての愛称のきくFMは、依然としてURLやジングルで使用されている。
本社・演奏所(スタジオ)は、枚方市岡東町のひらかたサンプラザ1号館にある。 サテライトスタジオ「駅ナカスタジオ779」(通称エキスタ)が枚方市駅中央口改札前にあり[1]、YouTubeによる動画配信もしている。 従前のサテライトスタジオは「ミルキーウェイスタジオ」(通称ミルスタ)として枚方市ふれあいホール(同駅東口前)にあった。
送信所は枚方市穂谷の枚方市野外活動センターにあり、放送局(現・特定地上基幹放送局)の呼出符号はJOZZ7AG-FM、(呼出名称)はエフエムひらかた、周波数77.9MHz、空中線電力は10Wで放送区域は枚方市の一部地域。
インターネット配信はSimulRadioによる。
聴取可能エリアは「ここが聞こえるゾーン」[6]を参照。
24時間365日放送をしている。 その内、駅ナカスタジオ779からは平日10時から19時、土日11時から19時。 [7]
枚方市とは「緊急放送に関する協定書」を締結している。
8月下旬に開催される「枚方まつり」の日曜分をラジオで同時放送している他、9月下旬に枚方自動車教習所で開催される「ひらキョーフェア」の司会をパーソナリティが担当している。
また、2010年に『幻のセレナーデ~シベリア夜曲ノート』が第34回放送文化基金賞を、2021年にラジオ×教育特番『笑顔で学ぶ!wishコロナ』が第58回ギャラクシー賞ラジオ部門選奨を、2022年に『3.11震災特番「Smile Again Project ~被災地からの希望と勇気と微笑みと…2022」』が第59回ギャラクシー賞ラジオ部門選奨をそれぞれ受賞するなど実力派のコミュニティFM局として知られた[2]。
- 周波数が同じ77.9MHzという縁で、2013年(平成15年)秋よりFMいわぬま(宮城県岩沼市)との二元中継番組『エリア779』を週1回生放送をしていた[1][2]。当初は木曜日夕方5時35分から[8]、2015年(平成27年)より『ひらかたCOUNT DOWN TOP30』内の金曜日夕方5時10分から。[9]
2021年(令和3年)に2022年2月末に閉局と発表した[2][5]。
- 枚方市が2020年に、2015年に就任した枚方市長の伏見隆による行財政改革の一環として、2022年度より放送委託料を廃止する方針としたことが要因となった[1][2][10]。また、枚方市が2018年に実施したアンケートでは大阪府北部地震の発生時に情報手段としてFMひらかたを聞いた市民は3.9%に留まったことも要因となっている[1][2]。自主運営や事業譲渡を模索したがスポンサーが見つからず、事業継続を断念[11]した。
- 大阪府内のコミュニティFM局が閉局するのはこれまで2010年の貝塚コミュニティ放送と2015年のエフエムさかいがあったがいずれも開局して5年以内に閉局した。当局のように四半世紀以上続いた局が閉局するのは大阪府内のみならず全国的にも初めてである。
2022年(令和4年)2月28日20時00分、全放送プログラムを終了[1]。翌3月1日10時00分に停波。25年1か月と14日の歴史に幕を閉じた。
2022年(令和4年)3月31日、会社解散。 同年11月1日登記閉鎖。
沿革
1996年(平成8年)
2003年(平成15年)1月15日 - ミルキーウェイスタジオを設置
2004年(平成16年)3月6日 - 枚方市と「緊急放送に関する協定書」を締結[16]
2009年(平成21年)11月21日 - SimulRadioによるインターネット配信開始[15]
2010年(平成22年)5月28日 -『幻のセレナーデ~シベリア夜曲ノート』が放送文化基金賞ラジオ番組賞を受賞[17]
2012年(平成24年)10月28日 - ミルキーウェイスタジオを閉鎖
2013年(平成25年)1月15日 - 駅ナカスタジオ779を枚方市駅内に設置
2021年(令和3年)
2022年(令和4年)
- 2月25日で通常番組が終了。
- 2月26日-2月28日 11:00-19:30の間に新旧パーソナリティが1~5名で閉局特番『閉局特番3days グッバイレイディオ! ラジオが街からなくなる日』を生放送する。28日19:30-20:00放送の「社員より皆様へ」をもって全番組が終了し[1]、20:00頃にコールサインを2回繰り返して読み、感謝の文章を読み上げ、フェードアウト。全プログラム演奏は終了。
- 3月1日 10:00完全停波。25年1か月と14日の歴史に幕を閉じた。
- 3月31日 会社解散。
- 6月 - 『3.11震災特番「Smile Again Project ~被災地からの希望と勇気と微笑みと…2022」』がギャラクシー賞ラジオ部門選奨を受賞[19]。
主な番組
2020年(令和2年)4月時点
●:シティインフォメーション内包
平日
午前
- ●「ラジオシティ」(月 - 金曜9:00 - 10:00)
- 「おはラジ!」(月 - 水曜10:00 - 12:54)
- ●「かふぇ ど すてーしょん」(月・火曜14:00 - 16:00)
- ●「街角BirdView」(木曜10:00 - 15:00)
- ●「Morning Flavor」(金曜10:00 - 14:00)
午後
- 「ビジネスウォッチング in 北大阪」(金曜14:30 - 15:00 再放送日曜9:30 - )
- 「ひらかたMaterial」(月 - 木曜16:00 - 19:00)
- ●「シルバー四重奏(カルテット)」(水曜14:00 - 16:00)
- 「上田和寛のドリームアベニュー」(水曜21:00 - 22:00 再放送金曜25:00(土曜午前01:00) - )
- 「メイドインO.I.U」(金曜14:00 - 14:30) 大阪国際大学の学生が番組に参加 エフエムもりぐちにも配給
- 「ひらかた COUNTDOWN TOP30」(金曜15:00 - 19:00)
- 「関西外大放送局」(金曜19:30 - 20:00)
- 「びっくり美酒佳肴」(ひらかた COUNTDOWN TOP30内)(提供:江戸前びっくり寿司)
- 近藤利樹の放課後 ウクレレーション♪(ひらかた COUNTDOWN TOP30内、隔週放送)
過去
- 「シルバー三銃士」(水曜14:00 - 16:00)
- 「FMひらかた らじお日和」(水曜14:00 - 16:00)
- 「HIRAKATAの爺の冥途の土産(第一期)」(木曜19:30 - 20:00)
- 「HIRAKATAの爺の冥途の土産(第二期)」(第1・第3水曜14:00 - 16:00)
- 「つながりトレイン」(水曜17:15 - 17:30)(提供:枚方青年会議所)
- 「Dream 5 Days」(月 - 金曜16:32 - )
- 「私たちの青春MAP」(金曜14:00 - 16:00)
- 「ひらビーへ行こう」(ひらかた COUNTDOWN TOP30内)
週末
- 「わがままクラシック」朝倉洋(土曜10:00 - 10:30 再放送日曜23:00 - 、金曜19:00 - )
- 「ラジオシティー土曜日」(土曜10:30 - 10:45、●19:00 - 20:00)
- ●「虹色スクランブル」(土曜11:00 - 15:00)
- ●「スポーツタイム779」(土曜15:00 - 16:00 再放送日曜21:00 - )
- 「ら・ぱれっと」(土曜16:00 - 19:00)
- ●「POP TRAIL」(日曜11:00 - 14:00)
- ●「ラジオシティー日曜日」(日曜14:00 - 15:00)
- 「しろたま Sweet Spot」(日曜16:00 - 19:00)
- 過去
- 「桃香のHappy Music♪」(日曜15:30 - 16:00)
- ゆきのスタディロック
- ビンゴサンデー
- 「枚方Livenglish77.9」(日曜19:00 - 19:15)
- 「伏見隆の自遊空間」(日曜15:45 - 16:00)
など
不定期コーナー
- SDMU(Saftey・Drive&Mannre・Up)キャンペーン:春・秋の交通安全キャンペーン期間を含む1ヶ月間
- デビューde DJひらかたKIDS:8月中 BGM:北出菜奈・KISS or KISS(インストゥルメンタル)
- HOP STEP 甲子園:地区予選期間中 BGM:湘南乃風・睡蓮花(インストゥルメンタル)
- 修学旅行だより BGM:T-SQUARE・明日への扉
- スキーだより
- 枚方おいしん坊Radio 第5弾
パーソナリティ
パーソナリティ[20]を参照
過去(レポーターを含む) 2015年3月現在[21]
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ほか
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きくじろう
イメージキャラクター、周波数の77.9MHzにちなみ二本の触角が「7」、輪郭と口が「9(Q)」 。 当初は無名であったが開局15周年を機に命名され、クリアファイルなどのグッズ販売も開始した[15]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j “”. MBS NEWS (2022年3月14日). 2022年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h . 読売新聞オンライン. (2022年2月24日). オリジナルの2022年2月23日時点におけるアーカイブ。 2022年4月26日閲覧。
- ^ - ウェイバックマシン(2021年10月25日アーカイブ分)
- ^ a b コミュニティ放送事業者 平成19年7月1日現在(総務省電波利用ホームページ - マスメディア集中排除原則について)(2007年8月8日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ a b c - ウェイバックマシン(2021年10月25日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2015年3月21日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2016年7月26日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2015年3月15日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2015年10月21日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2021年10月29日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2021年10月26日アーカイブ分)
- ^ “小さなラジオ局 災害時の命綱支えたい:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2022年7月2日閲覧。
- ^ 外郭団体等経営状況等点検・評価報告書p.49(外郭団体等の経営状況等の点検・評価の取り組み 2017年5月2日(枚方市 - 行政改革・管理 - 行政改革))(2018年5月23日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ a b コミュニティ放送局の現状 平成16年4月1日現在(総務省電波利用ホームページ - 電波利用システム - 放送関係)(2004年12月13日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ a b c - ウェイバックマシン(2015年3月21日アーカイブ分)
- ^ 2.緊急放送に関する協定書(枚方市地域防災計画資料編(2)第5章第5節第1 pp.73-74)(枚方市 - 防災 - 枚方市地域防災計画について 2012年4月9日))(2012年5月26日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ - ウェイバックマシン(2014年7月25日アーカイブ分)
- ^ - ウェイバックマシン(2021年5月27日アーカイブ分)
- ^ “第59回(2021年度)”. NPO法人放送批評懇談会. 2022年6月26日閲覧。
- ^ パーソナリティ(FMひらかた)
- ^ - ウェイバックマシン(2001年2月8日アーカイブ分) による。
- ^ 2014年時点で「HOP STEP 甲子園」に単発出演