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アレクサンダー・ガヴリリュク(Alexander Gavrylyuk, 1984年8月19日 - )は、ウクライナのピアニスト。苗字はガブリリュクとも記される。
経歴
ハルキウ州ハルキウに生まれる。両親はフォーク音楽を演奏し、妹もピアニストであることから、音楽家の家庭で育ったといえる。名教師として知られるヴィクトル・マカロフに師事し、7歳でピアノを始める[1]。わずか12歳でセニガッリア市国際ピアノ・コンクール(イタリア)の優勝者となる。14歳の頃(1998年)、師事していた(ヴィクトル・マカロフ)のその他4人の生徒と共に、オーストラリアのシドニーへ移り、オーストラリア音楽学校の奨学生となる。
翌年、ホロヴィッツ記念国際ピアノコンクール(ウクライナ・キエフ)、オーストラリア・ピアノコンクールに出場し、それぞれ第1位となった。さらに2000年11月には、日本で行われた第4回浜松国際ピアノコンクールでも第1位を受賞した。[2]翌年の2001年には日本及びアジア各国でコンサートを開催した[3]。
2002年に交通事故により重傷を負うが復帰。2003年にも来日し、コンサートを開いている。
2005年4月には、ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで第1位、金賞、ベストコンチェルト賞を受賞する。日本へは近年毎年のように来日し、他各国でも精力的に演奏活動を行っている。
演奏・録音について
ガヴリリュクの演奏は、超絶技巧が特徴であるが、その中に、技巧だけでは表現できない温かみやロマン性が現れ、彼の持つピアニズムを垣間見ることが出来る。レパートリーは広く、古典派のハイドン、ベートーヴェンから、ロマン派のブラームス、ショパン、ラフマニノフ、プロコフィエフ、スクリャービンなどを演奏する事が多い。