『やくざの歌』(やくざのうた、Song of the Yakuza )は、1963年の日本映画。主演 : 千葉真一、監督 : (若林幹)、製作 : 東映。モノクロ・(シネマスコープ)、75分。
解説
若いながらもやくざの幹部として重きをなしていた一徹な男が、流し演歌師の兄やその妹と交流していくうちに、親分の陋劣さや裏社会の理不尽に気づき、悪逆非道なやくざたちと対決する物語[1]。決闘や清純な恋のストーリーに歌謡曲がマッチするよう流れていく[1][2]。やくざの世界から抜け出ようとする熱血漢の主人公に千葉真一[1]、脇役には主人公に助けられるヒロインに本間千代子、その兄で演歌師に北島三郎、客分として神戸からやってきた組長の息子に曽根晴美、BARあさぎりのホステスに宮園純子、ヒロインが働く珈琲店のオーナーに十朱久雄、主人公と演歌師を慕う易者に谷幹一、やくざの組長に佐々木孝丸と北竜二、一匹狼のやくざに村田英雄らが配された。
キャッチコピーは「撃ってみろ!突いてみろ!男やくざだ、仇に散るような命は持たぬ!!」。
ストーリー
早瀬組の新田俊次は若いにもかかわらず腕が立ち、幹部として一目を置かれていた。ある日、組に客人として、神戸の双葉組の息子・真がやってきた。俊次は傲慢な態度をする真が気に食わない。兄貴分の山中に諭され、やるせない思いをしながら渋谷の縄張りを見回りへ出かけた。そこでチンビラに有り金を奪われた女子学生の紀子と出会う。金を取り返したことが縁で、二人は親しくなっていく。ある夜、俊次は真に絡まれていた流しの演歌師の三郎を助けたことから、三郎と紀子が兄妹と知る。このことが縁で俊次・紀子・三郎は一層親しくなるが、やがて彼らは裏社会の争いに否応なしに巻き込まれていく。
キャスト
- 千葉真一 : 新田俊次
- 本間千代子 : 北見紀子
- 北島三郎 : 北見三郎
- 曽根晴美 : 双葉真
- 宮園純子 : トシ子
- 十朱久雄 : 田中
- 谷幹一 : 玉井
- 佐々木孝丸 : 早瀬組組長
- 北竜二 : 双葉組組長
- 関山耕司 : 吉本(早瀬組幹部)
- (檜有子) : 三郎のおば
- 山本緑 : 飲み屋のおかみさん
- 光岡早苗 : 朱実
- 安藤三男 : 山中(早瀬組幹部)
- 佐藤晟也 : シゲ
- (牧野内とみ子) : 昌子
- (北川恵一) : チンピラA
- 小林稔侍 : 紀子から金を奪ったチンピラ
- 秋山敏 :
- (山之内修) : ヒデ
- (北山達也) :
- (植田貞光) : クラブの支配人
- (志摩栄) : 早瀬組の子分
- 滝謙太郎 : パチンコ屋のマスター
- (尾崎人形座) :
- (ジャンピング・ハット) :
- (真木亜紗子) : BARあさぎりのマダム
- (弘川恵造) :
- (竹永昭義) :
- 伊達弘 :
- (小林紀彦) : ボーイ
- 船村徹 :
- 村田英雄 : 村尾
スタッフ
主題歌・挿入歌
- 主題歌
- 挿入歌
- 「(ブンガチャ節)」
- コロンビアレコード
- 作詞 : 星野哲郎
- 作曲 : 船村徹
- 唄 : 北島三郎