王 欣太(きんぐ ごんた、KING GONTA、1962年3月9日 - )は、日本の漫画家。大阪府大阪市出身,男性。血液型AB型[3]。台湾系の華僑二世。
人物
ペンネームは当初はGONTAだったが、蒼天航路の執筆開始から王欣太に改めた。「王」を加えたのは『三国志』を描くにあたって中国人になりきるためである。「ゴンタ」は関西弁でやんちゃな手に負えない少年を意味する[4]。
当時の編集長に「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか?」と言われたことをきっかけに『蒼天航路』の連載が決まった。王欣太は連載前は『中国仁侠伝』を愛読し[5]、古代中国に親しんでいながらも、『三国志』の知識は皆無で、曹操や劉備の名さえも知らず、諸葛亮に聞き覚えがある程度だったという[6]。
『モーニング』の頁端にある近況や、『モーニングフォーラム』では、よく関西弁を使用してコメントしていた。好きな食べ物はお好み焼き。
来歴
大学の経済学部卒業後[7]某商社の心斎橋の中心にある事務所で営業マンをやっていたが、2年たらずで会社が倒産したため[8]、その後漫画家になった[2]。
- 1989年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストにおいて『A Mess on a Weekend』(GONTA名義)が四季大賞を受賞。
- 1990年、『月刊アフタヌーン』において『HEAVEN』でデビュー。
- 1992年、同誌で『地獄の家』を発表。
- 1994年から講談社の『モーニング』にて李學仁とタッグを組み、三国志をベースとした大作、『蒼天航路』を手がける。
- 1998年に原作者である李學仁が肝臓癌で死去した後は、一人で「蒼天航路」を執筆し、曹操の死までを描いて完結させた。
- 同年、「蒼天航路」が第22回講談社漫画賞一般部門を受賞。
- 2005年、単行本全36巻をもって『蒼天航路』を完結。
- 2006年、オールカラー『蒼天航路画伝』を刊行。
- 2007年、自身の完全監修により製作された「豪華限定版 画伝蒼天航路」が第41回造本装幀コンクール展においてコミック部門入賞を受賞。
- 同年、「ファイアキング」を連載。活動の舞台をインターネットへと広げる。Web限定の描き下ろし作品だったが、2008年に単行本化された。
- 2010年、『モーニング』36・37合併号より前作の「蒼天航路」完結より5年ぶりとなる週刊連載作品「ReMember」を連載開始し、2012年の34号で連載を終了した。
- 2013年、『漫画アクション』2号より「達人伝-9万里を風に乗り-」を連載開始した。
受賞歴
- 1989年 - アフタヌーン四季賞冬のコンテストにおいて(『A Mess on a Weekend』)(GONTA名義)
- 1998年 - 第22回講談社漫画賞(『蒼天航路』)
- 2007年 - 第41回造本装幀コンクール展においてコミック部門入賞を受賞(『豪華限定版 画伝蒼天航路』)
アシスタント
- Crab man(小野伸明)[9]
作品リスト
脚注
- ^ https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000014110
- ^ a b ライバルは『キングダム』!? 『蒼天航路』の作者が『達人伝』に秘めた思い | 文春オンライン
- ^ 『豪華限定版 画伝蒼天航路』 作者紹介、2007年、(ISBN 4-06-364671-8)
- ^ 金益見『贈りもの』講談社、2012年、241p。
- ^ 単行本3巻作者コメント
- ^ 単行本33巻作者コメント
- ^ 『モーニング』2011年25号の作者の近況欄『王國新聞』より。
- ^ 同じく『モーニング』2011年28号の作者の近況欄『王國新聞』より。
- ^ DESIGN WORKS CRABMAN (デザイン ワークス クラブマン)
外部リンク
- 王欣太 (@GONTASTUDIO) - Twitter