マルチトール (maltitol) は、糖アルコールの一種。(酵素糖化法)によって澱粉からつくられる二糖類のマルトースを原料として高圧下で接触還元して得られる。カルボニル基を持たないために褐変反応が起こらず、耐熱性に優れている。
マルチトール | |
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4-O-α-D-グルコピラノシル-D-グルシトール | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 585-88-6 |
E番号 | E965 ((その他)) |
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特性 | |
化学式 | C12H24O11 |
モル質量 | 344.31 g/mol |
融点 | 145 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
マルチトールは、砂糖の約90%の甘味を有し、腸管から比較的吸収されにくく、ヒトの小腸粘膜酵素によるマルチトールの分解はマルトースの1/40程度の分解にすぎない[1]。
虫歯への影響
マルチトールは一般に「虫歯(う蝕)の原因にならない」「酸を生成しない」という宣伝がされており、酸素が存在する状況下での研究では少量の酸(砂糖の20%)を生成するが、実際の歯垢中は無酸素状態のため、その酸が虫歯の原因になる可能性はない[2][3]。
脚注
外部リンク
- 還元麦芽糖、マルチトール - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
- 『(マルチトール)』 - コトバンク