マット・ボマー(英: Matt Bomer、本名: Matthew Staton Bomer、1977年10月11日 - )は、アメリカ合衆国の俳優である。テレビドラマ『トゥルー・コーリング』のルーク、『ホワイトカラー』のニール・キャフリー役で知られている。
マット・ボマー Matt Bomer | |
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本名 | マシュー・スタイトン・ボマー[1] |
生年月日 | 1977年10月11日(45歳) |
出生地 | テキサス州スプリング |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | 俳優 |
配偶者 | (サイモン・ホールズ) |
主な作品 | |
映画 『テキサス・チェーンソー ビギニング』 『TIME/タイム』 『マジック・マイク』シリーズ 『ナイスガイズ!』 『マグニフィセント・セブン』 テレビドラマ 『トゥルー・コーリング』 『ホワイトカラー』 『ノーマル・ハート』 『アメリカン・ホラー・ストーリー』 『The Sinner -隠された理由-』 |
「ホワイトカラー」以前は「Matthew Bomer」とクレジットされていたが、「ホワイトカラー」以降からは「Matt Bomer」というクレジットに変更された[2]。
以前の表記は、マシュー・ボーマーとマシュー・ボマーが混在していたが、現在もマット・ボーマーとマット・ボマーが混在している。マット本人の発音[3]に基づいた、「Bomer」の表記はボーマーである[4]。
来歴
生い立ち
ミズーリ州(グレーター・セントルイス)のウェブスター・グルーブズ[5]で、父ジョン・オニール・ボーマー四世[6]と、母エリザベス・メイシー[7]の間の3人の子供の一人として生まれ、スプリング(テキサス州)で育った。
リー・ペイスとリン・コリンズが同級生であった、クライン高校[8]に進学し、マットとリーは一緒にヒューストンの(アレー・シアター)で演劇に関わっていた。高校卒業後、ペンシルベニア州にあるカーネギーメロン大学に進学し、2001年に卒業した。
キャリア
2000年にアメリカ合衆国のソープオペラ『オール・マイ・チルドレン』に端役で出演をしたのをきっかけに、2002年から2003年にかけて『ガイディング・ライト』に数話出演した。その後2003年から2004年には『トゥルー・コーリング』で主役のエリザ・ドゥシュクの恋人役でレギュラー出演し、2005年にはジョディ・フォスター主演の映画『フライトプラン』に出演した。
2007年から2009年までテレビドラマ『CHUCK/チャック』にゲスト出演後、2009年から2014年にかけて『ホワイトカラー』に、主役の天才詐欺師ニール・キャフリー役で出演した(2013年からはプロデューサーを兼任)。
2014年には『(ノーマル・ハート)』で第72回ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞した。
2018年にはテレビドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』の第8話「創造者/破壊者」で演出家デビューした。
私生活
2011年3月にキット、ウォーカー、ヘンリーという3人の子供がいることを公表[9]。3人ともボマーと血縁上の繋がりはなく、ウォーカーとヘンリーはパブリシスト事務所スレートPR[10]の社長サイモン・ホールズが代理母出産で得た子供である。
長らくサイモンとの関係を明かさなかった。2010年の取材でも、「噂については気にしていないし、自分は幸せで自身の人生に満足している。様々な人間関係があって、『ホワイトカラー』の全部が自分にかかっている。」と答えを回避していた[11]。が、2012年2月に活動家(スティーヴ・チェイス)が主催する人道的活動に関する賞の授賞スピーチで、サイモンを「家族」(パートナー)であると公表した[12][13]。
2013年に『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の映画化にあたって、9月1日に主な配役が発表されたが、クリスチャン・グレイ役を希望して署名活動をしたファンに対して、9月5日にET ONLINEで「ファンには感謝しているが、今の配役を支持する。」とコメントした[14]。
2014年米雑誌『ディテイルズ』誌[15]でのインタビューで「(『ノーマル・ハート』の作家(ラリー・クレイマー)がいなかったら)僕は今多くの権利を享受できていなかっただろう。まず一番に頭に浮かぶのは(同性)結婚だ。」と語り、自身が2011年に長年のパートナーのサイモン・ホールズと結婚したことを公にした[16]。
趣味として、フットボール、野球やテニス、またギターを弾くことを挙げている。
主な出演作品
映画
公開年 | 日本語版の題 原題 | 役名 | 備考 |
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2005年 | フライトプラン Flightplan | エリック | |
2006年 | テキサス・チェーンソー ビギニング The Texas Chainsaw Massacre:The Beginning | エリック | |
2011年 | TIME/タイム In Time | ヘンリー・ハミルトン | |
2012年 | マジック・マイク Magic Mike | ケン | |
2013年 | スーパーマン:アンバウンド Superman: Unbound | スーパーマン/クラーク・ケント | ビデオアニメ、声の出演 |
2014 | ニューヨーク 冬物語 Winter's Tale | ピーターの父 | |
(スペース・ステーション76) Space Station 76 | テッド | ||
2015年 | マジック・マイクXXL Magic Mike XXL | ケン | |
2016年 | ナイスガイズ! The Nice Guys | ジョン・ボーイ | |
2016年 | マグニフィセント・セブン The Magnificent Seven | マシュー・カレン | |
2018年 | ジョナサン -ふたつの顔の男- Jonathan | ロス・クレイン | |
2020年 | ボーイズ・イン・ザ・バンド The Boys in the Band | ドナルド | |
2023年 | Maestro | [17] |
テレビドラマ
放映年 | 日本語版の題 原題 | 役名 | 備考 |
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2000年 | オール・マイ・チルドレン All My Children | イアン・キプリング | Episode #1.7975に出演 |
2002年 | (遺跡ハンター) Relic Hunter | ドライバーのエージェント | 「Fire in the Sky」の回に出演、クレジットなし |
2002-2003年 | ガイディング・ライト The Guiding Light | ベン・リード | 合計7話に出演 |
2003-2004年 | トゥルー・コーリング Tru Calling | ルーク・ジョンストン | 合計17話に出演 |
2007年 | Traveler | Jay Burchell | 合計8話に出演 |
2007-2009年 | CHUCK/チャック Chuck | ブライス・ラーキン | 合計7話に出演 |
2009-2014年 | ホワイトカラー White Collar | ニール・キャフリー | 合計81話に出演 |
2012年 | glee/グリー Glee | クーパー・アンダーソン | 「Big Brother」の回に出演 |
2013年 | (New Normal おにゅ〜な家族のカタチ) The New Normal | モンティ | 「The Goldie Rush」の回に出演 |
2014年 | (ノーマル・ハート) The Normal Heart | フェリックス・ターナー | テレビ映画 ゴールデングローブ賞助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞 |
2014年 | (アメリカン・ホラー・ストーリー:怪奇劇場) American Horror Story:Freak Show | アンディ | 「Pink Cupcakes」の回に出演 |
2015-2016年 | (アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル) American Horror Story:Hotel | ドノヴァン | 合計9話に出演 |
2016-2017年 | (ラスト・タイクーン) The Last Tycoon | モンロー・スター | 合計9話に出演 |
2018年 | アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺 The Assassination of Gianni Versace: American Crime Story | - | 第8話監督 |
2018年 | (TITANS/タイタンズ) Titans | ラリー・トレイナー | 「Doom Patrol」の回に声の出演 |
2018-2020年 | Will & Grace | マッコイ・ホイットマン | 合計6話に出演 |
2019年 | (Doom Patrol/ドゥーム・パトロール) Doom Patrol | ラリー・トレイナー/ネガティブマン | [18] |
2020年 | The Sinner -隠された理由- The Sinner | ジェイミー | [19] |
2021年 | American Horror Stories | Michael Winslow | [20] |
2022年 | Echoes | Jack Beck | [21] |
シアター
上演年 | 日本語版の題 原題 | 役名 | 備考 |
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2003年 | Roulette | Jock | Powerhouse Theater (2003年8月1~3日) |
2007年 | Villa America | Ernest Hemingway | Williamstown Theatre Festival, Nikos Stage (2007年7月11~22日) |
2011年 | 8 | Jeff Zarrillo | Eugene O'Neill Theatre (2011年9月19日) |
2012年 | 8 | Jeff Zarrillo | Wilshire Ebell Theatre (2012年3月3日) |
脚注・出典
- ^ 英: Matthew Staton Bomer
- ^ “USA Network, White Collar Live Chat”. 2010年10月1日閲覧。
- ^ “Matt Bomer answers Lucy Ford's three random questions!—”. 2016年6月7日閲覧。
- ^ “Pronunciation of Matt Bomer”. 2016年6月7日閲覧。
- ^ 英: Webster Groves
- ^ 英: John O'Neill Bomer IV
- ^ 英: Elizabeth Macy
- ^ 英: Klein High School
- ^ Wieselman, Jarrett (March 18, 2011) All of Matt Bomer's 'Children New York Post. Retrieved March 20, 2011.
- ^ 英: Slate PR
- ^ “White Collar‘s Matt Bomer Is a Proud Out Gay Man Who Doesn’t ‘Care’ About the Rumors He’s a Gay”. 2010年1月14日閲覧。
- ^ “Matt Bomer Comes Out as Gay Man”. E!Online. 2012年2月15日閲覧。
- ^ “『TIME/タイム』「ホワイトカラー」のイケメン、マット・ボマーがゲイであることをカミングアウト”. シネマトゥデイ. (2012年2月14日)2012年11月13日閲覧。
- ^ “Matt Bomer Responds to '50 Shades' Petition”. 2013年9月5日閲覧。
- ^ 英: Details
- ^ “"Matt Bomer Is More Than Just a Pretty Face"”. 2014年4月22日閲覧。
- ^ “ブラットリー・クーパーとマット・ボマーのキスを激写、『マエストロ』撮影現場にて”. フロントロウ (2022年6月8日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ “ドラマ『ドゥーム・パトロール』感想(ネタバレ)”. シネマンドレイク (2022年9月25日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ “”. (The A.V. Club). (G/O Media) (2020年2月27日). 2020年2月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月29日閲覧。
- ^ “”. Deadline Hollywood (2021年7月7日). 2021年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月9日閲覧。
- ^ “”. Deadline Hollywood (2021年7月29日). 2021年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月30日閲覧。
外部リンク
- マット・ボマー - allcinema
- マット・ボマー - KINENOTE
- Matt Bomer - IMDb(英語)
- Matt Bomer - インターネット・ブロードウェイ・データベース(英語)