高浜駅(たかはまえき)は、愛媛県松山市高浜町1丁目にある、伊予鉄道高浜線の駅で同線の終着駅である[3]。駅番号はIY01。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線で(側線)を有する地上駅で、有人駅である。かつては相対式ホーム2面2線だった。駅舎裏からわずかに伸びる線路は、昼間帯はラッシュ時増結用車両の留置線として使用されている。
現駅舎については「現在の位置に高浜駅が移転した明治38年(1905年)に完成した[6]」とする説と「昭和初期以降に建て替えられた[7]」とする説があり、伊予鉄の公式サイトでも双方が掲載されており真相ははっきりしない。現存する駅舎は2008年に解体された旧三津駅と同様に、駅屋根部分にアール・ヌーヴォー調のデザインが施されていたが、西側はのちに壁が上塗りされ、駅東側のみにその特徴が残っている。また、2013年に公開された映画『真夏の方程式』では、当駅の駅舎が使用されている(劇中では「玻璃ヶ浦駅」として登場)[4][8]。
駅舎外には駅売店があり弁当や飲み物、雑誌類などを扱っている。忽那諸島には書店がない島もあることから通常の駅売店に比べて書籍や雑誌類の取り扱いが多い。
なお、駅北口には(松山観光港)への連絡バスのりばがあり[9]、駅構内とは連絡通路によって結ばれている。
駅正面口(西側)左手に売店がある
駅移転時に建築された木造駅舎
駅構内から見た連絡バスのりば
駅北口にある連絡バス乗場
ホーム側(旧三津駅と同様のデザインが見られる)
駅南側とホーム(2020年現在、トイレは水洗化されている。)
利用状況
2008年の発着人員は1日あたりおよそ1,500人であり、1998年の2,200人と比較して減少している[10]。これは高浜線内各駅で最大の減少数・減少率である。一方、ここ数年は横ばいか微増と回復傾向に転じている。
駅周辺
駅前の道路をはさんで、興居島や忽那諸島方面へのフェリー・高速船が発着する(高浜港)があり[3][4][9]、駅の正面から桟橋や可動橋が見える。また、県道に沿って約600m北側に松山観光港があり、広島・呉、(小倉)方面へのフェリーや高速船(後者は広島・呉方面のみ)が発着する[9]。
バス路線
隣の駅
鉄道駅ではないが、松山観光港にも駅番号(IY00)が与えられている。
脚注
- ^ “2021年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 伊予鉄道. 2022年8月24日閲覧。
- ^ a b 杉崎行恭『旅鉄BOOKS 025 木造駅舎紀行200選』山と渓谷社、2020年3月10日、147頁。ISBN (978-4-635-82209-1)。
- ^ a b c “ビジネス特集 静かに広がる「硬券」ブーム?”. NHK NEWS WEB (2021年6月7日). 2021年12月2日閲覧。
- ^ a b c しまなみ海道 土木遺産(レトロな橋) 石手川橋梁と煉瓦橋(伊予鉄道) - 本州四国連絡高速道路
- ^ いよてつ発車メロディー - 伊予鉄道
- ^ 電車・バス情報 コラム 駅舎 - 伊予鉄道. 2022年8月24日閲覧。
- ^ 高浜駅は、違う場所にあった!?- 伊予鉄ブログ
- ^ “ガリレオ”劇場最新作『真夏の方程式』に登場する“奇跡の駅”…これってどこ? - ロケーションジャパン(地域活性プランニング、2015年8月22日閲覧)
- ^ 第4章 施策の展開 - 松山市
- ^ “松山市、離島で28日からEV実証実験 SDGs推進”. 日本経済新聞. (2021年4月13日)2021年12月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 高浜駅 - 伊予鉄グループ