75式照準用微光暗視装置(ななごうしきしょうじゅんようびこうあんしそうち)は、陸上自衛隊の暗視装置。(微光暗視)方式を採用している[1][2][3]。主製作者は日本電気[4]。
特徴
火器に取り付けて夜間の監視・射撃に用いるほか、必要に応じて取り外して、三脚上に架して偵察・監視に使用することもできる。60式自走106mm無反動砲への取り付けを想定したI型[1]、これに加えて64式7.62mm小銃、62式7.62mm機関銃など携行火器への取り付けも想定したII型[2]、小型軽量化を図るとともに84mm無反動砲にも対応したII型(B)がある[3]。
円筒形状をしており、接眼部を覗き込み使用する。64式小銃に装着する場合は、先行する63式狙撃用暗視装置と同様に左上部に装着される。63式は(アクティブ方式)で、投光器・受像器・電源あわせて7.5 kg(63式(B))とかなり重いにも関わらず視認距離は100メートル程度であったのに対し[5]、本機では大幅に軽量化するとともに視認距離の延伸も実現した。人体が直接に単体で装用することは想定されていない。
採用年度の関係から、89式5.56mm小銃には装着できない。現在は後継の近距離照準用暗視装置が調達されている。
参考文献
- ^ a b c 防衛庁 (1975年12月26日). “”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
- ^ a b c 防衛庁 (1975年12月26日). “”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
- ^ a b c 防衛庁 (1988年2月24日). “”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
- ^ 『自衛隊装備年鑑 2011-2012』朝雲新聞社、2011年、143頁。ISBN (978-4750910321)。
- ^ 防衛庁 (1969年5月6日). “”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。