『十二国記 -紅蓮の標 黄塵の路-』(じゅうにこくき ぐれんのしるべ こうじんのみち)とは、コナミから2003年8月28日に発売されたPS2用ゲームソフト。小説およびアニメ作品の『十二国記』を題材とした作品で、「月の影 影の海」のアナザーストーリーである。
あらすじ
基本的なストーリーは「(月の影 影の海)」と共通しているが、一部の設定や成り行きが違うものになっている。プレイヤーの選択によりストーリーやエンディングが多種多様に変化する。
システム
選択肢から行動を選びストーリーが進行するアドベンチャーゲームである。選択肢によって「勇気」や「(冷徹)」などのパラメータが変化し、作中の陽子の台詞やエンディングに影響を及ぼす。
また、妖魔との戦闘ではRPGと同様の形式で進行する。なお、装飾品を除いて装備品は存在しない。
水禺刀と技
陽子の武器である「(水禺刀)」は、作中では技を使うことで属性が変化し、以下の呼び名となる。
- 無属性:水禺刀
- 火属性:火舞刀
- 風属性:神風刀
- 水属性:氷結刀
- 地属性:流砂刀
戦闘によって入手した各属性の水晶石を利用し、各刀を強化することができる。また、属性のレベルが上がることで各属性最大5つの技が使用可能となる。
技を使用するには「気力」が必要であり、攻撃する・ダメージを受けるなどで上昇、特殊な攻撃などで減少する。また、妖魔の弱点である属性で攻撃すると、与えるダメージが増加するとともに気力の上昇量も増加する。
主なミニゲーム等
- 十二国牌
- コンピュータとの対戦カードゲームで、十二国記の登場人物が描かれた札を使用する。自分の持つ札の内からランダムに選ばれた4枚と、コンピュータ側の札4枚、蒼猿1枚の9枚の札を伏せ、神経衰弱の要領でめくって役を作って合計点で勝負する。また、役を作ると続けてめくることができるが、「蒼猿」を引いてしまうと伏せられた札の配置がランダムに入れ替わる。勝つと相手の札から任意の1枚を入手し、負けると自分の札を1枚失う。
- 十二国記講座
- (六太)による十二国記に関するクイズ。5段階の難易度で、10問ずつの全10レベルで構成される。
登場人物
原作に登場する人物については十二国記の登場人物を参照。本項では、「紅蓮の標 黄塵の路」オリジナルの人物のみを扱う。
関連項目
- 十二国記 -赫々たる王道 紅緑の羽化- - 十二国記のテレビゲーム作品2作目。