この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2020年9月) |
歯垢(しこう)とは一般に歯表面に付着した黄白色を帯びた粘着性の微生物叢を指す。食事の後8時間で食べかすの中で細菌が増殖して歯垢になる。歯との接触面は(獲得被膜)(ペリクル)と呼ばれる被膜で覆われており、歯垢はその上に形成される。デンタルプラーク (Dental plaque)、また単にプラーク、歯糞、歯屎(はくそ)、歯滓(はかす)、バイオフィルムとも。歯垢は歯磨きで除去出来る。歯垢が石灰化すると歯石となる[1]。
概要
細菌
う蝕
歯垢の増加はう蝕(虫歯)の大きな要因となる。食事を摂取後、しばらくの間、歯垢のpH(水素イオン指数、溶水の酸性、アルカリ製の程度)は歯の脱灰の臨界pH(一般に5.5前後とされるが、歯の石灰化度により大きく変動する)を下回る。これは歯垢を構成するう蝕原因菌が食料の糖質を代謝により酸に変えるためであり、産生された酸により歯が脱灰され、う蝕となる。なお、このpHは唾液の作用により数十分後には臨界pHを上回る。これを再石灰化という。
歯周病
歯垢の増加は歯周病の大きな要因ともなる。歯周病は大きく歯肉炎の段階と歯周炎の段階に分けられるが、数日歯を磨かないと歯垢がたまって容易に歯肉に炎症が起きる。この段階で口腔内を清潔にすると歯肉炎は治癒する。
脚注
出典
- ^ 歯垢(しこう)と歯石(しせき)の違いって? アパガード 2021年7月28日閲覧。
関連項目
- (プラークコントロール)
- 感染症/伝染病/う蝕/歯周病
- 微生物学(微生物)/細菌学(細菌)/ウイルス学(ウイルス)/真菌学(真菌)
- 免疫学/遺伝学/生化学(口腔生化学)/病理学(口腔病理学)/解剖学(口腔解剖学)
- 歯学/歯科/医学
- 口腔診断学/保存修復学/歯周治療学/歯内療法学/口腔外科学/小児歯科学
- 歯/歯周組織/舌/口腔/唾液/咽頭