旧字体(きゅうじたい、旧字体: 舊字體)とは、日本における当用漢字(1946年)制定以前に使用された漢字の字体。
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台湾、香港、韓国および海外中国人などで使用される繁体字とほぼ同じであるが、国字ないしはいわゆる異体字も含まれている。
日本の旧字体は繁体字と異なる部分がある。漢字文化圏(日本、中華圏、朝鮮、ベトナム)の各地域での漢字がそれぞれ微妙に違うからである。この違いは、もともと筆で書いた漢字(筆画の違いは字の違いとして捉えられない)を各地で印刷文字化(および「正しい」筆画の教育)しようとしたときに生まれたものだと考えられる。たとえば「骨」の字にしても、3,4画目の向きがちがったり(中国大陸:骨)、下の9,10画目が横向きではなく斜めに傾いたり(台湾:骨)と、(香港とマカオ:骨、旧字形:骨)それぞれ違っている。
概要
新字体に対し、明治以来使用されてきた漢字の字体は「旧字体」「正字体」、いわゆる「康煕字典体[注釈 1]」などと称される。新字体は、旧字体の旁(つくり)を同音の画数の少ない文字に差し替える、複雑な部分を省略した記号に置き換えるなどの手法で簡略化したものである。
おおまかには康熙字典体と一致するが、そもそも当用漢字の制定以前は、学校で使用される教科書においても複数の字体が併用されるなど、字体について厳密な統一がなされていなかった。ゆえに個々の文字について、旧字体とみなされる字体は必ずしも一定ではない。おおむね繁体字に一致する。[要出典]
脚注
注釈
- ^ 従来の活字字体は主に『康熙字典』を典拠にしていたが、同辞典における正字体と完全に一致していないため、これらの字体がしばしば「いわゆる康熙字典体」と呼ばれている。