WebSphereとは、IBMの独自ソフトウェア製品群のブランド名。「Webアプリケーション・サーバーに代表される「アプリケーション基盤と統合」」を提供するとされている。
ただし、WebSphere Application Server (WAS) という最も有名な製品を指す略語として使われることも多い。WebSphere はミドルウェアソフトウェア製品群であり、ウェブ技術を使った複数プラットフォームでのeビジネスの構築/運用/統合を行うものである。WAS のようなランタイム製品と WAS上で動作するアプリケーションを作成するための開発ツール製品から構成される。
概要
中核は、Java (J2EE) アプリケーション・サーバーであるWASと、周辺のサーバー群(Commerce、Portal、ESBなど)。
MQは、本来はWebとは無縁の基幹系メッセージキューイング製品で、システム内部のデザインはDB2に近いが、システム統合、サーバー間連携などの要ともなるため、WebSphereブランドに移動したと考えられる。
DataStageは、IBMが買収した(Ascential)のETLツールで、これも本来はデータ管理(DB2など)に関連が深い製品と考えられるが、こちらも「業務プロセスの統合ツール」としてWebSphereブランドとなったと考えられる。
WebSphere ランタイム製品(一部)
- IBM WebSphere Application Server (WAS): アプリケーションサーバ
- IBM (WebSphere Commerce): 電子商取引
- IBM (WebSphere Portal): ポータルサイト
- IBM (WebSphere ESB): エンタープライズ・サービス・バス
- IBM (WebSphere Message Broker): アプリケーション統合
- IBM WebSphere MQ: メッセージング
- IBM (WebSphere Process Server) (WPS): ビジネスプロセスサーバ
- IBM (WebSphere Information Integrator): 情報統合
- IBM WebSphere DataStage: ETLツール、旧称 Ascential DataStage → IBM WebSphere DataStage → (IBM InfoSphere DataStage)として現在はIBM InfoSphereブランドへ。
WebSphere 開発ツール(一部)
- IBM (WebSphere Studio) Site Developer(WSSD)/Application Developer(WSAD) : Eclipseベースの統合開発環境、(IBM Rational Application Developer for WebSphere Software) (RAD)として現在はRationalブランドへ。[1]
- IBM (WebSphere Integration Developer) : サービス指向アーキテクチャ向け開発ツール
脚注
- ^ “IBM WebSphere Studio の営業活動終了発表と後継製品紹介”. IBM WebSphere Studio Application Developer v5.1 および IBM WebSphere Studio Site Developer v5.1 営業活動終了の発表. IBM Corporation (2005年8月10日). 2019年11月17日閲覧。
外部リンク
- 日本IBM WebSphere
- IBMクラウド製品
- IBM マーケットプレイス
- IBM ソフトウェア
- IBM 無料評価版
- YouTube: WebSphereチャンネル
- WebSphere Twitter
- IBM Education Audio Presentations and PDFs