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USエアウェイズ・エクスプレス

USエアウェイズ・エクスプレス(US Airways Express)はアメリカ合衆国USエアウェイズの便名を冠してコミューター路線の運航を行っている複数の地域航空会社が使用していた共通のブランド名である。

USエアウェイズ・エクスプレス
US Airways Express
IATA
運航会社による
ICAO
運航会社による
コールサイン
運航会社による
設立 1967年
ハブ空港 シャーロット・ダグラス国際空港
フィラデルフィア国際空港
フェニックス・スカイハーバー国際空港
焦点空港 ワシントンD.C.
マイレージサービス Dividend Miles(USエアウェイズと同一)
会員ラウンジ US Airways Club(USエアウェイズと同一)
航空連合 ワンワールド
親会社 USエアウェイズ・グループ
保有機材数 329機
就航地 170都市
本拠地 アメリカ合衆国
代表者 ドン・パーカー (CEO)
外部リンク 公式ウェブサイト
(テンプレートを表示)

おもにUSエアウェイズのハブ空港を発着する小規模な路線の運航を担当しており、アメリカ国内線はもとよりカナダバハマに向かう国際線も運航していた。USウェイズがハブ空港及び焦点空港として機能させている空港は以下の通りであった。

歴史

USエアウェイズ・エクスプレスの歴史は1967年にまで遡ることができ、USエアウェイズの前身であるアレゲニー航空がヘンソン航空(現在のピードモント航空)と契約しアレゲニー・コミューターとしての運航を開始したことにはじまる。最初の運航路線はボルチモアヘイガーズタウンをつなぐルートであったが、これは航空業界における最初のコードシェア便であると同時に主要航空会社が他の航空会社とコミューター路線を運航契約を結んだ最初の例である。なおこのヘンソン航空は現在もピードモント航空としてUSエアウェイズ・エクスプレスの一員となっている。

パシフィック・サウスウエスト航空(PSA)(現在の(PSA航空)とは別会社)とピードモント航空(現在のピードモント航空とは別会社)は1988年~1989年の間にUSエアウェイズ(当時はUSエアー)に買収された会社の名前であり、その当時とは路線や機材は一新されたものの、それぞれの航空会社名は商標の存続のために残されることとなった。

1996年まではUSエアー・エクスプレスという名前であったが、USエアーがUSエアウェイズに改称したことでこちらもUSエアウェイズ・エクスプレスと改名され、またUSエアウェイズ・エクスプレスの運航機体にも1996年から導入されているUSエアウェイズの新しい塗装が施されるようになった。

2015年10月17日に、USエアウェイズがアメリカン航空に完全統合されたことに伴い、USエアウェイズのブランドも消滅した。

就航都市


契約航空会社

航空会社 付与便名 IATA ICAO コールサイン 備考
(PSA航空) 2200~2599 US JIA Blue Streak USエアウェイズグループの完全子会社
(ピードモント航空) 4100~4649 US PDT Piedmont USエアウェイズグループの完全子会社
メサ航空 2600~2999 YV ASH Air Shuttle
(シャトーカ航空) 3000~3099 RP CHQ Chautauqua リパブリック航空ホールディングスの完全子会社
リパブリック航空[1] 3100~3499 RW RPA Brickyard リパブリック航空ホールディングスの完全子会社
(エア・ウィスコンシン) 3551~4099 ZW AWI Air Wisconsin
コルガン・エア 4650~4849 9L CJC Colgan ピナクル航空コープの完全子会社
トランス・ステイツ航空 3500~3550 AX LOF Waterski

過去の航空会社と保有機材

 
ヘンソン航空が運航していたショート330(1983年9月、ボルティモア・ワシントン国際空港にて)

過去にUSエアウェイズ・エキスプレスとして運航を行っていたことのある航空会社としては、(エア・ミッドウエスト)(英語版)アレゲニー航空、(CCエア)、(コミュートエア)、(クラウン航空)、(フロリダ湾航空)、(ジェット・エキスプレス)、(リバティー・エキスプレス航空)、(ミッドウェイ航空)、(ミッドアトランティック航空)、(パラダイス・アイランド航空)、(ポトマック航空)、(ランサム航空)、(サウザン・ジャージー航空)、(ステイツウエスト航空)、(サバーバン航空)が挙げられる。

またこれまでUSエアウェイズ・エキスプレスの各社で使用されていたことのある航空機はドルニエ328デ・ハビランド・カナダDHC-7ショート360ジェットストリーム31ジェットストリーム41エンブラエルEMB120ショート330フォッカーF27デ・ハビランド・カナダDHC-6、(ノルド262)、(モホーク298)、フェアチャイルド メトロライナーエンブラエルEMB110CASA212デ・ハビランド・カナダDHC-3デ・ハビランドDH.114ヘロンビーチクラフト・モデル18、(デ・ハビランド DH.104 ダブ)、ビーチクラフト1900、(ビーチクラフト・モデル99)などがある。

 
Saab 340
 
Bombardier CRJ200
 
Embraer 170
 
Bombardier CRJ

事故と事件

  • 1992年1月3日、当時のUSエア・エクスプレスとして運航されていたコミュート・エア4821便ビーチクラフト1900型機が、ピッツバーグから(サラナク・レイク)への着陸進入中に山へ墜落し乗員乗客4名のうち2名が死亡、2名が重傷を負った。
  • 2003年USエアウェイズ・エクスプレス便として運航されていた(エア・ミッドウエスト)(英語版)5481便ビーチクラフト1900D型機がシャーロット・ダグラス国際空港で、(グリーンビル・スパータンバーグ国際空港)に向けての離陸後に空港のハンガーに衝突し炎上するという事故が発生した。飛行機は離陸後37秒後にハンガーに突入し、乗員乗客21人全員が死亡した(詳細は、エア・ミッドウエスト5481便墜落事故を参照)。
  • 2003年8月26日、USエアウェイズ・エクスプレス便として運航されていたコルガン・エア9446便ビーチクラフト1900D型機がバーンステイブル地域空港を離陸した直後に水面に墜落し、パイロット2名が死亡した。(詳細は、コルガン・エア9446便墜落事故を参照)
  • 2005年8月26日、USエアウェイズ・エクスプレスのエンブラエル170型機がヒューストンでパーキング・ブレーキがかかったまま着陸を行い、車輪に大きな損傷を与えた。これによるけが人は出ず、損傷を受けた機体も修理後再び運航を開始した。
  • 2008年11月16日、(リハイバレー国際空港)からフィラデルフィア国際空港に向かっていたピードモント航空が運航するUSエアウェイズ・エクスプレス4551便ボンバルディア・ダッシュ8型機の前輪が出なくなり、確認のために滑走路上を低空飛行したあと緊急着陸を行った。これによるけが人や死者はでなかった。

脚注

  1. ^ 1987年にノースウエスト航空に吸収合併された、かつてのリパブリック航空とは別会社。

外部リンク

  • USエアウェイズ・エキスプレスウェブサイト
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