ザ・キャブ (The Cab) とは、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス出身のロックバンドである。R&B等のブラックミュージックとポップ・パンクとを絶妙なバランスで融合した次世代バンドとして、若い世代を中心に高い人気を獲得している。
The Cab | |
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2008年のライヴ。 | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス |
ジャンル | ポップ・ロック ポップ・パンク R&B |
活動期間 | 2004年 - 現在 |
レーベル | Universal Republic Records (2012年-現在) 自主活動期間 (2011年-2012年) Decaydance/Fueled by Ramen (2004年-2011年) Twilight Records ワーナーミュージック・ジャパン |
公式サイト | thecabrock.com |
メンバー | アレックス・デロン ジョーイ・サンダー デイヴ・ブリッグス チャントリー・ジョンソン |
旧メンバー | アレックス・マーシャル アレックス・ジョンソン イアン・クロフォード ブライアン・ドーソン キャッシュ・コリガン ポール・ガルシア アンディ・ピュー フランク・シドリズ |
略歴
2005年、当時高校生だったアレックス・デロン、キャッシュ・コリガンの2人が中心となり、"The Cab"が結成された。それから2年後の2007年、地道にライブ活動を行っていた彼らにチャンスが訪れる。人気バンド、ボーイズ・ライク・ガールズのライブを見に行った際、たまたま同じ会場に来ていたパニック!アット・ザ・ディスコのスペンサー・スミスに出会い、自分達のデモ音源を渡すことに成功したのである。その後スペンサーを通じ、音源がフォール・アウト・ボーイのピート・ウェンツの手に渡ると、見事彼らを気に入ってくれ、ピートの主催する"Decaydance/Fueled by Ramen"と契約を結ぶことになった。
2008年4月29日、1stアルバム『Whisper War』をリリースし、ビルボードアルバムチャート最高108位を記録。それから5ヶ月後の9月に、"Decaydance Festival"にて初来日公演を行っている。
2009年に入ると、ニューアルバムの作成をアレックス・デロンのパソコン上で行っていた彼らだが、その後パソコンが突然故障し、それまでに作成していた新曲や歌詞のデータを全て失うというアクシデントが発生した。また同年6月には、ギタリストのイアン・クロフォードが音楽性の違いから脱退してしまう。この直後にツアーが控えていた彼らだが、急きょ友人だったブライアン・ドーソンをギタリストに起用し、ツアーを行う事となった。しかし、2ヶ月後の8月にベーシストのキャッシュ・コリガンも脱退を発表した。キャッシュの脱退により、バンドはアレックス・デロン、アレックス・マーシャル、アレックス・ジョンソンの3人になってしまう。
それでも彼らは止まらず、ニューアルバム作成の傍ら、2010年にはワープド・ツアーに初参戦するなど年を越すごとに成長していった。
2011年6月22日、Decaydance/Fueled by Ramenから離れることになり、ドラマーのアレックス・ジョンソンも1ヶ月後の7月に脱退。それまでサポートメンバーだった、ベーシストのジョーイ・サンダーが正式にメンバーとなった。
紆余曲折を経て同年8月23日、2ndアルバム『Symphony Soldier』をリリース。自主制作でのリリースとなった為、彼らのオフィシャルページ、iTunes、もしくはライブ会場での購入しか入手方法は無かったが、前作を上回るビルボードアルバムチャート最高62位を記録した。(日本盤は2012年7月11日リリース。)今作では、プロデューサーにジョン・フェルドマンを起用し、作詞、楽曲制作にはブルーノ・マーズやピート・ウェンツ、マルーン5のアダム・レヴィーン、ジェシー・カーマイケル、ボーイズ・ライク・ガールズのマーティン・ジョンソンなど豪華メンバーが参加している。2009年に脱退したギタリストのイアン・クロフォードもレコーディングに参加しており、現在でも交流はあるとの事。
Decaydance/Fueled by Ramenを離れてから1年ほどレーベルとの契約は無かったが、2012年8月31日にユニバーサル・リパブリック・レコードとの契約を発表した。
2012年9月から行われたマルーン5による"オーヴァーエクスポーズド・アジアツアー"でオープニングアクトを務めた。10月の日本公演にはThe Cabではなく、ESPがオープニングアクトを務めたが、後に"TWILIGHT RECORDS TOUR 2012"にて3度目の来日を果たした。
2014年にEP『Lock Me Up』をリリース。その4日前に、アレックス・マーシャルが脱退を発表。同年に3rdアルバムリリース予定だったが、未だ発売には至っていない。
2015年にアレックス・デロンがBohnes名義でソロ・デビュー。ソロ活動に集中するために、バンドはしばらく活動を休止する。
2020年1月、アレックス・マーシャルのTwitterに新アルバム制作中の様子が動画投稿され、その中で少しだけ新曲を聴くことができる。[1]
音楽性
R&Bやヒップホップとエモを融合させたダンサブルな楽曲が多く、メディアからは、"ディスコ・エモ"、"ダンス・エモ"と呼称される事が多い。
メンバー自身も1stアルバム『Whisper War』について「ポップとロックとR&Bの境界線上にある作品だ」と語っている。
メンバー
現メンバー
- アレックス・デロン / Alex DeLeon - ヴォーカル (2004年-現在)
- ジョーイ・サンダー / Joey Thunder - ベース (2009年-現在)
- チャントリー・ジョンソン / Chantry "Chance" Johnson - ギター/バッキング・ボーカル/チェロ (2010年-現在)
- デイヴ・ブリッグス / Dave Briggs - ドラム (2011年-現在)
- 結成当初からのオリジナルメンバーはアレックス・デロンのみ。
旧メンバー
- アレックス・マーシャル / Alex Marshall - ピアノ/ギター/バッキング・ボーカル(2005年-2014年)
- アレックス・ジョンソン / Alex Johnson - ドラムス (2005年-2011年)
- イアン・クロフォード / Ian Crawford - ギター/バッキング・ボーカル (2007年-2009年)
- ブライアン・ドーソン / Bryan Dawson - ギター (2009年-2010年)
- キャッシュ・コリガン / Cash Colligan - ベース/バッキング・ボーカル (2004年-2009年)
- ポール・ガルシア / Paul Garcia - ギター (2004年-2007年)
- アンディ・ピュー / Andy Pugh
- フランク・シドリズ / Frank Sidoris - ギター (2011年-2012年)
ディスコグラフィー
アルバム
2008年4月29日 | Whisper War | ||
2011年8月23日 | Symphony Soldier |
シングル
2008年 | I'll Run | |
2008年 | One of THOSE Nights | |
2008年 | Bounce | |
2009年 | Take My Hand (Remix feat. Cassadee Pope) | |
2011年 | Bad | |
2012年 | La La | |
2012年 | Endlessly |
EPs
- Drunk Love (2006年)
- Glitz and Glamour EP (2007年)
- The Lady Luck EP (2009年)
- Lock Me Up (2014年)
カバー曲
脚注
- ^ Richardson, Jake. “The Cab to Return in 2020, Tease New Music: Listen” (英語). Note To Scene. 2021年11月20日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト