RX-78 GUNDAMは、1983年7月にバンダイから希望小売価格59,800円で発売された、家庭用ゲーム機のような性格を有するパソコン、いわゆるゲームパソコンである。バンダイがパーソナルコンピュータを商品化したのはこれが初めて[1]。
ゲームソフト以外に学習ソフトやグラフィック・BASIC・ワープロソフトなどのビジネスソフトも発売された。
シャープとの共同開発により誕生した[2][注 1]。バンダイの看板商品であるアニメロボット「RX-78ガンダム」の形式番号を名付けたほどの意欲的な製品だったが、売り上げは芳しくなかった。
仕様
主なソフト
- ゲーム
- No.1 エキサイト・ベースボール - 2人専用ゲーム
- No.2 チャレンジ・ゴルフ - 擬似3D
- No.3 エキサイト・テニス
- No.4 チャンピオン・レーサー
- No.5 スーパーモトクロス
- No.6 ザ・プロレス - 2人専用ゲーム
- No.7 パーフェクトマージャン - バンダイが発売したLSIゲーム『パーフェクト麻雀』をテレビゲームにしたもの。
- No.8 カードワールド
- No.9 ハンバーガーショップ
- No.10 ガンダムルナ・ツーの戦い[1] - インベーダーゲーム系の縦シューティング
- No.11 戦え!ウルトラマン - 必殺技(スペシウム光線)は、ボタンひとつで出せる親切設計。ジョイスティックでのみ操作可能
- No.12 零戦(ゼロファイター) - 擬似3D格闘戦シューティング
- No.13 スペースエネミー - スターラスタータイプのシューティング。ロックオンして敵を倒せ
- No.14 連合艦隊[1] - 地球全体に散らばる敵を全滅させるか首都を陥落させると勝利するシミュレーションゲーム。対CPU戦ができない2人対戦専用ゲーム。
- No.15 関ヶ原
- No.16 スペースカプセル - カセットテープ
- No.17 キャノンボール
- No.18 ひつじや~い
- No.19 イエローキャブ
- 教育
- No.1 ABC単語ゲーム[1]
- No.2 算数つまづき
- No.3 計算演習ドリル
- No.4 グラフィック数学
- ツール
- No.1 BS Basic 16KbyteのROMカートリッジで供給[1]、7,800円[4]
- No.2 漢字ワープロ
- No.3 Z80アセンブラー
- No.4 ミュージックマスター
- No.5 アニメーショングラフィックス
- No.6 クリエイティブグラフィックス
- No.7 3Dグラフィックス
- No.8 ヘルシーライフ
など
注釈
脚注
参考文献
- 「ASCII 1983年8月号」第7巻第8号、株式会社アスキー出版、1983年8月1日。
関連項目
- ぴゅう太 - かつてトミー(現タカラトミー)が発売していたゲームパソコン。
- M5 (コンピュータ) - 家庭用として一定の成功を得たゲームパソコン。
- PV-2000 - カシオが発売していたゲームパソコン
- ZX81 - シンクレア・リサーチ社のゲームパソコン。
- MAX MACHINE - コモドール社のゲームパソコン。
- MSX - ASCIIとマイクロソフトが主体となって開発されたゲームパソコン。
外部リンク
- ガンダムゲーム図鑑
- 【懐かしのホビーパソコン紹介 第21回】RX-78GUNDAM(バンダイ・1983年)