NHK長野放送局(エヌエイチケイながのほうそうきょく)は、長野県を(放送対象地域)とする日本放送協会(NHK)の本部直轄の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。
NHK長野放送局 | |
放送対象地域 | 長野県 |
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所在地 | 〒380-8502 |
公式サイト | |
総合テレビ | |
開局日 | 1958年11月15日 |
コールサイン | JONK-DTV |
親局 | 長野(美ヶ原) 17ch (キーID 1) |
Eテレ | |
コールサイン | JONB-DTV |
親局 | 長野(美ヶ原) 13ch (キーID 2) |
ラジオ第1 | |
開局日 | 1931年3月8日 |
コールサイン | JONK |
親局 | 長野 819kHz |
ラジオ第2 | |
コールサイン | JONB |
親局 | 長野 1467kHz |
FM | |
コールサイン | JONK-FM |
親局 | 84.0MHz |
特記事項: FM放送の親局はテレビと同じ美ヶ原にある。テレビは1957年5月29日に東京放送局の中継局として開局から始まった。 |
概要
長野県は南北に広いため、中南部の松本市に1938年松本放送局が設置されたが、1988年に支局に降格され、中南信の報道取材・受信料事務の拠点となった。
かつて放送会館は長野市城山公園(善光寺東側)にあったが、建物老朽化と長野オリンピック開催を期に、長野市若里のビッグハット(長野オリンピックのアイスホッケー会場)前に新築移転している。現会館は本局方式が採用され、五輪・パラリンピックの国際放送センターとして先行運用開始となった。
沿革
- 1931年2月24日 - 長野放送局に本免許交付(呼出符号:JONK 周波数:635kc 出力:500W)。
- 1931年3月8日 - 社団法人日本放送協会長野放送局開局、ラジオ放送を開始。
- 1932年12月21日 - ラジオ第1放送の周波数を940kcに変更。
- 1933年6月5日 - 日本で初めて野鳥の啼き声の放送を企画、戸隠山から日本全国への中継生放送に成功。
- 1936年10月10日 - ラジオ第1放送の周波数を1040kcに変更。
- 1942年8月15日 - 飯田中継局、社団法人日本放送協会東京中央放送局の飯田臨時放送所として開局(当時呼出符号はなく、のちにJOAK7となり、JOSQに変更後、現在は廃止)。
- 1948年11月11日 - ラジオ第二放送開始。
- 1950年6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。一切の権利義務は特殊法人としての日本放送協会に継承。
- 1957年5月29日 - 善光寺平テレビ中継局、NHK東京テレビの中継局として5chで開局。
- 1958年11月15日 - 長野局としてのテレビ局が開局。美ヶ原送信所からのテレビ放送を開始する(チャンネル:9ch)[注 1]。
- 1962年10月18日 - 総合テレビを9chから2chへ変更[注 2]。
- 1962年11月1日 教育テレビが9chで本放送を開始し、テレビが一局二波制となる。
- 1963年12月16日 - 総合テレビのカラー放送開始。
- 1964年4月1日 - 教育テレビのカラー放送開始。
- 1964年7月1日 - ラジオFM放送の実用化試験放送・ステレオ放送実験開始(周波数:84.0MHz)。
- 送信所はテレビと同じ美ヶ原。ステレオ放送は、当初は東京からの全国放送のみであった。
- 1967年7月1日 - 信越放送と共同で長野県県域初のUHFテレビサテライト局「軽井沢サテライト局」を建設し、放送開始。以降、新設のサテライト局はすべてUHFとなる。また、これ以降、既設VHFサテライト局の一部をUHFに切り替える。
- 1969年3月1日 - ラジオFM本放送開始。全国170局同時開局組のひとつ。
- 1976年頃 FMローカル送出のステレオ化工事完了。FMローカル番組の「夕べひととき」(平日)、「NKリクエストアワー」(毎週土曜日)がステレオ化される。
- 1980年 FMの全国放送用としてPCMデジタルステレオ回線が導入され、FM放送の音質が改善される。
- 1983年6月10日 - 総合テレビの音声多重放送開始。
- 1991年3月21日 - 教育テレビの音声多重放送開始。
- 1998年5月11日 - 放送会館を長野市城山から長野市若里に移転。
- 2004年10月23日 - 新潟県中越地震発生、長野県内だけでなく新潟県津南町、十日町市などの被害状況の中継も行う。
- 2005年6月10日 - 地上デジタルテレビ放送の予備免許を取得(長野の民放テレビ4局も同時に取得)[注 3]。
- 2006年2月3日 - 午前10時、地上波総合・教育デジタルテレビのサイマル試験放送を開始。これに伴い、ローカルニュース番組を初めとする、一部のローカル番組のハイビジョン放送も開始[注 4]。
- 2006年3月13日 - 全部のテレビ・ラジオ放送が、統一型のデジタルマスターへ更新。
- 2006年3月27日 - 地上デジタルテレビ放送の本免許を取得[1]。
- 2006年4月1日 5時(当日のプログラム開始時刻)に総合・教育の地上デジタルテレビの本放送を開始[注 5]。
- 2007年6月 岐阜県中津川市と越境合併した旧木曽郡山口村内のテレビ中継所が、NHK岐阜放送局の中継所に変更される[注 6]。
- 2007年10月12日 - デジタル総合テレビにて、長野オリンピックスタジアムから、北信越BCリーグ「信濃グランセローズ 対 新潟アルビレックス 」の実況生放送を、試合開始の18時から試合終了まで放送。長野放送局独自の放送内容としては、デジタル総合テレビ初のマルチ編成放送を行った[注 7]。
- 2011年7月24日 - アナログ放送終了。同日の24時前に完全停波。
- 2011年12月 長野放送局の屋上に太陽電池パネルが設置され、運用開始(出力:1KWh)。
- 2016年7月16日 - 松本支局に設けていた営業部分室を廃止し、中南信地域の営業関係業務を集約[2]。
- 2022年10月3日 - NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[3]。
放送局データ
- 開局 1931年3月8日
- 総合テレビ(長野(美ヶ原)局)
- 教育テレビ(長野(美ヶ原)局)
- アナログテレビ 9ch、映像出力:1kW、音声出力:250W、コールサイン:JONB-TV(名古屋教育も同じ9chを使っていた)
- 地上デジタル リモコンキーID2ch、物理チャンネル:13ch、出力:1kW、コールサイン:JONB-DTV
- ラジオ第1放送(長野局) 周波数:819kHz、出力:5kW、コールサイン:JONK
- ラジオ第2放送(長野局) 周波数:1467kHz、出力:1kW、コールサイン:JONB(かつては、番組内でのコールサイン読み上げが、現在の北海道地方と同様一切なかった)
- FM放送(長野(美ヶ原)局) 周波数:84.0MHz、出力:500W、コールサイン:JONK-FM
※アナログ・デジタルテレビとFMラジオ放送の親局である美ヶ原局は、信越放送のデジタルテレビ放送と送信施設・鉄塔を共同使用している。
アナログテレビチャンネル
「総合/教育」の順で表記。
- 親局 長野(美ヶ原) 2ch/9ch 1kW
- 善光寺平 44ch/46ch 200W
- 飯山 4ch/10ch 3W
- 松本 44ch/46ch[注 8] 100W
- 真田 5ch/3ch 10W
- 佐久 28ch/26ch 30W
- 軽井沢 47ch/45ch 10W
- 岡谷諏訪 4ch/8ch 75W
- 伊那 53ch/51ch 100W
- 飯田 4ch/3ch 250W
地上デジタル放送
- 総合 011ch・012ch
- 教育 021ch・022ch・023ch
AM 周波数
「第1放送/第2放送」の順で表記。
- 親局 長野 819kHz(出力5kW)/1467kHz(出力1kW)
- 松本 540kHz(1kW)/1512kHz(1kW)
- 小諸 1026kHz(100W)/1539kHz(100W)
- 上田 1341kHz(100W)/1602kHz(100W)
- 岡谷諏訪 1584kHz(100W)/1359kHz(100W)
- 木曽 981kHz(1kW)/1602kHz(100W)
- 伊那 1341kHz(100W)/1539kHz(100W)
- 駒ヶ根 999kHz(100W)/1512kHz(100W)
- 飯田 621kHz(1kW)/1476kHz(1kW)
- 大桑 1584kHz(100W)/-
- 木曽楢川(FM波)86.0MHz(10W)/-
- 南木曽(FM波)86.6MHz(10W)/-
FM 周波数
- 親局 長野(美ヶ原) 84.0MHz(出力500W)
- 善光寺平 85.7MHz(100W)
- 飯山 82.8MHz(3W)
- 牟礼 85.4MHz(10W)
- 戸倉上山田 89.8MHz(1W)
- 栄 84.9MHz(1W)
- 鬼無里 89.8MHz(1W)
- 小海 84.9MHz(100W)
- 聖 83.0MHz(100W)
- 白馬 83.3MHz(3W)
- 小谷 84.7MHz(3W)
- 松本 84.8MHz(10W)
- 奈川 85.4MHz(1W)
- 木祖楢川 83.2MHz(1W)
- 岡谷諏訪 85.3MHz(50W)
- 辰野 85.7MHz(3W)
- 木曽福島 82.9MHz(10W)
- 倉本 85.6MHz(100W)
- 南木曽 82.0MHz(10W)
- 高遠 85.0MHz(10W)
- 大鹿 85.0MHz(1W)
- 飯田 77.4MHz(100W)
- 天龍平岡 85.9MHz(3W)
- 信濃阿南 82.8MHz(10W)
- 遠山 85.1MHz(10W)
支局
- 支局
主な長野局制作番組
総合テレビ
- ニュース・気象情報
- 平日:6時55分 - 7時00分・7時55分 - 8時00分・11時57分 - 12時00分(※気象情報・お知らせ)・12時15分 - 12時20分(※ニュースのみ)
- イブニング信州(平日 18時10分 - 18時59分)
- 知るしん 信州を知るテレビ(金曜日 19時30分 - 19時55分、20時42分までの場合あり)
- 信州845(平日 20時45分 - 21時00分)
- 祝日・年末年始は、20時55分 - 21時00分に「関東・甲信越地方のニュース・気象情報」を5分間放送する。
- 信州645(土日・祝日 18時45分 - 18時59分)
- 土日・祝日では唯一の県域ニュース・気象情報枠(土曜日は『どどどど!』の冠付きで放送)。その他の土日・祝日のローカルニュース・気象情報枠は全て東京・(首都圏局)からのネット受けとなっている。
- どどどど!信州イチオシ(土曜日 7:30 - 8:00)
- 東京・首都圏局からの『NHKニュース おはよう日本(関東甲信越)』の土曜版は非ネット(ただし、NHKプラスを利用すれば視聴可能となっている)。
- どどどど!夜間部(不定期土曜日 時間不定)
ラジオ第1
- ゆる信ワイド(金曜日 17時05分 - 18時00分[注 9])
- 給食ラジオ(不定期金曜日 0時30分 - 0時55分)
過去の制作番組
総合テレビ
- 信州の窓→フレッシュロータリーながの→NHKニュースワイドながの → モーニングワイドながの → モーニングワイド信州 → おはよう信州
- くらしのメモ信州 → おいでよ!プラザN → ひるとく
- ゆうゆう信州 → 遊夕信州
- 信州645 →信州640 → 信州630 → イブニングネットワーク信州 → まるごと信州610 → まるごと信州600 → ニュースアップ信州600 → ニュースアップ信州
ラジオ第1
- もぎたて信州朝いちばん
- ゆる〜り信州
FM
BSプレミアム
天気ループ
情報カメラ
アナウンサー・契約キャスター・気象予報士
- 副部長以外は着任順に記載。
- *は過去にも長野放送局勤務の経験があることを表す。
- ◆はシフト制。アナウンサー・契約キャスターそれぞれで、一回につきいずれか一名が担当。
氏名 | 前任地 | 役職 | 担当番組 | 備考 |
---|---|---|---|---|
アナウンサー | ||||
中澤輝 | 松山 | アナウンスグループ統括 | どどどど!信州イチオシ(プロデューサー) | 長野市出身 |
田中寛人 | 東京アナウンス室 | どどどど!信州イチオシ ゆる信ワイド◆ | 坂城町出身 | |
山田康弘* | 日本語センター | 給食ラジオ ゆる信ワイド◆ | 長野市出身 | |
中村慎吾 | 盛岡 | ゆる信ワイド◆ スポーツ中継(大相撲、高校野球など) | ||
柴田拓 | 佐賀 | イブニング信州(メイン)◆ ゆる信ワイド◆ | ||
米澤太郎 | 熊本 | |||
契約キャスター | ||||
宮野里緒 | イブニング信州(メイン)◆ | 塩尻市出身 | ||
瀧埜ひとみ | イブニング信州(スポーツ) | |||
水原七瀬 | イブニング信州(メイン)◆ | 軽井沢町出身 | ||
黒川麗海 | イブニング信州(コーナー) | |||
気象予報士 | ||||
宮本麻衣* | どどどど!信州イチオシ | 長野市出身 ウェザーマップ所属 | ||
越後友利果 | イブニング信州 ゆる信ワイド | ウェザーマップ所属 |
- 2022年度以降、東京アナウンス室より派遣されたアナウンサーも、「ニュース・気象情報」、「信州845」に随時出演している。
テレビ信州との共同企画
2019年度、NHK長野放送局はテレビ信州(TSB)との共同企画を展開した。両局のアナウンサーやキャスターが相互の番組に出演するだけでなく、共同企画も展開していた。テレビ信州公式サイトの信州 テレビ新時代も参照。実施された主な企画は以下のとおり(出演者は放送時点)。
実施日 | 実施番組など | 出演者 | 企画など |
---|---|---|---|
2019年5月31日 | ゆる信ワイド ゆうがたGet! | 田中寛人 齋藤沙弥香 | テレビ・ラジオ同時放送 |
2019年6月26日 | ゆうがたGet! | 宮崎大地 川口由梨香 | NHK側の訪問 |
2019年6月28日 | イブニング信州 | 伊東陽司 | テレビ信州側の訪問 |
2019年8月1日 | 同上 | 田中寛人 齋藤沙弥香 | 埴科郡坂城町でのロケ |
2019年8月5日 | ゆうがたGet! | 同上 | 同上 |
2019年8月30日 | 番組宣伝 | 西川典孝 厚芝智行 | ラグビーワールドカップ2019の共同スポット |
2019年9月2日 - 9月6日 | イブニング信州 news every. | 各局記者 | 防災コラボ、両局の記者が相互出演 |
2019年12月14日 | ピンぼけの家族 | 伊東陽司 鈴木恵理香 | ドラマ出演 地域発ドラマにおいて現役の民放アナウンサーが初めて出演 |
2019年12月2日 | イブニング信州 news every. | 西川典孝 菅野直道 | 西川が『news every.』において高校駅伝を紹介 菅野が『イブニング信州』において高校サッカーを紹介 |
2020年1月20日 - 1月22日 | 同上 | 各局記者 | 防災コラボ、令和元年東日本台風(台風19号)での現状取材 |
2020年2月19日 | マイチャン。おはなし隊 | 若竹明日香 木下歌織 | 上伊那郡箕輪町での絵本読み聞かせ |
2020年3月13日 | 信州を元気に!同時生放送SP | 田中寛人 阪本篤志 加藤永莉香 伊東陽司 鈴木恵理香 齋藤沙弥香 | 18:25 - 19:00に同時生放送 |
長野朝日放送との共同企画
2021年、NHK長野放送局は長野朝日放送(abn)との共同企画を展開した。両局のアナウンサーやキャスターが相互の番組に出演するだけでなく、共同企画も展開した。
その他
- NHKの甲信越地域の放送局では、最初に動画ニュースの配信を開始した。
- アナログ放送終了時はそれに関するお知らせを長野局独自で送出し、さらに停波時には、長野局のコールサインアナウンスも送出された[注 10]。
脚注
注釈
- ^ 当時は教育テレビ(Eテレ)がなく1波のみ。
- ^ 標高が高い美ヶ原から送信されるため受信エリアが広くなり、放送エリアが隣接する中部日本放送(名古屋5ch)との混信を防ぐため9chへ変更。
- ^ この日は、長野県を含む全国のNHKの地方局13局と、全国の地方民放40局が同時に予備免許を取得した。インプレス社AV Watch 2005年6月9日付記事
- ^ ワンセグ試験放送も同時開始。
- ^ ちなみに本放送の最初の番組は、総合では土曜5時のNHKニュースと気象情報。
- ^ 同年7月に控えていた参議院選挙の政見放送に備えての変更。
- ^ NHK新潟放送局と同時。19時30分 - 20時45分は、通常の1番組編成によるハイビジョン放送。
- ^ 1973までは1ch/3ch。
- ^ 月 - 木は「にっぽん列島夕方ラジオ」(17時05分 - 17時55分)を放送。
- ^ その他の地域では停波の際にアナログ放送終了のお知らせをカットアウトしていた。
出典
関連項目
外部リンク
- NHK長野放送局