概要
NHKでは長年、業務の肥大化と関連団体の整理が大きな課題となっていた。
NHKが2021年度に策定した、2021–2023年度の中期経営計画案[1]においては、NHKの関連団体のうち、株式会社形態で運営している番組制作関連の5団体に中間持株会社を設立(NHKメディアホールディングス)するとともに、財団法人などの一般・公益法人を統合することが盛り込まれていた。
そこで2023年4月1日に、一般財団法人NHKサービスセンターを母体とし、NHKインターナショナル、(NHKエンジニアリングシステム)、NHK放送研修センターの3一般財団法人を吸収合併する形で発足した。法人の完全同一化によってガバナンス強化や、業務の効率化を図るとしている。
また傘下に、公益財団法人のオーケストラの団体・NHK交響楽団を子団体として統合させた。NHK交響楽団は公益法人の独自性を保つため、NHK財団傘下の団体として法人格を維持する[2][3]。
組織
新生NHK財団では事業ごとに事業本部制度が導入され、業務が明確に区分された。
概ね旧法人の事業を引き継ぐ形とはなったが、旧NHK放送研修センターに関しては内部に設けられていた「日本語センター」の位置付けが曖昧になっていたことから、研修事業とそれ以外の事業とが明確に分けられた。
旧「日本語センター」の事業は「社会貢献事業」として「研修事業」から分離され、組織名も「ことばコミュニケーションセンター」に改められた。加えて事業合理化の一環として、通信添削講座も廃止された。
出典
外部リンク
- 一般財団法人 NHK財団