MilkyWay@home(ミルキーウェイアットホーム)は、天の川銀河の構造を研究するためのプロジェクト。BOINCを使用する。
概要
BOINC分散プラットフォームを利用したインターネットベースの分散コンピューティングプロジェクトの一つで、レンセラー工科大学で行われている、いくつかの学部のコラボプロジェクトである。主な目的は天の川銀河のコンピュータ解析による研究で、付随的な目的として、分散コンピューティングに最適化されたアルゴリズムを開発することとされている。
このプロジェクトは、SETI@homeとEinstein@homeに続いて三番目の星間宇宙について研究する分散コンピューティングプロジェクトである。
計算能力(以下全て2022年3月時点[1] | 1,572.280 TFLOPS |
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アクティブユーザー数 | 13,952 |
総ユーザー数 | 249,122 |
アクティブホスト数 | 25,223 |
総ホスト数 | 29,874 |
プロジェクト
2021年現在、2つのプロジェクトのワークユニット(解析用の切り分けられたデータ)が配布されている。アカウント設定で、両方、あるいは片方だけの参加が可能となっている。
Separation
このプロジェクトの主な目的は、天の川銀河の銀河ハローの星を分析することによって、私たちの銀河の歴史を研究するため、銀河周囲の星の正確な3次元動的モデルを生成することである。
N-Body Simulation
こちらのプロジェクトは、仮想的な矮小銀河を天の川銀河の重力場に撃ち込み、現在観測されているハロー構造と一致するまで設定を変えてシミュレートする、多体問題サブプロジェクトである[2]。
動作環境
2021年12月現在、プロジェクトのワークユニットを処理するためには、x86系CPU(x64を含む)または、そのCPUの下で動くnVidia・AMD製GPUが必要となる。ARM系CPUなどの非x86系CPUや、Intel製GPUは対象外となっている[3]。
対応OSは、Windows 98以降・Linux・Mac OS X 10.5。
脚注
関連項目
外部リンク
- Milkyway@homeの公式ホームページ
- Milkyway@home GPU関連Webページ