『LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ』(ライアー/まっしろなはいになるまで、もやしつくせ)は、ポルノグラフィティの44作目のシングルである。2016年11月9日にSME Recordsよりリリースされた。
概要
『ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY』(2005年)以来となる両A面シングル[注釈 1]で、前作『THE DAY』から約5か月ぶりのリリース。
初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)の2形態でのリリース。初回生産限定盤には同年7月31日に出演した『SUPER SLIPPA 7 2016 TAIPEI SUPER SUMMER MUSIC FESTIVAL』より「THE DAY」のライヴ映像が収録されたDVDが付属している[注釈 2]。なお、歌詞カードはオレンジのインクで印刷されており、封入された赤シートをかざすと黒字のみが浮かび上がり、黒字を並び替えると同年に25年ぶりのセ・リーグ制覇を果たした広島東洋カープへのメッセージとなる。
表題曲2曲のMVは、2曲のミュージックビデオが全て同タイミングに同アングルで構成されており、炎の世界(Liar)と光の世界(真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ)がシンクロする[注釈 3][2]。
収録曲
# | タイトル | 作詞・作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「LiAR」 | 新藤晴一 | tasuku, Porno Graffitti | |
2. | 「真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」 | 岡野昭仁 | (江口亮), Porno Graffitti | |
3. | 「Part time love affair」 | 新藤晴一 | トオミ ヨウ, Porno Graffitti | |
合計時間: |
# | タイトル |
---|---|
1. | 「THE DAY (LIVE in SUPER SLIPPA 7 2016 TAIPEI SUPER SUMMER MUSIC FESTIVAL)」 |
楽曲解説
- LiAR
- ポルノグラフィティの真骨頂であるラテンテイストが散りばめられたロックナンバー[4][5]。
- 2016年春頃に出来上がっていた楽曲で、2016年9月に開催された『横浜ロマンスポルノ'16 〜THE WAY〜』で先行披露された[6][7]。同ライヴからアレンジや歌詞を一部変更して本作に収録された[8]。
- 元々の歌い出しは「Baila Baila」であったが、Bailaがラテンの言葉で「踊ろう」という意味で「ジョバイロ」と被ることから変更された[5]。詞曲を手掛けた新藤は「『Baila』は使えないなって思った瞬間に、急にここに入る言葉の語感とか重要性を感じて、すごく悩んでしまったんです。『Liar』ってやっぱりよくある言葉だし、でも、これ以上に合う言葉が結局見つけられなくて。[5]」と語っている。また、タイトルについては「大文字の『LIAR』にしようかなと思ったんですけど、案の定(同じタイトルの曲)はすでにたくさんあって。ちょっと爪痕を残しておこうかなと思って、タイトルは『i』だけ小文字にしたんです。[5]」とコメントしている[注釈 4]。
- 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
- Part time love affair
演奏参加
収録作品
アルバム
LiAR
真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
- BUTTERFLY EFFECT
ライヴ映像作品
LiAR
- 横浜ロマンスポルノ'16 〜THE WAY〜 Live in YOKOHAMA STADIUM
- PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan
- 15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018
- [注釈 6]
真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
- 15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018
Part time love affair
- 15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018
脚注
注釈
- ^ 『ネオメロドラマティック/ROLL』『ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY』はダブルフェイスシングルと呼称されていたが、本作ではそのように呼称されることはなかった。
- ^ 表題曲2曲のMVは11thアルバム『BUTTERFLY EFFECT』(2017年10月リリース)に収録された。
- ^ 「LiAR」と演奏時間を合わせる為、「真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」は間奏・アウトロにアレンジが施されている(MVのみ)。
- ^ 「Liar Liar」というタイトル案もあったが、「B'zに同名の曲がある」とスタッフから指摘を受け、却下となった。
- ^ スタジオ音源及びライヴ音源を収録。
- ^ 付属CDにライヴ音源を収録(映像未収録)。
出典
- ^ “LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ|ポルノグラフィティ”. ORICON STYLE. オリコン. 2016年11月23日閲覧。
- ^ a b “ポルノグラフィティ、両A面シングルMVはシンクロした2本立て”. BARKS. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “ポルノ新作は両A面、昭仁&晴一それぞれの作詞作曲ナンバー収録”. 音楽ナタリー. (2016年10月13日) 2016年11月23日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ “炎”と“光”2つの世界がシンクロしたMVが遂に解禁|SonyMusic”. Sony Music (2016年10月25日). 2021年9月17日閲覧。
- ^ a b c d “ポルノグラフィティ 王道の両A面シングル、その全てを語る”. rockinon.com. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ 王道の両A面シングル、その全てを語る-rockinon.com|https://rockinon.com/feat/pornograffitti_201611”. rockinon.com. 2023年1月2日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “ポルノグラフィティ、3万の光で“道”を照らした「横浜ロマンスポルノ」”. 音楽ナタリー. 2023年1月2日閲覧。
- ^ 『横浜ロマンスポルノ'16 〜THE WAY〜 Live in YOKOHAMA STADIUM』SME Records、2017年4月26日。
- ^ “ポルノグラフィティ、新作「LiAR / 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」のビデオクリップ解禁 “炎” “光”の世界がシンクロ | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス”. SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス. 2023年1月2日閲覧。
- ^ “【ポルノグラフィティインタビュー】余裕よりも必要なもの「燃え尽きるまでやって、初めて伝わることがある」”. ORICON MUSIC. オリコン. 2020年8月16日閲覧。
外部リンク
- ポルノグラフィティ公式サイト