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GLOVIA

GLOVIAグロービア)は富士通が1996年から開発・販売している統合ビジネスソリューションおよび業務管理ソフトウェアパッケージのシリーズである。

GLOVIA
開発元 富士通
初版 1996年 (27年前) (1996)
対応OS SolarisWindows Server
対応言語 日本語 (OM/G2は英語も対応[1])
サポート状況 継続中
種別 ERPソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト https://www.fujitsu.com/jp/services/application-services/enterprise-applications/glovia/
(テンプレートを表示)

日本内の中小企業向けERPでは2016年の時点で15%を超えるシェアを持っており首位[2]、2020年の調査では25%弱のシェアで2位[3]となっている。

ラインナップ

大企業向け (GLOVIA SUMMIT、GLOVIA G2)、中堅企業向け (GLOVIA iZ)、中小企業向け (GLOVIA きらら)の3つの企業規模向けにラインアップが分かれている。また、製造業向けをはじめとする業種特化型ソリューション (GLOVAL smart、GLOVIA OM)も存在する。

GLOVIA SUMMIT

1996年から開発・販売している大企業向[4]け統合ERPソリューション。読みは「グロービア・サミット」。経営会計 (GM)、固定資産管理 (FM)、連結会計 (GC)、経営可視化 (MI)の4つのソリューションが提供されている。

データベースサーバのOSはSolarisWindows Server、WebサーバとクライアントはWindows、データベースにはOracle Databaseを使う。

2017年9月からはGLOVIA SUMMITクラウドも提供、シングルテナントで運用され、アドオン・カスタマイズが可能なのが特長であり、富士通データセンターやGLOVIA運用保守センターに構築される[5]

クライアントからのウェブアクセスにはInternet Explorerが必要になる[6][7]

尚、年商5,000億円以上の規模の特大企業には、富士通ではSAP ERPとOracle EBSを提案している[8]

GLOVIA smart

2006年7月より出荷が開始された中堅企業[9]向け統合ERPソリューションパッケージ。読みは「グロービア・スマート」。GLOVIA smart認定ソフトウェアであれば、相互連携が容易に行える。(SOA技術による。)当初は業種共通ソリューションを中心に提供していたが、業種共通はGLOVIA iZとして切り出され、業種特化ソリューションを中心にsmartブランドで提供することになった。

製造業向け (統合計画管理、生産管理)、小売業向け (量販店、ショッピングセンター、専門店販売管理、宝飾業界、帳票OCR)、サービス業向け (ホテル、旅館、不動産、駐車場、ビルメンテナンス)、食品業向け (販売/生産、食品卸/雑貨卸)、建設業向け、業種特化型販売管理などを提供する。文書管理、会計、人事給与、ワークフローは業種共通ソリューションとして提供されている。

GLOVIA きらら

2010年から、当初GLOVIA smart きららとしてスタートした中小企業向けの財務会計/給与業務ソリューション[10]。パッケージ版に加えてSaaSでも提供される。他のシリーズと比べて必要な機能だけに絞り込んでいる[10]

2017年8月より、既に展開済みの会計・人事管理製品とあわせ、販売パッケージのクラウド版も開始[11]

GLOVIA iZ

2016年11月より販売を開始した中堅企業向け業種共通統合ERPソリューション[12]。読みは「グロービア・アイズ」。GLOVIA smartを業種特化型ソリューションとして再定義するにあたり、汎用的な業種共通モジュール (会計、人事給与、販売管理、生産管理、経営管理)を切り出したもの[12]。GLOVIA きららと同じ開発基盤で構築されており、モジュールごとにクラウド、オンプレミスを選択できるハイブリッド運用が可能[12]

GLOVIA OM

2008年11月から米国Fujitsu Glovia社が提供する販売・在庫・購買・生産・フィールドサービスなどの基幹系業務向けERP[13]。読みは「グロービア・オーエム」。Salesforce Platform上でSaaSとして動作し、柔軟なカスタマイズにも対応できるのが特徴。Sales Cloud (CRM/SFA)やService Cloud (サポート/解決)とも柔軟に連携できる[13]

2013年12月にはGLOVIA OM V8をリリース。保守業務を支援する新機能「フィールドサービス」を追加した[14]

2015年10月には、GLOVIA OM V10をリリース。MRP(資材所要量計画)も搭載した[15]

GLOVIA G2

米国Fujitsu Glovia社が提供する、製造業務向けのサーバ/クライアント型ERP製品。生産管理パッケージ「glovia.com」を改良してRIAおよびSOA基盤を実装している。年商1000億円~5000億円規模の大企業にも、GLOVIA SUMMITとあわせて提案されている[8]

ビジネスロジックのサーバOSはWindows Server、Red Hat Enterprise LinuxSalarisから選択できる。データベースはOracle DatabaseSQL Serverから選択する。

2014年7月からクラウドの展開にも対応[16]。2015年7月にGLOVIA G2 V3を発表、PCに加えてAndroidなどに対応。デスクトップPCからモバイルデバイスまでマルチデバイスで動作、HTML5に準拠した[17]

特徴

GLOVIAシリーズの特徴のうち1つ目は、会計専用データウェアハウス (DWH) であるFDWH (Financial Data WareHouse)の装備である[18]。財務会計システムでは、業務で発生したデータを明細レベルで大規模に蓄積できる[18]。このデータには商品や販売チャネル、セグメントなどユーザが分析したい視点を自由に付与することができ、管理会計的な使い方にも対応する。明細レベルでデータを管理しているため、柔軟な分析が可能であり、分析軸の切り替えやドリルダウンにより、必要な情報を容易に入手できる。明細レベルでの処理を高速化するため、残高データはメモリ上に効率的に保持されている。当初はGLOVIA SUMMITに実装されていたが、2002年にGLOVIA-Cにも実装された[18]

GLOVIAシリーズのもう1つの特徴は、業務データがリアルタイムで会計データベースに登録される完全論理仕訳の仕組みが実装されており、経理業務が「共有ルール、チェックは一回、即時処理」で大幅に効率化し、かつ統制を利かせることができることである[18]

歴史

1975年に、当時CAPSELと呼ばれた財務会計・人事給与システムを発売[19]。80年代に入ってからオフコンが普及し、富士通が販売するKシリーズのオフコンと共にCAPSELも普及していった[19]

1990年代にSAPが日本市場に参入すると、富士通もERPの開発へ乗り出した[19]。1994年に富士通経理部門の自社システムであったSUMMITを取り入れパッケージ化し、「GLOVIA SUMMIT」として発売した。GLOVIAは「Global Value Integrated Applications」の意味[19]

1996年6月には、会計業務パッケージ「GLOVIA/Financials」、生産/販売/物流業務パッケージ「GLOVIA/Manufacturing」、人事パッケージ「GLOVIA/Human Resources」を発表。サーバOSにUXP/DSSolarisWindows NTを、クライアントにWindows 3.1Windows 95を採用した[20]

その後も、富士通本体やグループSE会社が開発した様々な業務アプリケーションを統合し、ブランドとして確立していった[19]

2003年7月には、製品体系を一新し、大企業向け (GLOVIA Enterprise Applications)、中堅企業向け (GLOVIA Company Applications)、小規模導入向け (GLOVIA Business Applications)の3つに製品体系を組みなおした[21]。あわせて、GLOVIA Process C1、GLOVIA/MyOFFICE、GLOVIA-BPが発表。富士通のIT基盤「TRIOLE」との連携や、CRM分野との統合の方針が出された[21]

2010年に中小企業向けの製品を扱う富士通マーケティングにGLOVIA開発部隊が集約され、GLOVIA smart きらら (後にGLOVIA きらら)が出荷開始された[19]

廃止された製品

販売終了した製品の一覧が公開されている[22]

GLOVIA-BP

2003年7月に導入された小規模導入向け会計・人事給与パッケージ[21]

GLOVIA-C

1998年から提供を開始した、GLOVIA smartの前身である中堅企業向け統合業務パッケージでCAPSELの後継製品[23]

財務会計、人事給与、販売管理、生産管理などの業務別にラインナップされている。Excelテンプレートと呼ばれるMicrosoft Excelのマクロを利用した機能を装備しており、大量データの投入や抽出をExcelで一度に行える。この機能はほとんど決まりきったような大量なデータを1画面ずつ投入するよりも効率的である。また、蓄積したデータの中から必要なデータのみを取り出して、ユーザが独自にExcelで加工・編集することなども自由に行えるため、会社独自の報告書作成などに便利である。

2002年にはGLOVIA-C V10が出荷開始され、FDWHがGLOVIA-C 会計情報システムにも組み込まれた。一方、GLOVIA-C 給与情報システムはゼロから開発された[23]

2005年にGLOVIA-C XIを出荷開始。2006年のGLOVIA smartの登場に伴い、smartの傘下に編入[24]

関係データベース管理システム (RDBMS) はSymfoware、Oracle Databaseから選択できる。また、過去にはIBM向けパッケージとして、RDBMSをDB2に変更したDB2版も存在したが、2007年現在、DB2版は出荷停止されている。サーバ用OSはWindows Serverを使う。

GLOVIA F-TRADE

専門商社・卸売業向け販売管理システム。

GLOVIA/MyOFFICE

2003年7月に導入された大企業向け人事・総務業務ワークフローパッケージ[21]

GLOVIA/Public・Campus

国立大学法人向け「GLOVIA/Campus」「GLOVIA会計情報システムCampus」、独立行政法人向け「GLOVIA/Public」「GLOVIA会計情報システムPublic」。

GLOVIA/SCP

2000年3月より提供されているサプライチェーン管理製品[25][26]。FK light、FP lightが終了。

GLOVIA smartシリーズ

会計 BP、人事給与 BP、人事給与 SE、食品製造・卸、情報共有 Documal、請求回収/支払、CRMナレッジセンターパック、CRM FASTSFA KM+、経営管理 Attention Viewer、RSSideが終了。

GLOVIA らくらくきらら

会計/給与パッケージ。

glovia.com

米国Fujitsu Glovia社の組立製造業向け生産管理システム。glovia.comは、ゼロックス社が生産拠点の標準化実現のため1973年に開発したシステムを原型としている。当初は製品名はChESS (チェス) と呼ばれていた。そのことから生まれは米国であり、それを富士通でも導入することで日本市場にも適応させてきた歴史がある。また、GLOVIA G2のベースにもなっている。

多言語対応(9言語)でグローバル展開することができる[27]

2006年10月にglovia.com v9 がリリースされたが[28]、このリリースが最終バージョンとなった。

2008年11月には、glovia.comの販売モジュールがセールスフォース・ドットコムのクラウド環境でSaaSとして提供開始された。

関連項目

脚注

  1. ^ “GLOVIA OM”. テラスカイ. 2021年4月3日閲覧。
  2. ^ “中小企業のERPシェア、トップは富士通 - DATA&DATA:日経クロステック Active”. 日経BP. (2017年3月3日). https://active.nikkeibp.co.jp/atclact/active/16/033100020/012700087/ 2020年5月24日閲覧。 
  3. ^ “「データをどう連携するか」から「どうやってデータを活用するか」に課題が変化 ノークリサーチがERP活用に関する調査”. @IT (2020年10月13日). 2021年4月3日閲覧。
  4. ^ ここでの大企業の定義は年商1,000億円から5,000億円程度までの民間企業
  5. ^ “富士通、経営管理クラウドサービス「GLOVIA SUMMIT クラウド」”. マイナビニュース (2017年9月1日). 2021年4月3日閲覧。
  6. ^ “GLOVIA SUMMITクラウド動作環境”. 富士通. 2021年4月3日閲覧。
  7. ^ “GLOVIA SUMMIT GM動作環境”. 富士通. 2021年4月3日閲覧。
  8. ^ a b “ERPベンダーをガートナーが比較、SAP・オラクル・富士通の戦略から何がわかるのか”. ビジネス+IT (2017年4月6日). 2021年4月3日閲覧。
  9. ^ ここでの中堅企業の定義は年商100億円から1,000億円までの民間企業
  10. ^ a b “GLOVIA History第06回 GLOVIA smart きらら”. 富士通 (2013年6月12日). 2021年4月3日閲覧。
  11. ^ “富士通マーケティング、販売管理製品「GLOVIA きらら 販売」のクラウド版”. クラウドWatch (2017年8月2日). 2021年4月3日閲覧。
  12. ^ a b c “富士通、統合業務ソリューション「GLOVIA」の新シリーズ「GLOVIA iZ」”. マイナビニュース (2016年9月30日). 2021年4月3日閲覧。
  13. ^ a b “日本のものづくりを支えてきたロングライフERP--glovia.com”. ZDNet Japan (2008年12月5日). 2021年4月3日閲覧。
  14. ^ “富士通、クラウド型基幹系業務アプリ「glovia OM」の新バージョンを提供”. IT Media Enterprise (2013年12月3日). 2021年4月3日閲覧。
  15. ^ “在庫削減、リードタイム短縮を実現するクラウド型基幹系業務アプリケーション「GLOVIA OM V10」を販売開始” (2015年10月14日). 2021年4月3日閲覧。
  16. ^ “富士通、製造業向け生産管理ERP「GLOVIA G2」をクラウドサービス対応”. ビジネス+IT (2014年7月15日). 2021年4月3日閲覧。
  17. ^ “ERPもHTML5・Android対応に! 製造業向け生産管理ERP「GLOVIA G2」”. ASCII (2015年7月16日). 2021年4月3日閲覧。
  18. ^ a b c d “GLOVIA History第03回 経営者のニーズと現場のノウハウを融合した「FDWH」と「完全論理仕訳」”. 富士通 (2013年5月8日). 2021年4月3日閲覧。
  19. ^ a b c d e f “GLOVIA History第01回 長く使い続けていただくために ─国産統合業務システムの夜明け─”. 富士通 (2013年3月19日). 2021年4月3日閲覧。
  20. ^ “”. 富士通 (1996年6月12日). 1997年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月8日閲覧。
  21. ^ a b c d “統合業務パッケージ「GLOVIA」の製品体系を一新”. 富士通 (2003年7月15日). 2021年4月3日閲覧。
  22. ^ “GLOVIA 販売終了したソリューション”. 富士通. 2021年4月3日閲覧。
  23. ^ a b “GLOVIA History第04回 SUMMITからGLOVIA-Cへ”. 富士通 (2013年6月12日). 2021年4月3日閲覧。
  24. ^ “GLOVIA History第05回 GLOVIA smart誕生”. 富士通 (2013年6月12日). 2021年4月3日閲覧。
  25. ^ “”. 富士通 (2000年3月22日). 2000年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月8日閲覧。
  26. ^ “”. 富士通. 2000年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月8日閲覧。
  27. ^ “”. 富士通. 2008年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
  28. ^ “生産管理パッケージ「glovia.com v9」をグローバルに販売開始”. 富士通 (2006年10月12日). 2021年4月3日閲覧。

外部リンク

  • GLOVIA 公式サイト - 富士通
  • GLOVIA 富士通Japanサイト
  • glovia.com - Fujitsu Glovia. Inc.
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