『CHEF-1グランプリ』(シェフ・ワン・グランプリ)は、2021年から朝日放送テレビ・吉本興業主催、サントリー・ザ・プレミアム・モルツ特別協賛による若手料理人のコンテストである。
第1回の2021年は『DRAGON CHEF 2021』(ドラゴン・シェフ2021)として開催された。
概要
「食べる人に感動を与える唯一無二のオリジナリティ」をテーマとして、食べる人に感動を与えさせ、ふるさとへの思いを込め、また料理の概念を覆すアイデアメニューなど、参加者自身にしか作れない料理を作ることを目指す。[1]
参加資格は40歳未満であれば、プロ・アマチュア、料理の種類を問わずに参加できる[2]。
以下は2022年度の大会の情報に基づく。
コンテストの形式
1次選考
参加者の居住地の都道府県ごとに、エントリー情報に沿った書類審査を行い、原則各都道府県から1名以上、全国を6ブロック(北海道・東北、関東・甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州・沖縄)に分け、各15名、計90名を選出する。審査員は料理学校講師、朝日放送・テレビ朝日などANN加盟各局などから構成される大会製作スタッフらである。[1]
エリア予選(2次選考)
2次審査は、1次審査を合格した各15名が、書類審査の際に提出した「地元の食材を使った、あなただからこそできる料理」のアイデアを料理してもらい、ブロックごとに、地元の料理人やグルメライター、料理学校の講師など地域密着の3人が審査員を務め、調理・試食を行い、サバイバルラウンドに進出する各地区7名、計42名を決定する。[3]
サバイバルラウンド(3次選考)
3次審査は、地区ごとにエリア予選をクリアした各7人が出場し、主催者が用意した審査員7人の審査により、勝ち抜き形式に準じた形で審査を行う。
各地区ごとに7人の参加者にランク付けがなされており、最下位の参加者が、対戦したい相手2人を選び3人で料理バトルを行う。これを各ラウンドごとに2人づつ、評価の低かった参加者をふるいにかける形で、3回戦行って、全国大会出場者1-2名、計8名を決定する(1回戦:7人→5人、2回戦:5人→3人、3回戦:3人→1人(関東・甲信越と近畿は2人))。[4]
全国大会
- 1回戦:農園バトル
- 千葉県の農園にて、その農園で自ら栽培した野菜や、出場者の出身地の魚介類を組み合わせたオリジナルレシピ(制限時間30分)を作る。8人を組み合わせ抽選により1:1のタイマン形式で対戦。
- 準決勝:スピードバトル
- 丸鶏を1羽全体で使い、いかに早く、かつ美味しくつくられるか、正確性とスピードを求められる対戦を行う。勝ち抜いた4人は一斉に調理を開始し、早くできたものから審査員の評価を受け、全員が合格であればその段階で決勝進出。1人でも不合格ならば、もう一度レシピを考えなければならない。2人が決勝進出
- 決勝:11人分のコース料理対決
- 1時間の制限時間で2人が、地元の食材を生かした大皿の前菜(2枚)とメインのコース料理(11皿=11人分)を作り、5人の審査員が1人100点満点で採点し、最も多くの点数をあげた参加者がグランプリとなる。
全国大会優勝者(グランプリ)には1000万円が贈られる[5]。
- サバイバルラウンド・全国大会審査員
- (神田裕行)(和食)
- (関谷健一朗)(フレンチ)
- (堀江純一郎)(イタリアン)
- 田村亮介(中華)
- (瀬川あずさ)(ワインエキスパート)
歴代グランプリ
- 第1回(2021年)『DRAGON CHEF 2021』[6] (下國伸)(北海道代表)
- 第2回(2022年)『CHEF-1グランプリ2022』 (大原正雄)(北海道代表)
テレビ放送
スタッフ
〈技術〉
- TD/SW:長尾康平
- CAM:古俣智則
- VE:鈴木貴裕(第2回)
- 音声:石原雄一
- 照明:安藤雄郎
- TP:辻本豊
- 編集:副嶋大悟、町田莉果子(町田→第2回)
- MA:小林美菜(第2回)
- 音響効果:大久保吉久、古川恵未
〈美術〉
- 美術プロデューサー・デザイン:坪田幸之
- 美術コーディネーター:太田菜摘(第2回、第1回は美術進行)
- 大道具製作:岩崎隆史
- 大道具操作:桜井和則
- 装飾:菊地誠
- アクリル装飾:相田雄一
- 電飾:中尾学(第2回)
- 特殊装置:石井俊一(第2回)
- 視覚効果:菅谷守
- トロフィー・デザイン:小林沙奈美
- コックコートデザイン:江島モモ(第2回、第1回はコックコート)
- タイトルデザイン:岸和弘
- CG:小山健一郎
- メイク:吉田みわ(第2回、第1回はヘアメイク)
- 協力:服部栄養専門学校、ビープス、株式会社デジアサ、ABCフロンティア、タケイファーム、ホシザキ、M.STYLE、LOGOS、旭化成ホームプロダクツ、Panasonic、tanico(タケイ・LOGOS・旭化成・Pana・tanico→第2回)
- 技術協力:IMAGICA Lab、フジアール、砧スタジオ、fmt
- コンテンツビジネス(第2回):塩崎拓、中山裕、佐々木匡哉、春名雄児(共に第2回、塩崎・中山→第1回はデジタル)
- デジタル:石黒未希、金谷理恵(共に第2回、第1回はサイト)
- 編成:森和樹・鈴鹿相哉・森川亜紀・阪本美鈴(共にABCテレビ、森・森川・阪本→第2回)
- 番組宣伝:高橋寿英・竹内一平・森田玲奈(共にABCテレビ)、村上覚・平岡伴基・岡本麻有(共に吉本興業)(森田・平岡・岡本→第2回、第1回は宣伝)
- 営業:古田誠・胡智亜希・初瀬史文(共にABCテレビ)、徳武大志・秋山大地・高山雄次郎(共に吉本興業、徳武・秋山→第2回)
- ブレーン:樋口直哉
- フードコーディネーター:尾身奈美枝、兀下優子
- 協力ディレクター:中野良(ABCテレビ)
- AP:折原彩音(第2回)
- 番組デスク:岡由子(ABCテレビ)
- AD:山田翔太、鈴木裕貴、竹澤美波、藤枝伶奈、中島早奈恵、松田実歩、久保井楽、松田原大輝、土山日菜子、本木下捺、佐々木杏、浅井麻那、伊東ひなこ(鈴木・久保井・松田原・土山・本木下・佐々木・浅井・伊東→第2回)
- ディレクター:里森公彦(ABCテレビ)、西野拓也・上原伸(共にスタッフラビ)、小木曽克典、櫻田直輝(ノンプロダクション)、三宮浩嗣、三好良太(フォーミュレーションI.T.S)(里森・上原・三宮→第2回、里森・上原→第1回は協力ディレクター)
- 演出:森田純平(第2回、ABCテレビ)、藤代賢二(スマイトピクチャーズ)、内堀知人、西田賢(スタッフラビ)
- 総合監修:小松純也(スチールヘッド)
- 総合演出:田中経一(ホームラン製作所)
- プロデューサー:矢野政臣・芝聡・大橋洋平・田嶋康次郎・三田秀平(共にABCテレビ、大橋・三田→第2回)、田井中皓介(吉本興業)、緒方夏子(スタッフラビ)
- チーフプロデューサー:近藤真広(ABCテレビ)、神夏磯秀(吉本興業)
- 制作協力:スタッフラビ
- 制作:ABCテレビ[10]、吉本興業
過去のスタッフ
- 構成:辻健一、平岡達哉(共に第1回)
- VE:皆本翔太(第1回)
- PA:溝口賢蔵(第1回)
- クレーン:篠崎翔(第1回)
- デリバリー中継:國本航平(第1回)
- 編集:柳元利秋(第1回)
- MA:茂木遼介(第1回)
- 電飾:森智(第1回)
- 特殊装置:日下信二(第1回)
- 生花装飾:野村ミレーナ(第1回)
- アートフレーム:髙木慶一(第1回)
- モニター:大高貢(第1回)
- エリア予選・撮影協力:服部栄養専門学校、札幌ベルエポック製菓調理専門学校、ニチエイ調理専門学校、大阪調理製菓専門学校 ecole UMEDA、広島酔心調理製菓専門学校、中村調理製菓専門学校(共に第1回)
- 協力:LIEBHERR、BALMUDA、TAISHI、株式会社クラフト、株式会社メルタ、株式会社メイクワン(共に第1回)
- 決勝・撮影協力:SYMPHONY TOKYO BAY CRUISE(第1回)
- システム:堅田一夫、伴拓也(共に第1回)
- 編成:飯田新(第1回、ABCテレビ)
- 宣伝:井上勤(ABCテレビ)・角田芙希子・春口沙織・玉巻靖久(共に吉本興業)(共に第1回)
- 営業:武田行剛(ABCテレビ)、熊倉悠太(共に第1回)
- フードコーディネーター:渋澤雪絵、井出修子、周夏麗(共に第1回)
- AP:山脇瞳(第1回)
- 番組デスク:中村美恵(第1回、ABCテレビ)
- AD:石田飛佳、三原有優、佐野由加里、平井耕太、大崎武雄(共に第1回)
- 協力ディレクター:多田美保・荒井勇輔(共にスタッフラビ)、峠奈緒、神田洋昭、松尾宗之(共に第1回)
- ディレクター:杉浦智(第1回、ノンプロダクション)
- プロデューサー:福田篤(第1回、ABCテレビ)
撮影中の事故
2023年5月14日午後1時18分頃、「CHEF-1 グランプリ 2023」準決勝を収録中の東京都内のスタジオで、出場者の30代の男性シェフが高さ2メートルのセットから転落し、腰付近の骨を折る重傷を負う事故が発生した。結果発表の際には、敗退した出場者が立つ床が下に沈み込む演出をとっていて、この男性シェフは勝ち残ったがセットから移動する際、床の沈んだ部分(120センチ×90センチ)に誤って転落し腰を強打。救急搬送され、第12胸椎破裂骨折との診断を受けて入院した。この日は朝から収録をしており、事故後は床が沈む演出を取りやめたが、撮影は続けたという[11][12]。
脚注・出典
- ^ a b c 大会概要 2022年度
- ^ CHEF-1グランプリ:次世代スター料理人の発掘番組、今夜全国大会 シェフナンバー1の称号&優勝賞金1000万円懸けて激突(MANTAN WEB)
- ^ エリア予選
- ^ サバイバルラウンド
- ^ 「ザ・プレミアム・モルツ presents CHEF-1グランプリ2022」全国大会へ進出する8名のファイナリスト決定!!うまさの未来へ、羽ばたけ。
- ^ DRAGON CHEF2021
- ^ 2021年度スケジュール
- ^ 北海道・東北≒北海道テレビ、青森朝日放送、岩手朝日テレビ、東日本放送、秋田朝日放送、山形テレビ、福島放送
関東・甲信越=テレビ朝日、新潟テレビ21、長野朝日放送
東海・北陸≒=静岡朝日テレビ、名古屋テレビ(メ~テレ)、北陸朝日放送
近畿=朝日放送テレビ
中国・四国≒瀬戸内海放送、広島ホームテレビ、山口朝日放送、愛媛朝日テレビ
九州・沖縄≒=九州朝日放送、長崎文化放送、熊本朝日放送、大分朝日放送、鹿児島放送、琉球朝日放送 - ^ CHEF-1グランプリ メインテーマ|Laugh & Peace Music(ラフ & ピース・ミュージック)|よしもと関連楽曲検索サイト
- ^ 制作クレジットでは、全国ネット番組での使用頻度が多い『ABC TV』ではなく、通常は関西ローカル番組での使用頻度が多い『ABCテレビ』表記が使用された。
- ^ “ABCテレビ「CHEF-1」収録中に転落事故 30代シェフが骨折”. 朝日新聞. (2023年5月15日)2023年5月15日閲覧。
- ^ “「CHEF-1 グランプリ」収録中、男性シェフ転落して骨折 朝日放送テレビ”. 産経新聞. (2023年5月15日)2023年5月15日閲覧。
外部リンク
- CHEF-1グランプリ2022(シェフワングランプリ) - 「CHEF-1グランプリ」事務局
- DRAGON CHEF 2021 - 「DRAGON CHEF 2021」事務局
- CHEF-1グランプリ2022【公式】ABCテレビ (@chef1_gp) - Twitter(2020年11月 - )
- Chef-1グランプリ2022 (103623961612644) - Facebook(2020年12月7日 - )
- CHEF-1グランプリ2022(ABCテレビ)シェフ1 (@chef1gp) - Instagram(2020年12月13日 - )
- CHEF-1グランプリ - YouTubeチャンネル(2020年12月13日 - )
- 別冊!CHEF-1グランプリ ~出場者の店全部食べます!~ - BSよしもと