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AV女優

AV女優(エーブイじょゆう)は、アダルトビデオに出演する性行為専門の(女優)である。

女優
基本情報
職種エンターテインメント
職域芸能人
詳細情報
関連職業AV監督ヌードモデル、(女優)

非アダルト系メディア出演時にはセクシー女優と言い換えられることがある。

本項は日本のアダルトビデオ女優について記述するため、特記無き場合は日本における状況である。

概要

概説

 
みひろ。単体女優としてAV活動中に演技力が認められ、一般芸能界へ進出した。

AV女優はビデオカメラの前で演技を要求されることも多いが、映画ドラマの俳優などとは異なり、特別な演技訓練などを必要としない[1]。ただし性的な表現をいかにこなすかについては大切なところであり、作品の出来にとって重要な要素である[1]

例えば1985年頃人気を博した黒木香はアサヒ芸能のインタビューの中で、「カメラの前で行っていることは、自身にとってはセックスではなくパフォーマンスである」と語ると同時に、「あくまで性表現なのであって、演技ではない」とも語っている[2]。性行為は原則としてコンドームを用いて行い[3]、村西(2011)によれば、特記無き場合暗黙の了解として性行為は3回までとのことである[4]。なお、かつて多く見られていた疑似本番については後述する。

AV女優はその性質上から、基本的に芸名が付与され、本名で活動する事例は極めて少ない。言い換えればほとんどが本名以外の別名を女優名(芸名)にして出演している。また、誕生日や出身地も架空のものである場合が多い[5]

一説によると、一年間で3,000人のAV女優がデビューすると言われており[6]、また2011年時点では全体で延べ20万人にものぼると言われる[7]。2022年5月にAV人権倫理機構河合幹雄が示したデータでは1年間の実働女優数は2000人、その過半は半年以内に引退状態となっている[8]。また2018年2月から2022年3月までに延べ551人の女優から、28199本の作品を配信停止などの措置依頼があったという[8]

21世紀突入以降の環境の変化として、

が挙げられる。

2000年代までは職業差別や世間的後ろめたさの意味もあり、親類から縁を切られるなどのケースもあったが、ライターのたかなし亜妖によれば、2022年時点では親公認の女優も多く、これは女優がかつてのより現役キャリアが伸び、熱意などを認めざるを得ない状況になるケースが多くなった結果だという[9]。当然ケースバイケースであり、かつてのように修羅場のようになるケースもあるものの、キャリアの長い女優に関してはほぼ100%親公認だと筆致。また、「デビューで友人すべてを失う」のも過去の話であると記述している[9]

2020年以降はSNSなどの発達により、女性がAV女優を応援するというケースも増えており、AV女優に限らず「推しの決め方がジャンルレスになった」とモデルプレス・高須良太は分析している[10]

分類と呼称

AV女優はおおよそ、人気のある順に「単体女優」・「企画単体女優」・「企画女優」に分類できる[11](詳しくは後述)。

2000年以降、アイドル的な売り方をしている女優が多くなり、18〜25歳くらいまでの単体女優や企画単体女優は、AVアイドルアイドル女優と呼ばれることもある。さらに、タレント的な活動をしている女優の場合にはAVタレント、数年にわたって一定の知名度を得ている人気女優にはAVクイーンなどと呼ばれることもある。

一般メディアでは2000年前後からセクシー女優とぼかされて呼称されることが多くなり[12]、2020年以降はコンプライアンス判断から艶系女優[13]、性ビデオ女優[14]とも記述される。

批判

AV女優については様々な批判がなされるが、世界各国の比較的保守的な人間や、キリスト教イスラム教ユダヤ教徒からは低俗だと批判されることがあり、中華人民共和国ではイベントを行ったAV女優に卵が投げつけられるような事件が発生した。

またAVの流通が禁止されている国もある。敬虔なイスラム教徒が人口の大多数を占めるインドネシアでは、2000年頃から日本のAVが流通し始め、供給が追いつかないほどの人気であるが、その一方でイスラム教徒を中心に批判する声があり、2009年首都ジャカルタにある映像制作会社が、日本のAV女優を映画の主役に起用しようとしたところ、デモ活動などの抗議行動が起こって計画が頓挫した[15]

AV女優の性行為は売春ではないかとの批判もあるが、売春法で問題になるのは提供された側から金銭を得ることであり、女優、男優共にメーカーから出演料をもらう形のAV撮影は売春には当たらないとされている。また出演料であるので、管理売春にも当たらないとされる。さらに弁護士・奥村徹は、不特定の相手との性交が売春と規定されているため、事前に相手の素性がわかっているAVでは該当しないと見解を明かしている[16]。弁護士の小倉秀夫も「AV撮影の過程で本番をやっても通常これに含まれない」と指摘。2022年に成立したAV出演被害防止・救済法では「出演契約は、性行為映像制作物ごとに締結しなければならない」と契約における「不特定」性を排除している[17]

報酬と待遇

大半のAV女優はAV事務所(AVプロダクション)に所属しており[18]、マネージメントされる立場にある。AV女優は労働者派遣法の有害業務にあたることから労働者ではなく、個人事業主として扱われる。一般的にAVメーカー(制作会社)からの出演依頼を取り付け、初めて撮影となり、収入が得られる。新人AV女優は仕事を得るためにマネージャーと共にメーカー回りをして、ようやく仕事(収入)が得られる[19]。このメーカー回りのことを業界用語では「面接回り」と言うが、一般的に言えば「オーディション」である。つまりメーカーの存在無くしては存在しえない職業であり、この部分で労働者的側面のある職業であると言える[20]。また、プロダクションはマネージメントだけでなく、撮影現場でのトラブルの解決も重要な仕事の一つである[21]

マネージメント料は高額で、村西(2011)は折半としているが[22]、いのうえ(2002)では事務所7、女優3が多く中には折半もみられるとしている[23]。中村(2012)は折半は良心的な方であり、60 - 70%はプロダクションに流れるとしている[19]。プロダクションから独立して独自にAVメーカーと契約することも可能ではあるが、適切な出演料を提示できなかったり、あるいは逆に買い叩かれてしまうなど困難が多い[24]。ただし企画女優においては長期間成功しているケースもみられる[24]桃宮ももは事務所の許可を得てフリーとして活動しており、「自分で営業して取った仕事のギャラは100対0で入るが、中々仕事がないのでバイトしている」と語っている。

門倉貴史による「風俗産業で働く女性の時給ランキング(2006年版)」によると、風俗産業の中でもAV女優の時間あたりの給料が最も高い。トップは「単体もの」のAV出演で時給3万1000円〜で、「単体もの」は1回のビデオ出演毎に80万円〜150万円程度のギャラを受け取ることが出来ると言う。撮影現場で拘束される時間は2日程度になるから、時給に換算すると1万7000円〜3万1000円程度。ただし、AV業界には、「出れば出るだけ価値が下がる」と言う法則があると言われる[25]峰なゆか小室友里も同様の指摘をしている[26][27]

「職業としてのAV女優」の著者・中村淳彦によると、志望者数の増加などで競争率が上がっており、供給高状態であるが容姿の採用条件は厳しくなる一方、学歴教養資格は全く要らないこと、また健康保険や厚生保険、労災保険などがない個人契約であることなどから、その待遇は悪化傾向であり、企画女優では複数回の本番を行う場合でもプロダクションの取り分を引いた手取りが時給換算で2000円といった例も見られるようになった[28]

前述の峰によれば、一時期と比べるとAV1作あたりの売上本数が減り、その制作費は下がっており、それに伴い真っ先にAV女優の出演料も低下している。また、進行形で出演料は下がり続けているという。また、AV女優人口が増え1人あたりの仕事量が減ったことも背景として挙げている[26]。中村(2012)によれば出演料は辛うじて横ばいであるものの、長引く不景気により作品のクオリティや内容の過激さが要求されるため、AV女優の仕事内容も以前より過酷となってきている[29]。年々悪化してきており、バイトしながら続ける者や自主制作する者もいる。ファンクラブの運営からもぎりまで自分でやる女優もいる[30]

小室は『くだまき八兵衛』の中でAV界の出演料の裏事情を明かしている。小室は現役時代に出演料のうち3分の2が所属事務所の取り分となっていた。前述の通り、AV女優は出演本数を重ねていくごとに出演料が減る。出演料が減額しても女優には毎月同額を支払えるように、事務所は減額分を補填している[27]

個人事業主であることから、確定申告など税金周りは一部を除き各個人で行う[31]。事務所には必ず税理士がついており、事務所の紹介を通して申告するケースが多いので、有名女優になればなるほど納税を怠る率は著しく低い[31]

待遇

中村淳彦は著書の中で、以下のように言説している。かつては社会の底辺と言った扱いで、女性にとって最後の手段とも取られていたこのAV女優と言う職業[32]は、近年そのネガティブイメージは薄まってきており、業界も近年は法的に健全化してきている[33]。また、それに伴いAV女優志願者も増え、AV女優の質は概して向上してきている[34]

それに伴い競争率も高くなり、かつてままみられた精神疾患人格障害、あるいは幼少期の(性的)虐待経験などを持つAV女優[35]を起用する例は少なくなってきているという[36]。ただし、自身および家族の生活費、[注 1]学資等を稼ぐためにAV女優となる者は存在する。競争過多から、その裏稼ぎは、単体女優でも、マスクパーツ美形など選ばれた一部の者に限られている。ほとんどの者は不採用になるため、普通のバイトで学費などを稼ぐ。

プロダクションはかつてに比べれば健全化し、ギャラなどもある程度は明らかにされるようになってきているが[37]、しかし学歴教養を求められることはなく、また法的知識も求められることもないため、それを逆手にとってギャラの持ち逃げ[38]や、AV女優に偽って劣悪な撮影現場に送り出すなど[39]といった例もある。また、過度のSMプレイにより刑事事件となった事案(バッキー事件)もある[40]

AV女優になる理由は様々であるが、AV人権倫理機構が行なった2021年のアンケートデータによれば68.4%が自分から応募。スカウトが8.4%。関係者に知り合いがいた、知人に勧められたなどが8.4%なっている[8]

出演強要と高額違約金訴訟

アダルトビデオに出演契約を意に反して結ばれ、拒否したとされる女性が、契約違反の違約金として2460万円請求された訴訟の判決が2015年9月に確定した。東京地裁によると女性は高校生の時、タレントとしてスカウトされ「営業委託契約」を原告の会社と結んだ。しかし、意に反して露出度の高いグラビア撮影をされ、20歳の時会社が無断でAV出演を決定。出演後、さらに出演契約を結ばされた。それによる精神的なショックもあって女性の体調が悪化。AVの出演を拒否したところ「違約金が1千万円かかる」と言われた。契約解除を会社に告知したところ本件訴訟が提起された。

被告の担当弁護士は「高額の違約金で脅され、AV出演を強要される事例は多い。重大な人権侵害だ」と述べている[41]。また判決で裁判官は「(AV女優は)本人の意に反して強要できない性質の仕事だ」として原告の請求を棄却した。

これらの事件を踏まえ、日本では2017年にAV人権倫理機構が設立された。

アダルトモデルとしての活動

AV女優という職業名からしてAV出演が本業となる業種だが、表立ってヌードを生業とする職種が少ないことから、黎明期よりアダルトモデル、ヌードモデルとしても活動する人物が多い。1990年代前半に起こったヘアヌードブームの中心こそ一般女優やアイドルタレントであったものの、当時から桜樹ルイ、憂木瞳などが写真集を出版していた[42]。しかしインターネットでいくらでもヌード画像が見られるようになると、AV女優の写真集は姿を消していった。しかし2015年には年間37冊、2022年は93冊と、AV女優がモデルを務めるヌード写真集は徐々に増加傾向にある[42]

ジーオーティーの編集者・滑川博士は売り上げが計算できる[43]、AV女優やプロダクションにとってもモチベーションが高まるステータスとなっていることなどを理由に挙げている[43]。また、2010年ごろからAV女優がモデルを務めるヌードデッサン用の「ヌードポーズブック」も各社から発売されている[43]

日本のAV女優のアジア圏での人気の高さから、昨今では海外向けにも少しずつではあるが製作されており、一般書籍や漫画と比べ翻訳コストがほとんどないのがメリットと指摘している[43]

引退とその後

AV女優はその職業の性質上、おおよそ若く、性交経験が少ない、濡れやすい人が商品価値が高い[44]。このため将来の保証は少ない職業であり[45]、その職業としての寿命は一般的にはあまり長くない。またAV女優の職業意識に疑問が呈される向きもある[45]

人気が落ちると、契約更新が行われなくなるか、出演依頼が来なくなり引退となるが[46]、そういったケースでなくとも、契約更改時の待遇悪化(あるいは企画落ち)・身内にばれたり・目標としていた貯金額の達成・撮影が過激になりすぎた、などを理由に引退を選ぶケースも見られる[47]。デビューするときはデビュー作が用意されている女優は多いが、引退作があるのは一部の人気女優だけであり、ほとんどは何の告知もなく姿を消している。

専属女優は引退作を撮り終え発売の5カ月ほど前に、それ以外は情報解禁となる2カ月ほど前に引退を発表することが多い。名前を変えて再デビューする事も多々ある。

一方で、AV業界黎明期には一般的なものではなかったインターネットの普及や匿名掲示板の登場と共に、AV女優としての活動が家族や知人に露見するいわゆる「身内バレ」や、インターネット上で本名・通学先・勤務先などといった個人情報プライバシーが晒され露見したことなどをきっかけに、AV女優が契約期間内であっても活動停止したり、引退に追い込まれるケースが多く見られるようになった[48]。現役大学生がデビュー作の発売直前に通学先を暴露されて発売中止となった事例もある[48]。このようなインターネット上での「暴露」が起きた際に、AV女優本人やAVメーカーがその内容について事実であると認めたことは無いが、実際に数多くのAV女優がこのようなことが起きたのを境に、活動を停止したり引退をしている[48]

2018年のAV人権倫理機構設立以降、出演作品の削除申請、二次使用料の受け取りが認められている[49]。2019年5月からは、それ以降に発売されたオムニバスや総集編における二次使用料が認められるようになった[50]。ただし2022年に施行されたAV出演被害防止・救済法により、総集編も事前の契約が必須となり、作るのが困難になったという。

なお、AV女優が所属事務所を変更して活動を再開させる場合、事務所との契約上、それまで使用していた芸名は使えない(芸名変更)という慣例がある[51]が、例外もある。元女優で漫画家の峰まゆかはこの風習を「仁義」と理由を説明しつつも、「誰にも得がない業界の慣例」、「早い話がただの嫌がらせ」であると作品内で批判している[52]

引退後はソープランドなどの性風俗産業へと転じていく者も多い[注 2]。この場合元AV女優と言う肩書きが付加価値として働く。残りは一般人に戻るのであるが、AVメーカーの広報あるいは撮影現場やプロダクションのマネージャーと言った職もあり[53]、名前と経歴を生かしてフリーライターへの転身なども見られる[54]。後述のように知名度を生かして女優やタレントへの転身も少なくない。

淫乱ブーム

 
晶エリー(別名:大沢佑香、新井エリー)。レズプレイをはじめ様々なハードプレイをこなした。

1987年から1989年[55]、AV業界では一つのブームが巻き起こる。淫乱ブームである。それまではどちらかと言えば女性は、される側・受け手の側であったものが、自ら積極的に性的快楽を求めるようなAVがブームとなった。藤木(2009)では、その前段階として1986年頃から起こった、激しいセックスの最中に自らの快楽を笛をプープー吹くことで現すと言う作品「SMっぽいの好き」で著名な黒木香のブームがあったのではないかと主張する[56]

代表例としては豊丸が挙げられよう。彼女のデビュー作は1989年5月、『吸淫力 - 史上最強のワイセツ』。膣に大根を挿入しアナルセックスまでこなし、自らも感じると言う作品である。豊丸は淫猥な演技で人気を博し、1988年には20本以上のAVに出演する[57][58]。文献ではその他、淫乱の嚆矢となった(咲田葵)『いんらんパフォーマンス GINZAカリカリ娘』(1987年5月)[59]、膣にバイブを7本挿入すると言うプレイを見せた亜利沙[59]、痙攣失神・潮吹きの(沖田ゆかり)[58]などが紹介されている。なお潮吹きは1990年代以降、アダルトビデオの一つの要素として確立されている[60]

一般芸能界との関連

もともとは、芸能人やタレントの扱いではなかったが90年代以降、深夜放送ドラマバラエティ番組に有名AV女優がレギュラーやゲストで出演することも珍しくなくなってきており、以後、AV女優のタレント化・アイドル化が進んでいる。

お色気番組として代表格である『ギルガメッシュないと』や『殿様のフェロモン』などがあり、それらの番組にもAV女優が出演することで知名度を上げていた。一般芸能界で最も成功した例として飯島愛黒木香が挙げられるが、及川奈央が子供向け特撮番組やNHK大河ドラマに出演するなど大きな活躍を見せ[61]、また2008年以降はAV女優を中心に構成されたユニット恵比寿マスカッツ恵比寿★マスカッツ恵比寿マスカッツ1.5が人気を得た[62]。また執筆した小説が映画化・漫画化されたほか舞台・映画の主演などを行うみひろ海賊版の流通をきっかけに香港中国台湾で大きな人気となっている蒼井そら小澤マリア[63]なども活躍している。文春オンライン編集部ではAV女優=日陰者のイメージを変えた先駆者として、前述の及川の名を挙げている[64]

MUTEKIレーベル設立の2008年以降は有名芸能人・著名人のAV女優転身が増加しているほか、元AV女優の一般芸能界進出も拡大している。

2000年代からはコンプライアンスの観点から従来型のセクシーさで地上波進出する者は激減したものの、川上奈々美が現役AV女優として一般映画賞を受賞。また明日花キララが「女性が美容整形でなりたい芸能人・有名人顔ランキング」で女性有名人を抑え1位を獲得し、三上悠亜、橋本ありならもSNSを中心にファッションアイコンとして女性から知名度を得ている[65]。以後、AV女優自体が女性層(ファン)をターゲットに売り出される傾向が強くなってきている。そのため彼女たちを呼称する際に女性から不快・嫌悪感を持たれやすい¨AV¨という言葉に代わってメディアではセクシー女優またはモンロー女優と表現される(それ以前の時代はAVギャルと表現されていた)。以前はアイドルや女優として活動が行き詰まったり、引退した芸能人がAV女優としてデビューするケースが目立ったが、近年はAV女優になる為にアイドル活動などの芸能活動を登竜門としてAV女優へ転向するケースも増えている。

このようにAV女優自体の存在・活躍が変化してきている。従来型のAV女優は日陰者的存在でありながらテレビ番組(主にお色気番組)に出演することで個々の活動や作品などを宣伝して知名度上げていかなければならなかったのに対し、現在ではSNSなどの普及によってルックス・華やかな私生活・人間性などを自分から情報発信できるようになり、AVを見たことがなくても身近な存在として彼女たちを知れる時代になった事が理由として挙げられる[10]

賞イベント

AV女優を対象とした賞イベントを以下にまとめる。また出演した作品が受賞することによりその関連で表彰される、いわゆる作品賞もまとめる。

海外における日本のAV女優人気

AV女優のカテゴリー

   
紗倉まな(左)と上原亜衣(右)。両者は2014年9月にSODクリエイトから発売の『紗倉まな×上原亜衣 超高級二輪車ソープ嬢』で共演した。ただしカテゴリーは、紗倉が同メーカー専属の「単体女優」であるのに対し、上原はMOODYZクリスタル映像など他メーカーの作品にも出演する「企画単体女優」である。

単体(専属)女優

AV女優の中で最もランクが高いと見なされるのはごく一部であり、その女優の持つ外見・魅力・人気・知名度などで十分なヒットを見込める[11]。こう言った女優を単体女優と呼ぶ。特定のメーカーと複数本あるいは長期の契約を持つケースが多く[11](メーカー名)専属女優と呼ばれることもある。

また、メーカーとの契約が何らかのかたちで継続されなかった場合、女優は企画単体または企画となり、これを「企画落ち」と言う[44](ただし出演作を増やしたい、様々なメーカーの作品に出て出演ジャンルを広げたいなどの理由で自ら企画単体女優に転身する女優もいる。)。契約切れとともに単体として他メーカーに移籍する女優もおり、一方でNGを解禁しないまま引退する女優もいる。

2022年時点の傾向として、NGプレイ解禁は増やせない、コスプレやプレイ内容の変化にも限度があることから、専属女優はプレイ以外でバリエーションが作れるドラマ作品が多くなり、それに対応できる演技力の素養が長く続ける条件となっている[66]

出演料は比較的高く、中村(2012)によれば、100〜350万円(1本)[67]、東村(2012)によれば50万円から[22]である(ただしいずれもプロダクションに支払われる出演料であり、AV女優の手に渡る金額はこれの数割。また金額は撮影内容と契約により大きく異なるため、あくまで比較のために記すものである)。

ライターのたかなしは、「月給制のセクシー女優」と説明。ひとつのメーカに尽くす点を含め、一般的な会社員に似た働き方と例え、容姿や経歴など期待値に比例してギャラも高くなり、一方で作品の売れ行きにより契約金や期間の見直しも適宜行われると記述[68]。2022年時点で月収300万円はいないと断言しないが、極めて少なく、手取り70万から100万円であれば優秀だという[68]

メーカーやレーベルの看板となるため大事に扱われ、顔やスタイルを認められたことでもあるため、減額更新してでも専属にこだわる女優もいる[69]。新人で専属女優と企画女優の提示がどちらもあれば、よほどの悪条件でない限り、プロダクション側も専属を進めるという[69]。前述のたかなしは専属の肩書のために1本30万円台で契約を交わす場合もあるとしている[68]

なお、ビニ本の世界では1980年頃、「単体モデル」「単品モデル」と言う語が既に使われていた[70]。しかし藤木(2009)によれば、この場合は、女性が一人で登場し、男性との絡みが無いと言う意味での単体であり、そうでない女優が出演するビニ本は「カラミ本」と呼ぶ[71]。AVの単体とは異なり、いずれの場合にせよ女優は一人である。

企画単体女優

後述の企画女優の中でも単体女優並みに人気が出て、出演依頼が集中し多数の作品に全く無制限で出演する場合がある[72]。このような女優を企画単体女優(略称:キカタン)と呼ぶ[73]1998年-2002年頃にセルビデオのブーム・メーカー急増と時を同じくして登場した。企画単体女優もその女優を主役として商業が成立するのであるが[74]、特定メーカーとの複数本・長期の契約を持つものではなく1本単位の契約であり[74](いわゆる歩合制[75])、2012年現在日本のAV業界ではこの企画単体女優の作品を軸として商品を展開している[74]。AV女優全体の15 - 20%を企画単体女優が占める[76]。名の知られている単体女優が枠から外れ移行する場合もある(逆に人気を獲得した企画単体女優が単体女優となる事もある)。

2000年代初頭はキカタン女優がブームとなった。この時期の代表例は長瀬愛堤さやか笠木忍桃井望などで、前記4人はインディーズ四天王などと呼ばれたことがあった。特に長瀬は2001年に企画女優として初めてオレンジ通信AVアイドル賞を受賞。この年の同賞ベスト10には2位の笠木、6位七瀬ななみ、9位桃井、10位長谷川留美子と企画女優が5人ランクイン。この現象を受けて企画女優でも名前で作品が売れるようになった女優をキカタンと専門誌などで呼称するようになった[73]

その後の代表的な企画単体女優として、立花里子紅音ほたる成瀬心美[注 3]つぼみ[注 4]大槻ひびき波多野結衣上原亜衣[注 5]初美沙希[注 6]などがいる。出演料は中村(2012)によれば30 - 80万円(日当)[67]、村西(2011)によれば10万円[22](ただしいずれもプロダクションに支払われる出演料であり、AV女優の手に渡る金額はこれの数割)。たかなしによれば15万〜40万前後、平均20万円が相場という[75]

単体女優と異なり出演依頼さえあれば制限無く出演できるため、一度火が点くと、爆発的な人気を得、月産20本を越えるなどする場合がある。代表的な例を述べると、朝河蘭が2年で516本(月21本)、桃井望が2年で160本(月6本)、長瀬愛が3年で120本(月3本)、笠木忍が6年で200本(月2.7本)と言った具合である。特に1998年 - 2002年の企画単体登場初期にこの様な過酷な出演が多く見られた[77]

また専属女優が固定ギャラ支給なのに対し、企画単体女優は1本ずつの出演料を請求するため、広報活動、芸能活動や執筆料も別途請求でき、プロダクションにもよるものの給与体系が単体女優よりも明瞭であることも多い[78]

たかなし亜妖は2022年時点の状況として、かつては企画単体女優と企画女優は明確に線引きがされていたが、企画作品で単体を張れる女優も素人作品やその他大勢作品に出演していることを踏まえ、垣根はなくなっており[75]、名前が大きく出るか出ないかという作品ごとの扱いでしかなくなっている。

企画女優

企画女優はAV制作側の作品コンセプトに沿ってカメラの前でセックスを行う[44]。多くの女性の中の一人として出演する。パッケージで名前が推されることすら稀で[44](1人だけの出演でも珍しくない他、最初から芸名自体設定されていないこともある)、女優の質や知名度だけでは客を呼べない状態である[79](ただし名前が出ないということは親などの知人にAV出演がバレにくいということでもあり、その点から自ら企画女優になる場合もある)。AV女優全体の80 - 90%はこの企画女優である[76]

一般メディアに顔出しNG(パブ禁)という女優も多く存在し、SOD立ち上げ当初の高橋がなりはこの初歩的ルールを知らずに撮影現場に記者を集めてしまったがため、女優にサングラスをかけさせ撮影するという手法も編み出した[80]

出演料は中村(2012)によれば15-25万円(日当)[67]、村西(2011)によれば5-6万円[22](ただしいずれもプロダクションに支払われる出演料であり、AV女優の手に渡る金額はこれの数割)。たかなしは1本5万〜10万円が相場と記述[75]

著名な女優が出ていると作品からリアリティが消えるため、「素人もの」作品では企画女優を起用することが多く、企画女優も「割のいいバイト」感覚でで出演する者が多い[81]。一方で企画単体女優との共演などから火が付き、追い上げるケースもある。代表例として2019年年間ビデオランキング1位となった『ボーイッシュで男友達みたいな彼女は隠れ巨乳でした』(ブロッコリー/妄想族)は当時無名の佐藤りこが無記名で出演した作品であった。

エキストラ女優

2010年代からは派生としてエキストラ女優という分野も生まれた[82]。ドラマの展開上必要な姉妹、母親役やいじめ役、友人役などの役回りを担う女優のこと[83]。由来は台本上に「ex」と記述されることからであり、必ずしもエキストラ俳優と同義ではない。

契約上、男優との絡みはなく、脱ぐシーンも用意されないことが多く、企画女優同様パッケージや販売サイトに名前も表示されない。多くは事務所単位で声がかかるが、一定の演技力が必要不可欠であることから、監督やプロデューサーによっては指名することもあり、朝霧浄作品などでは一般ドラマ作品同様にエンディング後に出演者表記される、真咲南朋作品では指名した場合を「助演女優」と呼ぶなど、いわゆる企画女優と差別化が図られている。

2019年の真咲主催イベントでは星あんず水城奈緒涼南佳奈藤波さとりの4名が代表的助演女優として出演した。

本番女優・疑似女優

日本にAVが発生したのは1981年[84]、一般家庭にビデオデッキが普及しブームとなるのはおおよそ1982年以降となる。なお当時の人気女優に『ドキュメント ザ・オナニーPART2 女優・田口ゆかり』など約40本の表ビデオと10冊の裏本、その他裏ビデオにも出演し「裏ビデオの女王」と呼ばれた田口ゆかりがいる[85]

当時はビデ倫モザイクが非常に濃かったこともあり、モザイクの向こうで本番行為、すなわち陰茎への挿入が行われていないことは半ば当たり前であった。特にルックスの良い、ランクの高い女優にとってこれが当てはまる[86]。(東良美季)は『別冊宝島211 1億人のAV』で「当時は<本番>と言えば<SM>や<スカトロ>とさほど変わらない、かなりキワモノ的な行為だったのだ」と語っている[87]

ただし、これには「モデルプロダクション側の意向」もあったとも言われている。プロダクションは女優が人気を博せば、通常の芸能界への売り込みを考えており、そのため質の高い女優には、本番などのプレイを行わせることは良しとしなかったとされる[88]

また、ある人気AV女優は1986年、男性誌GOROでのインタビューで堂々と、撮影時には(モザイクの向こうでは)前張りを付けている、フェラチオ時には(モザイクの向こうでは)ガムテープで作られた物体を使用している、本番はやりません、などと答えていた[89]。実際は本番をせずに本番をしている様に見せる行為は、(疑似本番)と呼ばれるようになった[90]。いずれにせよ、本番行為を行うのはワンランク下とされる女優の仕事、という傾向があった[91]

しかし、疑似本番の全盛にも転機が訪れる。その一つとしてAV監督村西とおるの登場が挙げられる。彼はある時期より作品の中身が性行為・本番行為しか無いと言うビデオを、月産6本と言う勢いで量産する。これは海外ロケのスケジュールの都合上、演出のこだわりや撮り直しが行えなかったと言う事情もあるが、SMドキュメントシリーズなどは大ヒットし、本番ビデオは市民権を得た[92]

もう一つは1993年以降に発生したセルビデオブーム(と言うよりは、セルビデオと共に登場したビデ倫に捕らわれないシースルービデオ・薄消しの概念[93]の一般化)である。モザイクのかけられる面積は小さくなり、モザイクの一辺も小さくなり(2000年以降には一辺1mm以下などと言う最早丸見えのものもあった。ただし大規模には流通しなかった[94])、透過性が増した。そのため疑似本番でごまかせず本番を行うようになった。ビデ倫の強かったレンタル業界では疑似本番女優が多くいたが、彼女たちはセルビデオで用いられることはなかった[95]

なお1998年にはセルビデオ専属女優森下くるみがデビュー。彼女はソフト・オン・デマンドで活躍し、レンタル女優のセル流出を加速させた[96]

長期専属女優

※2023年1月時点(発表済みのリリース予定も含む)、パッケージに「専属」表記があり、各メーカー専属女優の中でも専属状態が1年を超える女優をまとめる[注 7][97]太文字は2社専属、斜体字はメーカーデビュー、「停」はリリース停止中、「復」は専属復帰、「卒」は卒業・引退予定。

グループ メーカー レーベル 女優(期間)
WILL S1 夢乃あいか(2013年5月-) 奥田咲(2013年8月-) 小島みなみ(2014年3月-) 葵つかさ(2015年6月-) 三上悠亜(2016年11月-2023年8月卒) 架乃ゆら(2017年11月-) 河北彩花(2018年4月-) miru(2018年8月-) 星宮一花(2018年10月-) 鷲尾めい(2019年4月-) 天音まひな(2020年6月-2022年11月停) 七ツ森りり(2020年8月-) 凪ひかる(2020年10月-) 安位薫(2021年4月-2022年9月停) 小宵こなん(2021年5月-) 香水じゅん(2021年7月-) 楓ふうあ(2021年8月-) 山手梨愛(2021年11月-) つばさ舞(2021年12月-) 愛宝すず(2022年1月-)
MOODYZ DiVA 七沢みあ(2017年11月-) 水卜さくら(2018年2月-) 中山ふみか(2019年12月-) 八木奈々(2019年12月-) 神宮寺ナオ(2020年5月-) 小野六花(2020年5月-) 葵いぶき(2020年7月-) 石原希望(2020年11月-) 夢見るぅ(2021年4月-) 石川澪(2021年10月-) 明日見未来(2021年11月-)
アイポケ 多数 天海つばさ(2009年10月-) 桃乃木かな(2015年10月-) 相沢みなみ(2016年9月-) 西宮ゆめ(2016年9月-) 桜空もも(2017年5月-) 明里つむぎ(2019年5月復-) 加美杏奈(2020年1月-) 希島あいり(2020年2月復-) 梓ヒカリ(2020年3月-) 二葉エマ(2020年8月-) 神菜美まい(2021年8月-)
Madonna 多数 大島優香(2015年2月-2021年9月停) 水戸かな(2017年11月-) 北条麻妃(2019年4月-) 神宮寺ナオ(2019年6月-) 木下凛々子(2020年3月-) 白石茉莉奈 (2020年3月-) 愛弓りょう(2021年6月復-) 舞原聖(2021年12月復-)
kawaii* 桜もこ(2018年2月-2022年11月停) 伊藤舞雪(2018年3月-) 日向なつ(2021年6月-) 設楽ゆうひ(2021年12月-)
ATTACKERS 多数 夏目彩春(2017年1月復-) 明里つむぎ(2018年10月-2022年10月停) 二宮ひかり(2019年6月-) 三宮つばき(2022年2月-)
PREMIUM エレガンス 山岸逢花(2017年7月-) 竹内有紀(2019年7月-) 星奈あい(2020年11月-) 楪カレン(2021年11月-)
Fitch 桃園怜奈(2016年1月-2022年11月停)
WANZ JULIA(2018年5月-)
ダスッ! 美谷朱里(2020年5月-)
本中
OPPAI 楪カレン(2021年2月-)
SOD SODcreate SODstar 紗倉まな(2012年2月-) 小倉由菜(2017年12月-) 本庄鈴(2018年4月-) 唯井まひろ(2018年6月-) 青空ひかり(2019年10月-) 夏目響(2020年4月-) 宮島めい(2020年7月-) MINAMO(2021年6月-) 天宮花南(2021年7月-) 西元めいさ(2021年10月-) 工藤ゆら(2021年12月-) 新海咲(2022年2月-)
(All) (FALENO)[注 8] FALENOstar 吉高寧々(2020年2月-) 本郷愛(2020年3月-) 天使もえ(2020年4月-) 桃尻かなめ(2020年5月-) 小野夕子(2021年4月復-) 時田亜美(2021年11月-) 五十嵐なつ(2021年12月-)
DAHLIA 美乃すずめ(2021年3月-) 友田彩也香(2021年3月-) 穂高結花(2021年9月-)
PRESTIGE PRESTIGE 多数[注 9] 鈴村あいり(2013年2月-) 河合あすな(2018年2月-) 野々浦暖(2019年2月-) 涼森れむ(2019年4月-) 八掛うみ(2020年11月-) 美ノ嶋めぐり(2021年5月-) 七嶋舞(2021年6月-) 小鳩麦(2021年9月-) 流川夕(2021年11月-)

リリースの多い女優

※2023年5月時点、FANZA(旧称:DMM.R18)検索結果を基準とする[注 10]。太字女優は総作品数・単体作品数ともに歴代10位以内を達成。

デビュー 女優名 所属事務所 女優カテゴリ(引退者は引退時点) 作品数[注 10] 備考
1997年 風間ゆみ capsule AGENCY 専属(Madonna) 3365
2002年 友田真希 スタークラフト 977
2003年 吉沢明歩 (aina group)[98] 専属(S1、MAXING) 1248 引退・現在はタレント活動
2004年 川上ゆう (y's promotion) 熟女系企画単体 2881
2005年 村上涼子 GLANZPRO 1584
翔田千里 RHYTHM PROMOTION 1736
村上涼子 サンプロ 企画単体 1306
晶エリー T-POWERS 1188
君島みお 849
2006年 つぼみ Excelia Promotion 専属(MOODYZ、WANZ) 1813 引退
北条麻妃 フリー 専属(Madonna) 1738
浜崎りお オフィスオールドクルー 企画単体 1055 引退
2007年 広瀬奈々美 T-POWERS 1070
水城奈緒 926 休業
2008年 澤村レイコ capsule AGENCY 熟女系企画単体 2198
中森玲子 828
羽田希 ファーストプロモーション 企画単体 1273 引退
波多野結衣 T-POWERS 3752
大槻ひびき 2424
2009年 成瀬心美 専属(宇宙企画) 941 引退・現在はタレント活動
北川エリカ オールプロモーション 企画単体 1118
椎名ゆな C-more ENTERTAINMENT 専属(Madonna) 985
2010年 結城みさ - 熟女系企画単体 1517 引退
篠田あゆみ 1417
JULIA C-more エンターテイメント 専属(WILL 1259
篠田ゆう T-POWERS 専属(Madonna) 1990
2011年 さとう遥希 ロータスグループ 企画単体 856 引退
2012年 小早川怜子 capsule AGENCY 熟女系企画単体 1714
倉多まお ニューゲート 企画単体 1094
春原未来 BELLTECH 1085
蓮実クレア オールプロモーション 1425 引退
浜崎真緒 ファンタスタープロモーション 1912
2013年 水野朝陽 C-more エンターテイメント 専属(Madonna) 1338
2015年 佐々木あき オールプロモーション 熟女系企画単体 1028 引退
2017年 枢木あおい LIGHT 専属(S-Cute) 999 2024年春AV卒業予定
星奈あい バンビプロモーション 専属(PREMIUM 1008
美谷朱里 クルーズグループ 専属(本中ダスッ! 1091
2019年 渚みつき バンビプロモーション 企画単体 942 2024年1月引退予定
松本いちか ARROWS 841

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ (熟女系AV女優)の場合。
  2. ^ 中村淳彦 (2012) p.199によれば、統計の取りようもないが中村の知る限りでは3分の2はこの道を選んでいるという。
  3. ^ 休業(引退)間際に宇宙企画の専属女優になったのち、現在はタレント、歌手として活動。
  4. ^ 2013年9月から引退までMOODYZワンズファクトリー2社専属女優して活動した。
  5. ^ 現在はタレント、YouTuber、実業家として活動。
  6. ^ 企画単体女優時代のスカパー!アダルト放送大賞2016で4冠(通算6冠)を達成した後、引退間際にh.m.pの専属女優になる。
  7. ^ 同グループ内の他メーカー客演出演を含む専属メーカーからのみリリースの女優をまとめる。何らかの発表がない場合の一定の目安として、新作リリース停止(未公開編を含まない総集編・個人ベストを除く)6ヵ月で専属から外れたとみなす。
  8. ^ 配信特化メーカーだが流通部門をSODが担っているため、両者を提携グループとみなすことも出来る。
  9. ^ デビュー作の前に系列のMGS動画から素人名義で配信作をリリースしている事が多い。
  10. ^ a b 検索結果は総集編やBD・廉価版の重複を含むが、検索結果に含まれない廃盤・無名義・動画配信限定作・削除作などもあり実際とは誤差を含んでいる。

出典

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  14. ^ “元人気アイドル「突然の性ビデオ出演」で激震!「泣きシコ」するファンが続出して…”. アサ芸プラス. 徳間書店 (2022年5月18日). 2022年5月18日閲覧。
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参考文献

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  • 澁谷果歩『AVについて女子が知っておくべきすべてのこと』サイゾー、2020年9月。ISBN (978-4-86625-131-8)。 
  • 藤木TDC『アダルトビデオ革命史』幻冬舎、2009年。ISBN (978-4-344-98125-6)。 
  • 中村淳彦『職業としてのAV女優』幻冬舎、2012年。ISBN (978-4-344-98264-2)。 
  • 村西とおる『村西とおるのコワ〜いAV撮影現場の話』宝島社、2011年。ISBN (978-4-7966-8042-4)。 

関連項目

外部リンク

  • AV女優情報 - FANZA
  • 女優一覧 - MGS動画
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