9M311

9M311 トレウゴリニク（ロシア語: 9М311 «Треугольник»、三角形の意）は、ソビエト連邦（現在のロシア連邦）のKBP器械製造設計局で開発された(近距離防空ミサイル) / (近接防空ミサイル)。NATOコードネームはSA-19 グリスン（Grison）。

9M311

種類	(近距離防空ミサイル) (近接防空ミサイル)
製造国	ソビエト連邦/ ロシア
性能諸元
ミサイル全長	2,560mm^[1]
ミサイル重量	57kg^[1]
弾頭	連続ロッド弾頭（HE：9kg）
信管	レーザー近接信管
射程	8キロメートル (5.0 mi)（9M311） 10キロメートル (6.2 mi)（9M311-M1）^[1]
射高	3,500メートル (11,500 ft)
推進方式	二段式固体ロケット
誘導方式	無線SACLOS
飛翔速度	発射段階：900m/s 巡航段階：600m/s^[2]
(テンプレートを表示)

もっとも初期に開発された9M311を原型として、艦載型の9M311K（3M87）、輸出型の9M311-1、改良型の9M311M（3M88）、9M311-M1と、順次に発展した。最終発達型の9M311-M1では、ECCM性能が向上するとともに、射程も10kmに延伸された。

9M311シリーズは、独立したミサイル・システムとしてではなく、対空機関砲との複合システムとして装備されることが多い。陸上型の自走式対空車両としては2K22 ツングースカ、艦載型の近接防御火器システムとしてはコールチク（輸出版はカシュタン）が開発されているが、これらはいずれも30mm口径の機関砲と組み合わされている。

21世紀初頭より、後継となる9M335（57E6、NATOコードネーム：SA-22 グレイハウンド）ミサイルが実用化され、これを搭載する自走式対空車両としてパーンツィリ-S1が開発されている。

• ミサイル弾体

• 2K22 ツングースカ M-1に搭載された9M311-M1のキャニスター

出典

1. ^ ^{a b c} “” (Russian). Вестника ПВО (3-10-2000). 2008年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月9日閲覧。
2. ^ Peter Goon. “”. Air Power Australia. 2008年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月21日閲覧。