» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

2020年東京オリンピックの空手競技

2020年東京オリンピックの空手競技[1](2020ねんとうきょうオリンピックのからてきょうぎ)は、世界空手連盟(WKF)が管轄し、2020年東京オリンピックにて実施された追加種目空手[2]。会場は日本武道館2021年8月5日から7日に実施。なお2024年パリオリンピックでは(正式競技)にならないことは2017年6月9日のIOC理事会で[3]、追加種目にならないことは2019年6月25日のIOC総会で決定した[4][5]2028年大会以降、再び実施されるかは未定である。

2020年東京オリンピック
空手競技

日本武道館
会場日本武道館
開催日2021年8月5日 - 8月7日
参加選手数36か国 81人

実施種目

体重別で争う組手の3階級、及びが男女で実施され、全8種目である。WKFが主催する世界空手道選手権などの大会では、組手は体重別5階級で競われているため、オリンピックでは、下表の通り、統合されて実施される。競技は組手が男女ともに試合時間は3分。形は採点形式で行われる[1][6]

WKFとオリンピックの階級
男子 女子
(WKF) (五輪) (WKF) (五輪)
60 kg級 67 kg級 50 kg級 55 kg級
67 kg級 55 kg級
75 kg級 75 kg級 61 kg級 61 kg級
84 kg級 75 kg超級 68 kg級 61 kg超級
84 kg超級 68 kg超級

出場枠手は各種目10人(各国最大1人ずつ)、計80人で日本が全種目の開催国枠(計8人)を持つほか、オリンピックランキング[7]上位の選手(各種目4人)、世界最終予選を勝ち抜いた選手(各種目3人)、大陸別の総合競技大会の種目別の優勝者[注釈 1]のうちオリンピックランキング上位の選手(男女6人ずつ)、及び招待選手(男女2人ずつ)が出場する[8]。オリンピックでWKFの2階級が統合される階級では、オリンピックランキングは2階級の選手の統合ランキングが作成されるが、最上位者4名の選考では、選手が所属するWKFの階級ごとに2名ずつ選考される。世界最終予選は統合された階級により実施される。なお、招待選手は男女1人ずつに留まったため、残りの男女1枠ずつはオリンピックランキングにより再配分された[9]。また、上記の出場枠とは別にIOCにより発表された難民選手団に所属する2人の選手がそれぞれ男子組手 67kg級と男子形に出場する[10]ため、今大会に出場する選手は合計82人となる予定であったが、女子組手 55kg級に出場する予定であったAnna Chernysheva(ROC)が新型コロナウィルスの検査で陽性となり出場できなかった[11]ため、合計81人の選手が競技に出場した。

開催国枠の選手について

原則として、開催国(日本)の選手にはオリンピックランキングに基づいて、各種目最上位の選手に出場権が与えられる。オリンピックランキングは2018年7月2日から2020年4月6日までの間に行われる2018年世界選手権(マドリード)、大陸選手権、KARATE1(プレミアリーグ、シリーズA)の諸大会を対象としていた[12]全日本空手道連盟(JKF)は集中強化指定選手(種目ごとに1人、又は2人)を指定した対象大会に出場させ、全ての対象大会が終了した時点で日本勢トップの選手を日本代表に内定するとしていた[13]

しかし、2020年3月6日、新型コロナウイルス感染症の流行により、ランキング対象大会の一つであるプレミアリーグラバト大会(3月13日~15日予定)が中止となった[14]。更にこの事態を受けて、急遽、対象大会に追加されたプレミアリーグマドリード大会(4月17日~19日予定)も同様の理由で3月17日に中止が決定した[15]ことにより、3月18日、WKFはオリンピックランキングの確定と、同ランキングにより出場権を獲得した40人の選手(各種目4名+開催国枠1名)を発表し[16]、それに従い、JKFも日本代表内定選手8人を発表していた[17]

ところが、3月30日に(東京オリンピックの延期)が決定し、5月20日、WKFは2020年プレミアリーグラバト大会の代わりに開催される2021年プレミアリーグラバト大会(又は2021年に予定される世界最終予選より前に開催される別のプレミアリーグ大会)がオリンピックランキングの対象大会に追加されることを発表した[12]。それを受けて、5月21日にJKFは新たに対象大会となる大会の成績により、ランキングの日本勢トップが入れ替わる可能性がある男子67 kg級と女子61 kg級の代表選考をやり直しすることを発表した[18][19]。また、6月19日にはJKFが代表選手の選考として、対象大会に当該種目の集中強化指定選手(2人ずつ)を派遣し、ランキングで日本勢トップとなった選手が代表候補に内定することが発表された[20]。男子67kg級は佐合尚人篠原浩人、女子61kg級は(染谷真有美)と(森口彩美)が代表の座を争った[21]が、2021年4月30日から開催されたプレミアリーグリスボン大会の結果、ともに一度は代表に内定したものの再選考となっていた佐合と染谷が再び、代表候補となった[22][23]

日本代表選手
男子 女子
男子組手67 kg級 佐合尚人 女子組手55 kg級 宮原美穂
男子組手75 kg級 西村拳 女子組手61 kg級 (染谷真有美)
男子組手75 kg超級 荒賀龍太郎 女子組手61 kg超級 植草歩
男子形 喜友名諒 女子形 清水希容

参加国

大会形式

形の予選ラウンドでは、選手は2つのグループに分かれて、2回ずつ演武を行い平均点上位3名ずつがランキングラウンドに進出する。ランキングラウンドに進出した選手は3回目の演武を行い、グループ1位となった選手は、もう一方のグループ1位の選手との決勝戦に進出する。グループ2位の選手はもう一方のグループ3位の選手、グループ3位の選手はもう一方のグループ2位の選手との3位決定戦に進出する。演武はWKFが認定している102種類の形から選択して行うが、一度行った形は同じ大会では二度と行えないため、優勝するためには4種類の形を身につける必要がある[1]

組手の予選ラウンドでは、選手は2つのグループに分かれて総当り戦を行い、上位2名が準決勝に進出する。3位決定戦は行われないため、銅メダルは形と同様、各種目2名に与えられる。試合はポイント制(「有効」1ポイント、「技あり」2ポイント、「1本」3ポイント)で行われ、8ポイント差をつけるか、競技時間(3分間)終了時にポイントの多い選手が勝利する。もし、ポイントが並んだ場合は、その試合で最初にポイントを取った選手が勝者となる。なお、攻撃は相手に当たる直前で止める(コントロールする)ルールとなっており[24]、男子組手75 kg超級決勝では、頭部への蹴りにより相手選手を「ノックアウト」してしまった選手が反則負けとなり、倒された選手が金メダルを獲得する珍事が発生した[25]

競技日程

競技日程[26]
種目/日付 8/5[27] 8/6[28] 8/7[29]
男子組手67 kg級 F
男子組手75 kg級 F
男子組手75 kg超級 F
男子形 F
女子組手55 kg級 F
女子組手61 kg級 F
女子組手61 kg超級 F
女子形 F

競技結果

男子

 
男子75kg級表彰式

佐合尚人(組手67 kg級)と西村拳(組手75 kg級)はいずれも予選ラウンドで3位以下であったため、準決勝進出はならなかった。

種目
組手67 kg級[30]   (ステバン・ダ・コスタ)
フランス (FRA)
  (エライ・シャムダン)
トルコ (TUR)
  (ダルハン・アサディロフ)
カザフスタン (KAZ)
  (アブデル・ラフマン・アル=マサトファ)
ヨルダン (JOR)
組手75 kg級[31]   (ルイジ・ブーザ)
イタリア (ITA)
  (ラファエル・アガエフ)
アゼルバイジャン (AZE)
  (ハールシュパタキ・ガーボル)
ハンガリー (HUN)
  (スタニスラフ・ホルナ)
ウクライナ (UKR)
組手75 kg超級[32]   (サジャド・ガンジザデ)
イラン (IRI)
  (タレク・ハメディ)
サウジアラビア (KSA)
  荒賀龍太郎
日本 (JPN)
  (ウール・アクタシュ)
トルコ (TUR)
[33]   喜友名諒
日本 (JPN)
  ダミアン・キンテーロ
スペイン (ESP)
  (アリエル・トレス・グティエレス)
アメリカ合衆国 (USA)
  (アリ・ソフオール)
トルコ (TUR)

女子

 
女子55kg級表彰式

宮原美穂(組手55 kg級)、(染谷真有美)(組手61 kg級)、植草歩(組手61 kg超級)はいずれも予選ラウンドで3位以下であったため、準決勝進出はならなかった。

種目
組手55 kg級[34]   (イベト・ゴラノバ)
ブルガリア (BUL)
  (アンジェリカ・テルリュガ)
ウクライナ (UKR)
  (ベッティナ・プランク)
オーストリア (AUT)
  文姿云
チャイニーズタイペイ (TPE)
組手61 kg級[35]   (ヨバナ・プレコビッチ)
セルビア (SRB)
  (尹笑言)
中国 (CHN)
  (ギアナ・ロトフィ)
エジプト (EGY)
  (メルベ・チョバン)
トルコ (TUR)
組手61 kg超級[36]   (フェリヤル・アブデルアジズ)
エジプト (EGY)
  (イリーナ・ザレツカ)
アゼルバイジャン (AZE)
  (龔莉)
中国 (CHN)
  (ソフィア・ベルルツェワ)
カザフスタン (KAZ)
[37]   サンドラ・サンチェス
スペイン (ESP)
  清水希容
日本 (JPN)
  (劉慕裳)
香港 (HKG)
  (ビビアナ・ボッターロ)
イタリア (ITA)

国・地域別のメダル獲得数

国・地域
1   日本 (JPN)(開催国) 1 1 1 3
2   スペイン (ESP) 1 1 0 2
3   エジプト (EGY) 1 0 1 2
  イタリア (ITA) 1 0 1 2
5   ブルガリア (BUL) 1 0 0 1
  フランス (FRA) 1 0 0 1
  イラン (IRI) 1 0 0 1
  セルビア (SRB) 1 0 0 1
9   アゼルバイジャン (AZE) 0 2 0 2
10   トルコ (TUR) 0 1 3 4
11   中国 (CHN) 0 1 1 2
  ウクライナ (UKR) 0 1 1 2
13   サウジアラビア (KSA) 0 1 0 1
14   カザフスタン (KAZ) 0 0 2 2
15   オーストリア (AUT) 0 0 1 1
  香港 (HKG) 0 0 1 1
  ハンガリー (HUN) 0 0 1 1
  ヨルダン (JOR) 0 0 1 1
  チャイニーズタイペイ (TPE) 0 0 1 1
  アメリカ合衆国 (USA) 0 0 1 1
合計 8 8 16 32

脚注

注釈

  1. ^ オセアニア地区のみ、該当する大会が無いため、種目別のオリンピックランキング最上位者で代用する。
  2. ^ 負傷により途中棄権した1名を含む

出典

  1. ^ a b c “”. 東京2020. 2021年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月6日閲覧。
  2. ^ “IOC approves five new sports for Olympic Games Tokyo 2020 - Olympic News”. Olympic.org (2016年8月3日). 2016年8月8日閲覧。
  3. ^ “IOC Executive Board charts the course for future Olympic Games”. Olympic.org (2017年6月9日). 2019年8月11日閲覧。
  4. ^ “BREAKING, SKATEBOARDING, SPORT CLIMBING AND SURFING PROVISIONALLY INCLUDED ON PARIS 2024 OLYMPIC SPORTS PROGRAMME”. IOC (2019年6月25日). 2019年8月11日閲覧。 “After today’s vote by the IOC Session, no further sports can be put forward for inclusion on the sports programme of the Olympic Games Paris 2024.”
  5. ^ “”. web.archive.org (2019年2月21日). 2021年7月16日閲覧。
  6. ^ “”. 2021年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
  7. ^ “Tokyo 2020 Standings”. setopen.sportdata.org. 2021年6月22日閲覧。
  8. ^ “”. 2021年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月30日閲覧。
  9. ^ “Last Olympians for Karate Olympic debut at Tokyo 2020 confirmed” (英語). www.wkf.net. 2021年6月22日閲覧。
  10. ^ “Karate athletes Wael Shueb and Hamoon Derafshipour included in IOC Refugee Olympic Team Tokyo 2020” (英語). www.wkf.net. 2021年6月22日閲覧。
  11. ^ “Karate-Russian Chernysheva out of Games after positive COVID-19 test” (英語). Reuters (2021年8月4日). 2021年8月18日閲覧。
  12. ^ a b “Karate Qualification System - Tokyo 2020”. 2020年8月4日閲覧。
  13. ^ “2020年東京オリンピック選考基準について”. 公益財団法人 全日本空手道連盟 (2019年9月24日). 2020年8月4日閲覧。
  14. ^ “開催中止のおしらせ:プレミアリーグ2020ラバト大会”. 公益財団法人 全日本空手道連盟 (2020年3月7日). 2020年8月5日閲覧。
  15. ^ “開催中止のおしらせ:プレミアリーグ2020マドリード大会”. 公益財団法人 全日本空手道連盟 (2020年3月17日). 2020年8月5日閲覧。
  16. ^ “WKF announces first qualified athletes for Tokyo 2020” (英語). www.wkf.net. 2020年8月4日閲覧。
  17. ^ “世界空手連盟が東京五輪代表選考制度を改定”. Olympic Channel. 2021年1月21日閲覧。
  18. ^ “空手2階級で代表選考やり直し 世界連盟の予選方式見直しが影響”. www.sponichi.co.jp. 2020年8月4日閲覧。
  19. ^ “”. 時事ドットコム. 2020年6月6日閲覧。
  20. ^ “第32回オリンピック競技大会(2020/東京) 日本代表候補選手の選考について”. 公益財団法人 全日本空手道連盟 (2020年6月22日). 2020年8月4日閲覧。
  21. ^ “TOKYO2020空手 日本代表候補選手の選考”. 全日本空手道連盟. 2021年5月4日閲覧。
  22. ^ “空手男子の東京五輪代表候補に佐合、再選考の末に再び:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年5月4日閲覧。
  23. ^ “空手の五輪女子代表候補に染谷 五輪延期再選考で再選出:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年5月4日閲覧。
  24. ^ “東京五輪の組手、皮膚の直前で止める伝統派 高度な鍛錬が必要:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年8月15日閲覧。
  25. ^ “空手決勝でKOされた選手が金メダリストに 寸止めルール違反で「目を覚ました時に…勝ったと言われた」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年8月15日閲覧。
  26. ^ “”. 東京2020. 2021年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月2日閲覧。
  27. ^ “Schedule - Thursday 05 Aug Tokyo 2020 Olympics”. Olympian Database. 2021年8月2日閲覧。
  28. ^ “Schedule - Friday 06 Aug Tokyo 2020 Olympics”. Olympian Database. 2021年8月2日閲覧。
  29. ^ “Schedule - Saturday 07 Aug Tokyo 2020 Olympics”. Olympian Database. 2021年8月2日閲覧。
  30. ^ “東京2020 空手 男子組手67KG級 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  31. ^ “東京2020 空手 男子組手75KG級 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  32. ^ “東京2020 空手 男子組手75KG超級 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  33. ^ “東京2020 空手 男子形 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  34. ^ “東京2020 空手 女子組手55KG級 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  35. ^ “東京2020 空手 女子組手61KG級 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  36. ^ “東京2020 空手 女子組手61KG超級 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月6日閲覧。
  37. ^ “東京2020 空手 女子形 結果” (日本語). olympics.com. 2021年8月5日閲覧。

外部リンク

  • - 東京2020オリンピック競技大会
  • - 東京2020オリンピック競技大会
  • リザルトブック
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。