2016年の埼玉西武ライオンズ

2016年の埼玉西武ライオンズでは、2016年の埼玉西武ライオンズにおける動向をまとめる。

2016年の埼玉西武ライオンズ
成績
パシフィック・リーグ4位
64勝76敗3分 勝率.457
本拠地
都市	埼玉県所沢市
球場	西武プリンスドーム
球団組織
オーナー	後藤高志
経営母体	西武鉄道
監督	田邊徳雄
SD	渡辺久信
(選手会長)	炭谷銀仁朗
キャプテン	栗山巧
スローガン
BEAST!強く、猛々しく。
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この年の埼玉西武ライオンズは、田邊徳雄監督の3年目（代行した2014年シーズンを含む）のシーズンである。

概要

開幕前

前年オフにオリックスを戦力外となった竹原直隆、外国人選手では李振昌、アンディ・バンヘッケンを獲得した^[1]。

開幕後

ホームでのオリックスとの開幕戦では、最終回逆転サヨナラ勝ちと最高のスタートを切った^[2]。その後は、接戦をものに出来ない試合が続き、エースの岸孝之が離脱すると、この年1勝も出来なかった新外国人投手、多和田真三郎など経験の浅い若手投手陣が先発ローテーションを担う苦しい状況となった^[2]。一方で中継ぎ陣は、牧田和久、小石博孝、武隈祥太、増田達至がそれぞれ50試合以上に登板しフル回転するなど充実していた^[2]。野手では、4年目の金子侑司が1番に定着し、オリックスの糸井嘉男と並んで盗塁王を獲得。主に2番打者を務めた秋山翔吾も打率.296と安定した成績を残した^[2]。田邊監督が若手を積極起用したため、3年目の山川穂高は14本塁打を放つ^[3]など希望も見えたが、リーグワーストの101失策を記録するなど課題を残した^[4]。64勝76敗3分の4位に終わり、35年ぶりとなる3年連続Bクラスとなった^[2]。シーズン終了後、田邉監督は辞任を発表。監督としては根本陸夫以来、チームを一度も優勝へ導けず、退団した形になった。

レギュラーシーズン

開幕オーダー

1	中	秋山翔吾
2	左	栗山巧
3	指	メヒア
4	三	中村剛也
5	二	浅村栄斗
6	右	坂田遼
7	一	山川穂高
8	捕	炭谷銀仁朗
9	遊	外崎修汰
	投	菊池雄星

2016年パシフィック・リーグ順位変動

順位	4月終了時		5月終了時		6月終了時		7月終了時		8月終了時		最終成績
1位	ソフトバンク	--	ソフトバンク	--	ソフトバンク	--	ソフトバンク	--	ソフトバンク	--	日本ハム	--
2位	ロッテ	-0.5	ロッテ	6.0	ロッテ	8.5	日本ハム	3.0	日本ハム	0.5	ソフトバンク	2.5
3位	日本ハム	4.0	日本ハム	8.5	日本ハム	9.5	ロッテ	10.0	ロッテ	10.0	ロッテ	15.0
4位	西武	4.0	西武	12.0	西武	18.5	楽天	21.0	楽天	16.5	西武	23.0
5位	楽天	4.5	オリックス	14.5	楽天	20.0	西武	23.0	西武	19.5	楽天	25.0
6位	オリックス	6.0	楽天	16.0	オリックス	24.0	オリックス	23.5	オリックス	25.0	オリックス	30.0
期間 成績	12勝14敗2分 勝率.462		10勝13敗 勝率.435		10勝13敗 勝率.435		7勝16敗 勝率.304		14勝10敗 勝率.583		11勝10敗1分 勝率.524

^{[注 1]}

対戦成績

パシフィック・リーグ
チーム	日本ハム	ソフトバンク	ロッテ	西武	楽天	オリックス
日本ハム	-	15-9-1	15-9-1	14-11-0	17-8-0	16-8-1
ソフトバンク	9-15-1	-	16-8-1	15-9-1	16-8-1	14-10-1
ロッテ	9-15-1	8-16-1	-	13-11-1	16-9-0	14-11-0
西武	11-14-0	9-15-1	11-13-1	-	11-13-1	13-12-0
楽天	8-17-0	8-16-1	9-16-0	13-11-0	-	13-11-1
オリックス	8-16-1	10-14-1	11-14-0	12-13-0	11-13-1	-

2016年パシフィック・リーグ最終成績

順位	球団	勝	敗	分	勝率	差
優勝	北海道日本ハムファイターズ	87	53	3	.621	---
2位	福岡ソフトバンクホークス	83	54	6	.606	2.5
3位	千葉ロッテマリーンズ	72	68	3	.514	15.0
4位	埼玉西武ライオンズ	64	76	3	.457	23.0
5位	東北楽天ゴールデンイーグルス	62	78	3	.443	25.0
6位	オリックス・バファローズ	57	83	3	.407	30.0

セ・パ交流戦

日本生命セ・パ交流戦2016 最終成績

順位	球団	勝	敗	分	勝率	差
優勝	福岡ソフトバンクホークス	13	4	1	.765	---
2位	千葉ロッテマリーンズ	12	6	0	.667	1.5
3位	広島東洋カープ	11	6	1	.647	2.0
4位	東北楽天ゴールデンイーグルス	11	7	0	.611	2.5
5位	北海道日本ハムファイターズ	10	8	0	.556	3.5
6位	埼玉西武ライオンズ	9	9	0	.500	4.5
7位	読売ジャイアンツ	9	9	0	.500	4.5
8位	中日ドラゴンズ	7	11	0	.389	6.5
9位	横浜DeNAベイスターズ	7	11	0	.389	6.5
10位	阪神タイガース	7	11	0	.389	6.5
11位	東京ヤクルトスワローズ	6	12	0	.333	7.5
12位	オリックス・バファローズ	5	13	0	.278	8.5

^{[注 2]}

マツダオールスター2016

詳細は「2016年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照

※印は選手間投票でも選出

ファン投票 牧田和久 炭谷銀仁朗※ 浅村栄斗※ 秋山翔吾※

選手間投票 メヒア

監督推薦 栗山巧

個人成績

投手成績

• 色付きは規定投球回数（143イニング）以上の選手

選 手	登 板	完 投	完 封	勝 利	敗 戦	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝 率	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	奪 三 振	失 点	自 責 点	防 御 率
菊池雄星	22	2	0	12	7	0	0	.632	143.0	117	7	67	127	51	41	2.58
武隈祥太	64	0	0	5	3	0	19	.625	61.0	58	5	20	53	24	24	3.54
増田達至	53	0	0	3	5	28	8	.375	54.1	51	1	15	53	13	10	1.66
牧田和久	50	0	0	7	1	0	32	.875	78.2	54	3	16	43	15	14	1.60
小石博孝	50	0	0	0	2	1	2	.000	74.2	62	2	39	55	33	31	3.74
大石達也	36	0	0	1	0	0	4	1.000	31.2	18	2	16	36	6	6	1.71
髙橋光成	22	2	1	4	11	0	0	.267	118.0	134	10	51	89	73	58	4.42
野上亮磨	22	0	0	3	9	1	1	.250	107.0	112	10	43	62	56	46	3.87
野田昇吾	22	0	0	0	0	0	4	.000	18.1	21	1	5	15	8	8	3.93
十亀剣	21	0	0	4	6	0	2	.400	71.1	85	3	31	41	55	50	6.31
岸孝之	19	2	1	9	7	0	0	.563	130.1	123	8	36	104	42	36	2.49
バスケス	19	0	0	0	0	0	6	.000	16.1	12	2	11	13	11	10	5.51
多和田真三郎	18	2	1	7	5	0	0	.583	98.2	101	6	40	91	51	48	4.38
C.C.リー	18	0	0	0	0	0	1	.000	16.2	25	1	5	13	14	12	6.48
佐野泰雄	15	0	0	1	1	0	1	.500	27.1	22	2	15	11	14	10	3.29
郭俊麟	12	0	0	0	3	0	0	.000	22.1	28	2	10	20	23	21	8.46
バンヘッケン	10	0	0	0	4	0	0	.000	45.2	59	3	26	35	34	32	6.31
藤原良平	10	0	0	2	0	0	3	1.000	13.0	11	0	3	9	3	3	2.08
ポーリーノ	9	0	0	0	6	0	0	.000	44.0	44	3	25	32	31	23	4.70
中﨑雄太	8	0	0	0	0	0	0	.000	6.0	4	1	2	3	4	4	6.00
佐藤勇	7	0	0	1	3	0	0	.250	25.0	24	3	13	5	16	16	5.76
髙橋朋己	7	0	0	1	0	1	4	1.000	5.1	5	0	3	2	1	1	1.69
豊田拓矢	6	0	0	0	0	0	0	.000	6.0	7	0	3	7	1	1	1.50
ウルフ	4	0	0	4	0	0	0	1.000	23.2	26	3	4	8	9	8	3.04
岡本洋介	4	0	0	0	0	0	0	.000	4.2	10	0	4	1	10	10	19.29
南川忠亮	4	0	0	0	0	0	0	.000	4.0	3	0	4	1	1	1	2.25
岡本篤志	4	0	0	0	0	0	0	.000	2.2	4	0	2	2	2	2	6.75
誠	2	0	0	0	2	0	0	.000	7.2	11	0	7	4	10	10	11.74
本田圭佑	2	0	0	0	1	0	0	.000	4.2	8	0	1	3	4	4	7.71
國場翼	2	0	0	0	0	0	0	.000	3.0	2	0	3	4	0	0	0.00
岩尾利弘	2	0	0	0	0	0	0	.000	3.0	5	0	2	1	3	3	9.00
松本直晃	2	0	0	0	0	0	0	.000	2.2	3	0	2	1	0	0	0.00

野手成績

• 色付きは規定打席（443打席）以上の選手

選 手	試 合	打 席	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	打 点	盗 塁	犠 打	犠 飛	四 球	三 振	打 率	出 塁 率
浅村栄斗	143	611	557	73	172	40	0	24	82	8	3	6	38	108	.309	.357
秋山翔吾	143	671	578	98	171	32	4	11	62	18	0	6	77	103	.296	.385
栗山巧	135	569	477	52	133	30	2	3	41	0	0	3	83	87	.279	.390
金子侑司	129	520	460	64	122	12	3	1	33	53	13	1	40	69	.265	.331
メヒア	137	583	511	73	129	26	0	35	103	1	0	7	59	148	.252	.333
炭谷銀仁朗	117	326	294	19	64	10	1	1	22	0	19	0	13	48	.218	.251
中村剛也	108	432	387	45	92	14	2	21	61	2	0	2	40	125	.238	.313
森友哉	107	392	349	43	102	20	0	10	46	1	0	1	42	96	.292	.367
鬼崎裕司	79	216	190	30	48	8	2	1	17	1	9	0	17	53	.253	.314
永江恭平	74	84	74	5	12	1	0	0	3	1	4	1	5	24	.162	.213
渡辺直人	70	207	181	18	56	3	2	0	16	1	11	2	10	20	.309	.352
上本達之	67	98	88	7	27	4	0	1	12	0	1	1	8	23	.307	.361
山川穂高	49	157	139	24	36	4	0	14	32	0	2	0	9	18	.259	.335
岡田雅利	47	79	66	3	15	0	0	0	5	0	2	0	9	18	.227	.338
坂田遼	45	161	151	16	37	8	1	3	26	0	0	2	8	22	.245	.280
斉藤彰吾	45	13	12	7	0	0	0	0	0	0	0	0	1	7	.000	.077
呉念庭	43	142	124	12	24	3	1	0	11	1	0	2	14	25	.194	.282
木村昇吾	38	108	95	7	21	2	1	0	5	3	5	2	6	22	.221	.262
外崎修汰	37	57	51	8	9	0	0	2	5	6	3	0	3	11	.176	.222
木村文紀	28	35	30	4	5	1	0	0	2	1	3	0	2	12	.167	.219
熊代聖人	28	9	6	2	1	0	0	0	0	0	2	0	1	2	.167	.286
竹原直隆	22	31	30	2	6	1	0	1	6	0	0	0	1	4	.200	.226
水口大地	20	6	6	5	3	0	0	0	1	0	0	0	0	1	.500	.500
田代将太郎	13	5	4	2	1	0	0	0	0	0	1	0	0	0	.250	.250
大崎雄太朗	4	6	5	0	0	0	0	0	0	0	0	0	1	0	.000	.167

タイトル・表彰

• 浅村栄斗
  • ベストナイン（二塁手）

• 金子侑司
  • 盗塁王

• 秋山翔吾
  • ゴールデングラブ賞（外野手）

2016 野球日本代表 強化試合選出選手

• 秋山翔吾

入団・退団

選手・スタッフ

ドラフト

詳細は「2016年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照

順位	選手名	守備	投打	所属	結果
1位	今井達也	投手	右右	作新学院高	入団
2位	中塚駿太	投手	右右	白鷗大学	入団
3位	源田壮亮	内野手	右左	トヨタ自動車	入団
4位	鈴木将平	外野手	左左	静岡高	入団
5位	平井克典	投手	右右	Honda鈴鹿	入団
6位	田村伊知郎	投手	右左	立教大学	入団

脚注

[脚注の使い方]

注釈

1. ^ 勝率が同率で並んだ場合、(1)当該球団間の対戦勝率(2)交流戦を除くリーグ戦勝率(3)前年度順位で順位が決定される
2. ^ 勝率が同率で並んだ場合、(1)勝利数(2)当該チーム間の当年度交流戦の直接対決成績（3チーム以上並んだ場合は省略）(3)得点/攻撃イニング-失点/守備イニング(4)前項を自責点に置き換えたもの(5)チーム打率(6)前年度の交流戦順位で順位が決定される。

出典

1. ^ “各球団発表、2015年オフの戦力外、引退、補強、移籍一覧”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2015年11月2日). 2022年3月19日閲覧。
2. ^ ^{a b c d e} “2016年 35年ぶりの3年連続Bクラス｜埼玉西武ライオンズ”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト. 2022年3月19日閲覧。
3. ^ “山川 穂高 - 埼玉西武ライオンズ - プロ野球”. スポーツナビ. 2022年3月19日閲覧。
4. ^ “2016年度　パシフィック・リーグ　チーム守備成績”. NPB. 2022年3月19日閲覧。