1967年国王裁可法(1967ねんこくおうさいかほう、英語: Royal Assent Act 1967[1])は、イギリスの法律。(国王の裁可)の意義と大まかな手続きを定めた法であり、1967年5月10日にエリザベス2世の裁可を受けた。
内容
イギリスにおける法律が正式に制定されるには(国王の裁可)が必要であるが、裁可の手続きはそれまで「裁可を示す特許状が両院議員出席のもと、貴族院にて慣習的に行われた形式で読み上げられる」というものだったが、もう1つの選択肢として「庶民院と貴族院がそれぞれの議長から裁可の通知を別々に受ける」(すなわち、両院が同時に通知されなくてもよい)が定められた(第1条1項[2])。また、これにより旧法である(1541年委員会による国王裁可法)(Royal Assent by Commission Act 1541)が廃止された(第2条2項[2])。
なお、既存の選択肢として代表が特許状を読み上げるのではなく、「君主本人が貴族院で裁可を宣言する」というものがあるが、この選択肢も存続した(第1条2項[2])。なお、本人が裁可を宣言した最後の君主はヴィクトリア女王(1852年)である。