『鳥たちへの断章』(とりたちへのだんしょう、英: Birds Fragments)は、日本の作曲家細川俊夫が1990年から1991年にかけて作曲した、様々な編成のための作品群である。
作品
鳥たちへの断章 I
『鳥たちへの断章 I』は、(ギャラリーTOM)からの委嘱によって1990年に作曲された、メゾソプラノ、アルトフルートとハープのための作品である[1]。テキストは西行の詩から取っている[1]。演奏時間は約7分。
1990年5月16日にイタリアのミラノで、(マニュエラ・ガリツィア)、(ピエール=イヴ・アルトー)、(ガブリエラ・ボシオ)によって初演された[1]。
鳥たちへの断章 II
『鳥たちへの断章 II』は、1990年に作曲された、笙(または笙と打楽器)のための作品である[2]。演奏時間は約10分。
1990年10月2日にドイツのフランクフルトで、宮田まゆみと高田みどりによって初演された[2]。
鳥たちへの断章 III
『鳥たちへの断章 III』は、1990年に作曲された、笙とフルート(バス・フルート、ピッコロ持ち替え)のための作品である[2]。演奏時間は約7分半。作品は60歳の誕生日を祝って武満徹に献呈された[3]。
1990年9月1日に、東京で宮田まゆみとピエール=イヴ・アルトーの演奏によって初演された[2]。
鳥たちへの断章 IV
『鳥たちへの断章 IV』は、(クアデルニ・ペルジーニ・ディ・ムジカ・コンテンポラネア)からの委嘱で1991年に作曲された、チェロ、打楽器、笙のための作品である[2]。演奏時間は約9分。
1991年7月10日にイタリアのペルージャにて、クアデルニ・ペルジーニ・ディ・ムジカ・コンテンポラネアの一環として、ウルリケ・ブランドとビョルン・ウィルカー、宮田まゆみによって初演された[2]。