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鰺ケ沢駅（あじがさわえき）は、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字舞戸町（まいとまち）字下富田にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）五能線の駅である[1]。
| 鰺ケ沢駅 | |
|---|---|
| 駅舎（2019年9月） | |
| あじがさわ Ajigasawa | |
| ◄陸奥赤石 (6.4 km) (4.5 km) 鳴沢► | |
| 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字舞戸町字下富田[1] 36-2 | |
| 所属事業者 | 東日本旅客鉄道（JR東日本） |
| 所属路線 | ■五能線 |
| キロ程 | 103.8 km（東能代起点） |
| 電報略号 | アチ |
| 駅構造 | 地上駅 |
| (ホーム) | 2面2線[1] |
| 乗車人員 -統計年度- | 164人/日（降車客含まず） -2021年- |
| 開業年月日 | 1925年（大正14年）5月15日[1][2] |
| 備考 | (業務委託駅) みどりの窓口 有[1] |
鰺ヶ沢町の中心部に近く、臨時快速「リゾートしらかみ」も停車する。
歴史
- 1925年（大正14年）5月15日：開業[1][2]。
- 1939年（昭和14年）2月1日：電報取扱開始[3]。
- 1963年（昭和38年）10月31日：電報取扱廃止[4]。
- 1965年（昭和40年）8月18日：跨線橋竣工[5]
- 1983年（昭和58年）3月2日：貨物取扱廃止[2]。
- 1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱い廃止[2]。
- 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[2]。
- 1991年（平成3年）2月8日：駅舎改装[6]。
- 2003年（平成15年）4月1日：業務委託化（弘前ステーションビル）。鰺ケ沢駅長が廃止され、五所川原駅長管理下となる。同時に当直勤務廃止。
- 2011年（平成23年）4月1日：委託先が弘前ステーションビルからジェイアールアトリスに変更される。
- 2015年（平成27年）7月1日：受託子会社がジェイアールアトリスからJR東日本東北総合サービスに変更される。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。
五所川原駅管理の(業務委託駅)（JR東日本東北総合サービス、営業時間外問合せ先は五所川原駅）。早朝・夜間は駅員が不在となるが、冬期間のみ除雪要員として五所川原駅社員が1人配置される。駅舎にはみどりの窓口[1]（営業時間6時45分から16時50分まで。途中で営業を休止する時間帯あり）、自動券売機がある。
構内に車庫があり[1]、翌朝の始発列車が留置される（冬期間は留置するスペースの関係により弘前まで回送される列車がある）。また、乗務員休憩所も併設されている。列車の入換が行われる際の信号扱いは、つがる運輸区の車掌が行う（五所川原駅社員の場合もあり）。
のりば
利用状況
JR東日本によると、2021年度（令和3年度）の1日平均乗車人員は164人である[利用客数 1]。
2000年度（平成12年度）以降の推移は以下のとおりである。
| 乗車人員推移 | ||
|---|---|---|
| 年度 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
| 2000年（平成12年） | 456 | [利用客数 2] |
| 2001年（平成13年） | 409 | [利用客数 3] |
| 2002年（平成14年） | 366 | [利用客数 4] |
| 2003年（平成15年） | 331 | [利用客数 5] |
| 2004年（平成16年） | 296 | [利用客数 6] |
| 2005年（平成17年） | 328 | [利用客数 7] |
| 2006年（平成18年） | 327 | [利用客数 8] |
| 2007年（平成19年） | 341 | [利用客数 9] |
| 2008年（平成20年） | 298 | [利用客数 10] |
| 2009年（平成21年） | 312 | [利用客数 11] |
| 2010年（平成22年） | 305 | [利用客数 12] |
| 2011年（平成23年） | 324 | [利用客数 13] |
| 2012年（平成24年） | 303 | [利用客数 14] |
| 2013年（平成25年） | 302 | [利用客数 15] |
| 2014年（平成26年） | 314 | [利用客数 16] |
| 2015年（平成27年） | 304 | [利用客数 17] |
| 2016年（平成28年） | 317 | [利用客数 18] |
| 2017年（平成29年） | 295 | [利用客数 19] |
| 2018年（平成30年） | 288 | [利用客数 20] |
| 2019年（令和元年） | 254 | [利用客数 21] |
| 2020年（令和2年） | 169 | [利用客数 22] |
| 2021年（令和3年） | 164 | [利用客数 1] |
弘南バス鰺ヶ沢駅前案内所
停車路線
- (鬼沢経由 弘前バスターミナル・聖愛高校線)
- (木造経由 五所川原営業所線)
- (深浦線)
1・2番のりばがあり、停車路線の指定は特にないが、おおむね2番のりばへ停車する。
窓口取扱乗車券類
駅周辺
- 青い森信用金庫 鰺ケ沢支店
- 青森県道263号鰺ケ沢停車場線
- 鰺ヶ沢温泉 山海荘
- 鰺ヶ沢温泉 水軍の宿
- 鰺ヶ沢観光タクシー
- 鰺ケ沢警察署 舞戸駐在所
- 鰺ヶ沢町立舞戸小学校
- 尾野旅館
- 西海観光（観光バス・タクシー・旅行会社）
- つがる西北五広域連合 鰺ヶ沢病院
- つがるにしきた農業協同組合 つがる白神支店
- はまなす公園（鰺ヶ沢海水浴場）
- パル（ショッピングセンター）
- 舞戸公民館
- 舞戸保育所
- 舞戸郵便局
- マックスバリュ鯵ヶ沢店（マックスバリュ東北運営のスーパーマーケット）
当駅から接続する観光地
- 長平青少年旅行村
- ナクア白神ホテル&リゾート（旧・鰺ヶ沢プリンスホテル、鰺ヶ沢スキー場）
観光駅長「わさお」
“ブサかわ犬”としてアルファブロガーによりネット上で紹介されたところからテレビや写真集などでも注目を集め、2011年には映画作品にも主役として登場するまでに至った秋田犬「わさお」が、その主役登場を果たした映画作品『わさお』全国公開の1ヶ月余り後にあたる2011年4月20日、当駅の観光駅長として委嘱された[報道 1][9]。
当初の任期は1年で、初仕事として、折しも2011年に東北地方を中心に見舞われた東日本大震災の影響で運休していたものの、委嘱を受けてから3日後に運転再開された『リゾートしらかみ』の出迎えなどを務めていた[9]。
当初の任期が満了となった後も「わさお」は1年毎に当駅の観光駅長として再委嘱されてきており[注 1]、2015年4月19日に再委嘱された際には、日本テレビ （県内では青森放送）の『天才!志村どうぶつ園』に於いてその模様などが紹介された[注 2][15]。
わさおは2014年に妻として秋田犬の「つばき」を迎え入れており、2019年度まで副駅長に委嘱されていた[新聞 2][新聞 3]。つばきは2019年5月に亡くなっている[新聞 2][新聞 4]。
また、2016年にわさおのファミリーに娘として加わった「ちょめ」も、見習いを経て、2019年度から営業主任に委嘱されている[報道 2][新聞 3]。
2020年4月より、わさおは足腰が弱くなって立ち上がることができない状態が続き、同年6月8日17時54分[新聞 4]、多臓器不全のため死んだ[新聞 4][新聞 5]。わさおの死去後、2020年6月8日 - 8月31日まで、当駅の待合室で追悼記念パネル展が実施されている[新聞 6]。
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i 『週刊 JR全駅・全車両基地』 31号 青森駅・弘前駅・深浦駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月17日、26頁。
- ^ a b c d e 石野哲（編）『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』（初版）JTB、1998年10月1日、552頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 『逓信省告示第220号』昭和14年1月28日官報第3618号754ページ
- ^ 『東北電信電話史資料 事業史39-10』東北電気通信局、1964、202頁。
- ^ 『広報あじがさわ』昭和41年8月第76号1頁「鯵ヶ沢駅こ線橋竣工」
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '91年版』ジェー・アール・アール、1991年8月1日、192頁。ISBN (4-88283-112-0)。
- ^ a b “駅構内図（鰺ケ沢駅）”. 東日本旅客鉄道. 2020年3月13日閲覧。
- ^ 鯵ヶ沢駅前案内所閉鎖のお知らせ - 弘南バス・2018年5月2日
- ^ a b “駅長と警部と館長と”. わさお通信“今日のしっぽ”. 東奥日報社 (2011年4月23日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ “晴れ男のお出迎え”. わさお通信“今日のしっぽ”. 東奥日報社 (2012年4月1日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ “警部と駅長3年目”. わさお通信“今日のしっぽ”. 東奥日報社 (2013年4月21日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ “4年目の観光駅長”. わさお通信“今日のしっぽ”. 東奥日報社 (2014年4月20日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ “”. 『広報あじがさわ』No.529. 鰺ヶ沢町政策推進課 (2015年6月). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ “”. 若女将からのお知らせ. ホテルグランメール山海荘 (2014年10月31日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
- ^ “”. テレビ紹介情報〜価格.com. カカクコム (2015年6月13日). 2015年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月25日閲覧。
報道発表資料
新聞記事
- ^ . 読売新聞. (2015年5月4日). オリジナルの2015年8月25日時点におけるアーカイブ。 2015年8月25日閲覧。
- ^ a b “「ブサかわ」わさおの妻つばき、天国へ「元気ない」”. 朝日新聞. (2019年5月6日) 2019年5月8日閲覧。
- ^ a b “わさお、観光駅長に…嫁が副駅長・娘は営業主任”. 読売新聞. (2019年4月7日) 2019年5月8日閲覧。
- ^ a b c . デーリー東北. (2020年6月9日). オリジナルの2020年8月2日時点におけるアーカイブ。 2020年8月2日閲覧。
- ^ . 東奥日報. (2020年6月9日). オリジナルの2020年6月9日時点におけるアーカイブ。 2020年6月9日閲覧。
- ^ . 東奥日報. (2020年7月4日). オリジナルの2020年7月12日時点におけるアーカイブ。 2020年8月2日閲覧。
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員（2021年度）”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月14日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2000年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2001年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2002年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2003年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2004年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2005年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2006年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2007年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2008年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2009年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2010年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2011年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2012年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2013年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2014年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2015年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2016年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2017年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2018年度）”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月26日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2019年度）”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員（2020年度）”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月31日閲覧。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 奥中山高原駅 - 同じく犬の駅長《ヨークシャー・テリアの「マロン」（死去）→「マック」》が着任している
- 名誉駅長
外部リンク
- 駅の情報（鰺ケ沢駅）：JR東日本