『魔法人形』(まほうにんぎょう)は月刊娯楽雑誌「少女クラブ」(大日本雄辨會講談社)に1957年に連載された江戸川乱歩作の児童向け推理小説シリーズの1作である。ポプラ社の旧版では『悪魔人形』と改題されていた。
概要
少女誌初の少年探偵団シリーズ。少女誌連載は本作と『塔上の奇術師』のみ。少女読者を意識し小林少年が女装する場面や少女探偵の花崎マユミが登場する。チンピラ別動隊のポケット小僧が初登場する。
『地獄の道化師』の話を流用しているため、二十面相が不要の放火殺人をする不自然な展開となっている。
あらすじ
小学生のルミは公園で不思議な腹話術師に誘拐された。その後ルミの家にはルミに生き写しの人形が届き、身代金を求める電話がかかってきた。小林少年は人形を送りつけた赤堀鉄州なる人形師の家に潜入捜査を開始した。
二十面相の狙ったもの
- 身代金一千万円
- ヨーロッパのある国の女王の持ち物であった「ほのおの宝冠」
主要人物
舞台となった場所
その他
書誌情報
映画
詳細は「聖なる蝶 赤い部屋」を参照
2021年、本作を原案とした映画『聖なる蝶 赤い部屋』が公開された。
脚注
関連項目
外部リンク
- 『魔法人形』:新字新仮名 - 青空文庫