雄ノ山峠(おのやまとうげ)は、和歌山県和歌山市と岩出市にある峠である。標高180m。
概要
渡辺津と熊野三山を結ぶ熊野街道(熊野古道)、重複して、大坂と和歌山を結ぶ紀州街道の途中にある。峠の約2km北側は和泉国と紀伊国の国境(現在は大阪府と和歌山県の府県境)となっており、境橋が存在する。
熊野参詣が盛んになる以前、平安遷都の直後に官道としての南海道のルートが雄ノ山峠越えに変更されており、紀泉国境の主要ルートとして古い歴史を有する。
現在は街道を継承する和歌山県道・大阪府道64号和歌山貝塚線のほかに、阪和自動車道も地上を通っており、幅の広い切り通しのある交通の要所となっている。JR西日本阪和線がこの付近の地下をトンネルで通過し、近辺には山中渓駅などがある。
府県境
境橋
実際の雄ノ山峠
熊野古道・紀州街道としての雄ノ山峠
雄ノ山峠へ向かう和歌山県道の急勾配急カーブ
関連項目
座標: 北緯34度17分35.9秒 東経135度16分17.9秒 / 北緯34.293306度 東経135.271639度