開熙(かいき)は元末明初、四川での反乱指導者明昇が建てた私年号。1367年 - 1371年。
1366年改元(立年改元)説と1367年改元(踰年改元)説とがあり、『明史』の記述はあいまいだが、李崇智は楊学可『明氏実録』に「明年を以て開熙元年となす」とあることを根拠にして踰年改元説を採用している。
西暦・干支・他元号との対照表
出典
- 『明史』巻123 列伝第11 明玉珍子昇丁世貞
- 子昇嗣,改元開熙,葬玉珍於江水之北,号永昌陵,廟号太祖。
参考文献
- 李崇智 『中国歴代年号考 修訂本』(北京:中華書局,2001年1月)204ページ。(ISBN 7-101-02512-9)。(1367年改元説)
- 柏楊『中国歴史年表』(海口: 海南出版社, 2006年11月) 609 - 611ページ。(ISBN 7-5443-1865-6)。(1366年改元説)
- 鄧洪波編 『東亜歴史年表』(台北:台湾大学出版中心,2005年3月)222 - 223ページ。(ISBN 986-00-0518-4)。(1367年改元説)