長津 義司(ながつ よしじ、1904年(明治37年)3月24日 - 1986年(昭和61年)1月10日)は昭和期の作曲家。
経歴
静岡県出身。保険会社に勤めた後、作曲活動を始め、1936年(昭和11年)ポリドール専属となる。 1939年(昭和14年)11月発売の「(大利根月夜)」が大ヒット。1941年(昭和16年)にテイチクへ移籍し、「十三夜」「(君忘れじのブルース)」「(ふるさとの燈台)」「(玄海ブルース)」「(連絡船の唄)」 「チャンチキおけさ」「大利根無情」「元禄名槍譜 俵星玄蕃」などの作品を作曲。
菅原都々子の「月がとっても青いから」では編曲を担当。
『チャンチキおけさ』では『お客様は神様です』というフレーズが生まれ、三波春夫が最後の紅白で歌った曲は「元禄名槍譜 俵星玄蕃」であった。
数多くの映画の挿入歌も手がけている。
静岡県から上京した後の拠点は東京都中野区。
昭和53年~昭和56年の間、日本作曲家協会の理事長でもあった。
1986年(昭和61年)1月10日死去、享年81。
作曲
- 『トカナントカ言っちゃって』(昭和11年10月)[作詞:島田磬也、歌:榎本健一]
- 『千人針』(昭和12年12月)[作詞:サトウハチロー、歌:関種子]
- 『大利根月夜』(昭和14年11月)[作詞:藤田まさと、歌:田端義夫]
- 『蘭の花咲く満州で』(昭和16年4月)[作詞:(藤村閑夫)、歌:田端義夫]
- 『十三夜』(昭和16年10月)[作詞:(石松秋二)、歌:小笠原美都子]
- 『君忘れじのブルース』(昭和23年11月)[作詞:大高ひさを、歌:淡谷のり子]
- 『玄海ブルース』(昭和24年10月)[作詞:大高ひさを、歌:田端義夫]
- 『ふるさとの燈台』(昭和28年7月)[作詞:清水みのる、歌:田端義夫]
- 『チャンチキおけさ』(昭和32年8月)[作詞:門井八郎、歌:三波春夫]
- 『大利根無情』(昭和34年7月)[作詞:(猪又良作)、歌:三波春夫]
- 『御坂音頭』(昭和34年10月)[作詞:米山愛紫、歌:三波春夫]
- 『桃中軒雲右衛門』(昭和35年4月)[作詞:藤田まさと、歌:三波春夫]
- 『名月綾太郎ぶし』(昭和36年5月)[作詞:藤田まさと、歌:三波春夫]
- 『元禄名槍譜 俵星玄蕃』(昭和39年4月)[作詞:北村桃児、歌:三波春夫]
- 『信玄おどり』(昭和41年4月)[作詞:藤田まさと、歌:三波春夫]
- 『勝負道』[作詞:藤本義一、歌:石原裕次郎]