長沢背稜(ながさわはいりょう)とは東京都と埼玉県の境界の一部をなす稜線。正確な定義はないが、雲取山北方の芋木ノドッケから天目山(三ッドッケ)付近までを意味することが多いようである。
この山域としては比較的標高の高い山々が連なる稜線で、多摩川の支流日原川と、荒川の支流(浦山川)の分水嶺をなす。南側は奥多摩、北側は秩父山地の領域に属し、日原川側には沢登りの対象となる沢が多数ある。また、途中の(水松山)付近から南に派生した尾根上に(天祖山)がある。
登山道はある(ただし稜線の南側を巻いている箇所が多い)が、比較的山が深く、距離が長く、山小屋も避難小屋しかないため、歩く人は多くない。冬季には、この山域で最も雪の深い場所であり、過去に遭難事件も起こっている。
通る山
※芋木ノドッケ側から順に
- (長沢山)(1720m)
- (水松山)(1699.2m)
- (滝谷ノ峰)(1710m)
- (酉谷山)(1718.3m)
- (七跳山)(1651m)
- (天目山(三ツドッケ))(1576.0m)