長崎絵(ながさきえ)は、江戸時代に長崎で版行された浮世絵版画である。長崎版画ともいわれる。
「オランダ女の図」18世紀末。合羽摺。
大英博物館蔵。
特色 江戸の浮世絵版画と異なる点として、清朝の(蘇州)(版画)から影響を受けていることや、オランダ人や唐人の装束、生活様式、持ち物等が描かれる点である。
18世紀半ばから幕末にかけて、樋口弘は「低く押さえて500点」が版行されたとする。
彩色については、墨摺絵に筆での彩色、合羽摺 [注釈 1]、錦絵に分けられる。また、版画の材料についても、使用する紙は粗悪なもので、色も江戸絵のように美しい色彩は使用せず、茶色、藍色、紅色、墨色などをもって描かれている[要検証 – (ノート)]。
絵師として、敲月館(こうげつかん)[要出典]、磯野文斎、整恩らが挙げられる。版元として大和屋(磯野文斎)、(針屋)(英語版)、豊島屋、文錦堂、益永、牛深屋、梅香堂、文松堂、紫雲堂、耕寿堂、鄰華堂、中村惣三郎などが挙げられる[要出典]。
主要絵師 - 磯野文斎 生没年不詳。江戸にて渓斎英泉に師事し、長崎に錦絵をもたらした。
- 整恩 生没年ほか閲歴は不明。磯野文斎の妻[要出典]。
脚注 [脚注の使い方]
注釈
- ^ 樋口弘は、蘇州でも合羽摺が版行されていたことを指摘する。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、長崎絵に関連するカテゴリがあります。
- (浮世絵#浮世絵の画題)
- (浮世絵#浮世絵版画の制作法)
参考文献 - 樋口弘『中国版画集成 A Historical Sketch of Chinese Woodblock Prints』味燈書屋 Mitoh Sho-oku,Tokyo、1967年9月10日。 NCID BN07212716。
- 樋口弘『長崎浮世絵 A Complete Collection of Nagasaki Prints』味燈書屋、1971年6月20日。 NCID BN07544614。
- 植松有希『長崎版画と異国の面影 Nagasaki Prints and Visions of Foreign Lands』板橋区立美術館ほか、2017年2月25日。 NCID BB23329163。
外部リンク ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。