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スイゼンジナ(水前寺菜[2]、学名:Gynura bicolor)は、東南アジア原産のキク科サンシチソウ属の多年草である。
名称
地域によって様々な名前で呼ばれている野菜である。熊本県ではスイゼンジナ(水前寺菜)、石川県でキンジソウ(金時草)、愛知県ではシキブソウ(式部草)、沖縄県では「はんだま」と呼ばれている[2]。熊本で栽培されていた水前寺菜が江戸時代に金沢に伝わり、加賀野菜の金時草として全国に知られるようになった[2]。YListでは、学名 Gynura bicolor の標準和名を「スイゼンジナ」としている[1]。中国植物名は、「紅鳳菜」とされる[1]。
学名の由来は、属の学名 Gynura は「メスのしっぽ」を意味し、柱頭が長くしっぽのように見えることから。種小名 bicolor は「二色の」の意味で、葉の表と裏で色が違っていることによる。
分布、形態
東南アジア原産[2]。タイ北部や中国南部が原産地ではないかといわれている。多年草で草丈50 - 90センチメートル (cm) になり、茎と葉はやや多肉質で、葉は互生し、葉は長さ10 cmあまりになり、長楕円形で切れ込みがある。葉にはにぶい光沢があり、表は深緑色だが、裏側は鮮やかな赤紫色またはブロンズ色で、つぶすと赤色の汁が出る。花は夏に咲き、黄色またはオレンジ色の小さな頭状花だが種子はできない。このため、繁殖はもっぱら挿し芽で行う。
葉の裏側は鮮やかな紫色
オレンジ色の花
利用
葉と柔らかい茎の先端部を摘んで食用にする[2]。食材としての旬は6 - 11月で、葉の色が濃く、ハリがあるのもが良品とされる[2]。
石川県、熊本県、沖縄県などでローカルな野菜として親しまれており、軽く茹でてポン酢をかけたり、お浸し、汁の実、天ぷら、酢の物などにして食べられている[2]。茹でると煮汁が紫色になり、ぬめりとほのかな苦味がある[2]。紫色の色素は抗酸化作用があるアントシアニンで、カロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどの栄養素も豊富に含まれている[2]。
脚注
参考文献
外部リンク
- スイゼンジナ(水前寺菜)