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逆転のトライアングル

逆転のトライアングル』(Triangle of Sadness)は、2022年スウェーデンフランスイギリスドイツ合作の風刺コメディ映画。監督はリューベン・オストルンド。出演はハリス・ディキンソンチャールビ・ディーン(ドリー・デ・レオン)(英語版)ウディ・ハレルソンら。

逆転のトライアングル
Triangle of Sadness
監督 リューベン・オストルンド
脚本 リューベン・オストルンド
製作 (エリク・ヘンメンドルフ)(スウェーデン語版)
フィリップ・ボベール
出演者 ハリス・ディキンソン
チャールビ・ディーン
(ドリー・デ・レオン)(英語版)
ウディ・ハレルソン
撮影 (フレドリック・ウェンツェル)(スウェーデン語版)
編集 リューベン・オストルンド
(マイケル・シー・カールソン)(英語版)
製作会社 (スウェーディッシュ・フィルム・インスティチュート)(英語版)
プラットフォーム・プロダクション
エッセンシャル・フィルムズ
(コプロダクション・オフィス)(英語版)
スウェーデン・テレビジョン
(フィルム・アイ・ヴァスト)(英語版)
(ユーリマージュ)(英語版)
アルテ
BBCフィルムズ
インペラティヴ・エンターテインメント
(ピアノ・フィルムズ)(英語版)
30ウェスト
配給

(SFスタジオズ)(英語版)
BACフィルムズ
(カーゾン)(英語版)
アラモード・フィルム

GAGA
公開 2022年5月21日 (カンヌ国際映画祭)
上映時間 149分 (カンヌ国際映画祭上映版)[1]
製作国  スウェーデン
フランス
イギリス
ドイツ
言語 英語
製作費 €13.000.000
(テンプレートを表示)

本作は、オストルンド初の英語作品であり、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最高賞のパルム・ドールを受賞した。なお、監督の前作にあたる2017年の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でも同賞を受賞しており、2作連続での受賞を果たした[2]。なお、チャールビ・ディーンはこれが遺作となった。

概略

モデルのカールとヤヤは、自分たちの関係が倦怠期に入っていることを悟りながらも、ファッションの世界で共に活動していた。ある日2人は、各国の様々な職業のセレブが集う豪華客船のクルージングに参加することになった。最初は優雅な船旅を楽しんでいたが、突如発生した大嵐により遭難してしまう。乗客たちの重度の船酔いによってクルージングは大惨事に陥る中、船は無人島に座礁するが、釣りなどのサバイバル能力を持つ従業員と、非力なカールやヤヤたちセレブの乗客の間で状況が変化しだし、やがて船内の人々に存在していたパワーバランスやヒエラルキーが次々とひっくり返されていく[1][3]

キャスト

  • カール - ハリス・ディキンソン
  • ヤヤ - チャールビ・ディーン
  • アビゲイル - (ドリー・デ・レオン)(英語版)
  • トーマス・スミス船長 - ウディ・ハレルソン
  • ディミトリー - (ズラッコ・ブリッチ)(英語版)
  • (イーリス・ベルベン)(英語版)
  • ヴィラ - (サニーイー・ベルズ)(英語版)
  • ヨルマ・ビョルクマン - ヘンリック・ドーシン
  • リュドミラ - (キャロライナ・ギリング)(英語版)
  • ポーラ - (ヴィッキ・ベルリン)(英語版)
  • ハンナ・オルデンブルグ
  • ウィンストン - (オリヴァー・フォード・デイヴィーズ)(英語版)
  • クレモンティーヌ - (アマンダ・ウォーカー)(英語版)
  • ダリウス - アーヴィン・カナニアン

製作

企画

プロジェクトは、オストルンドが『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でパルム・ドールを受賞した一ヶ月後の2017年6月に発表された。オストルンドは映画が『Triangle of Sadness』というタイトルになる予定で、内容については、ファッションと富裕層の世界を背景に、「資本としての容姿」と「通貨としての美」を裏テーマに据えた「荒々しい」風刺劇になると語った[4]。オストルンドによるとタイトルは、ボトックスで容易に直すことが可能な眉間のしわを指す形成外科学界の業界用語が元になっているとしている[5]

キャスティングは2019年に、ベルリンパリロンドンニューヨークロサンゼルスヨーテボリで監督自らが足を運んだ上で行われた[6]

撮影

主要な撮影は、2020年2月19日からスウェーデンギリシャで約70日間をかけて行われる予定だったが[7]、3月26日、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、約37%の撮影が完了した段階で、制作の一時停止を余儀なくされた[8]。6月27日、3ヶ月の中断を経てスウェーデンで撮影が再開され、ハレルソンの登場シーンは全て撮り終えることが出来たが、7月3日に再び制作が中断された[9]。9月18日、ギリシャのチリアドウ・ビーチで最後の撮影が始まり、38日間をかけ11月13日に撮影は終了した。オストルンドは、73日間の撮影中に計1061回ものコロナウイルス感染判定のテストが現場で行われたが、全てが陰性だったと語った[10]

撮影はギリシャの他のビーチや、製作会社の(フィルム・アイ・ヴァスト)(英語版)トロルヘッタンに所有している撮影所でも行われ、地中海では、アリストテレス・オナシスジャクリーン・ケネディ・オナシスが所有していたことで知られるプライベートヨットの(クリスティーナ・オー)(英語版)でも撮影が行われた[11]

公開

2019年5月、(SFスタジオズ)(英語版)北欧での配給権を獲得した[12]。本作は、2022年5月21日にカンヌ国際映画祭で上映され、8分間に渡るスタンディング・オベーションを受けた[13]。その後、北米の配給権を2019年の『パラサイト 半地下の家族』と2021年の『TITANE/チタン』で2回連続でパルム・ドール受賞作品を配給した経験を持つ(NEON)(英語版)が配給することが決定した[14]。パルム・ドール受賞後の会見においてオストルンドは、「映画で他に描きたかった3つの場面がある」とした上で「編集中にそぎ落とした重要な場面があった」と語り、149分の映画祭上映版から「より長く、より豪華になる」というコンセプトで劇場公開用に再編集を施す意向を発表した[15]

評価

本作は批評家から好意的に評価されている。Rotten Tomatoesでは31個の批評家レビューのうち72%が支持評価を下し、平均評価は10点中7.8点となった。サイトの批評家の見解は「『Triangle of Sadness』には、オストルンドの前作にあった鋭い切れ味が不足しているが、鼻持ちならない富裕層をブラックユーモアたっぷりに描いたこの作品は、それなりに見る価値がある。」となっている[16]MetacriticのMetascoreは15個の批評家レビューに基づき、加重平均値は100点中66点となった。サイトは本作の評価を「概ね好意的」と示している[17]

ザ・テレグラフ』の(ロビー・コリン)(英語版)は、映画に満点となる5つ星を与え、「虚栄心は有害で、財産は腐敗し、誰もがインスタグラマーが報いを受けるところを見るのが好きだろう。しかし、この壮大なシャーデンフロイデは2時間半の上映時間の中で徐々に真の同情に変わり出し、この酷い登場人物たちを気の毒に思うようになり、彼らが次々と受ける屈辱が自分ごとのように胸に刺さるようになってしまう。」と評した[18]。『ロサンゼルス・タイムズ』の(ジャスティン・チャン)(英語版)は、「約2時間半にわたる『Triangle of Sadness』の中で、(オストルンドは)道徳的嫌悪感を新たなレベルへ引き上げている一方で、主題の繊細さを新たなレベルまで引き下げている。これはいいトレードオフだ。」と評した。

バラエティ』のピーター・デブリュージュは、「オストルンドの作品の特徴は、観客を笑わせながらも、思考を促させるところだ。シーンの構成とその実行方法には細心の注意が払われており、気まずい沈黙やコミュニケーションにもがく登場人物たちの間を、ハエが邪魔に飛び回わるかのように不安感を増幅させている。」とオストルンドの演出力を評価した[19]

一方、『ガーディアン』の(ピーター・ブラッドショー)(英語版)は、「このオストルンドの新作は、『フレンチアルプスで起きたこと』のような繊細さや洞察力も、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の力強さも欠けている。ただ派手で、本物の笑いに欠ける、強引なヨーロッパ的風刺劇に落ち込んでいる」と過去作には及んでいないと指摘した[20]

受賞とノミネート

部門 結果 出典
カンヌ国際映画祭 2022年 パルム・ドール 受賞 [2]
アカデミー賞 2023年 作品賞、監督賞、脚本賞 ノミネート

出典

  1. ^ a b “Triangle of Sadness”. Cannes Film Festival. 2022年5月21日閲覧。
  2. ^ a b “Cannes Repeat Winner Ruben Östlund Collects His Second Palme d’Or for ‘Triangle of Sadness’”. Variety. 2022年5月29日閲覧。
  3. ^ “Triangle of Sadness review: The most disgusting film of 2022?”. BBC. 2022年5月29日閲覧。
  4. ^ Kardelo, Alexander (2022年2月6日). “Vi har sett 3 klipp ur Ruben Östlunds 'Triangle of Sadness'”. Moviezine. 2022年2月6日閲覧。
  5. ^ Keslassy, Elsa (2017年6月9日). “From 'Square' to 'Triangle': Palme d'Or Winner Ruben Ostlund's New Project Unveiled (EXCLUSIVE)”. Variety. 2017年6月9日閲覧。
  6. ^ Barraclough, Leo (2019年5月18日). “'The Square' Director Ruben Ostlund on Follow Up Black Comedy 'Triangle of Sadness'”. Variety. 2019年5月18日閲覧。
  7. ^ Wiseman, Andreas (2020年2月4日). “'Triangle Of Sadness': Harris Dickinson, Charlbi Dean & Woody Harrelson Lead Satire From Palme D’Or Winner Ruben Ostlund; Imperative, 30WEST, More Join” (英語). Deadline. 2020年2月4日閲覧。
  8. ^ Tartaglione, Nancy (2020年6月23日). “International Film Execs Talk Co-Producing During, And After, COVID – Cannes” (英語). Deadline. 2020年6月23日閲覧。
  9. ^ Wiseman, Andreas (2020年7月6日). “Palme D'Or Winner Ruben Ostlund Talks Returning To Production On 'Triangle Of Sadness' During Covid Pandemic” (英語). Deadline. 2020年7月6日閲覧。
  10. ^ Keslassy, Elsa (2021年2月5日). “'The Square' Helmer Ruben Ostlund on Filming 'Triangle of Sadness' With Woody Harrelson During Pandemic (EXCLUSIVE)”. Variety. 2021年2月5日閲覧。
  11. ^ Barraclough, Leo (2020年11月17日). “'The Square' Director Ruben Ostlund Speaks About Followup 'Triangle of Sadness'” (英語). Variety. 2020年11月17日閲覧。
  12. ^ “SF Studios Acquires Nordic Rights to Ruben Östlund’s ‘Triangle of Sadness’”. Variety. 2022年5月30日閲覧。
  13. ^ “‘Triangle of Sadness,’ starring Woody Harrelson, gets 8-minute standing ovation at Cannes”. The Daily News. 2022年5月30日閲覧。
  14. ^ “Neon Acquires Ruben Östlund’s Buzzy Cannes Satire ‘Triangle Of Sadness’”. Deadline. 2022年5月30日閲覧。
  15. ^ “Cannes Palme d’Or Winner Ruben Östlund Says Theatrical Cut Of ‘Triangle Of Sadness’ Will Be “Longer And Richer” – Cannes”. Deadline. 2022年5月30日閲覧。
  16. ^ “Triangle of Sadness”. Rotten Tomatoes. (Fandango)(英語版). 2022年5月29日閲覧。
  17. ^ “Triangle of Sadness”. Metacritic. 2022年5月29日閲覧。
  18. ^ “Triangle of Sadness, review: Noam Chomsky, oligarchs and projectile vomit”. The Telegraph. 2022年5月29日閲覧。
  19. ^ “‘Triangle of Sadness’ Review: Ruben Östlund’s Latest Satire Puts Privilege Through the Wringer”. Variety. 2022年5月29日閲覧。
  20. ^ “The Triangle of Sadness review – heavy-handed satire on the super-rich loses its shape”. The Guardian. 2022年5月29日閲覧。

外部リンク

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