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送り盆まつり

送り盆まつり(おくりぼんまつり)は、毎年8月に秋田県横手市で開催される祭りである。横手の送り盆まつりとも呼ばれる。

送り盆まつり
Yokote’s Okuribon Festival
藁で作られた屋形舟(大水戸町
イベントの種類 行事
正式名称 横手の送り盆行事
開催時期 ねむり流し:8月6日
市民盆踊り:8月15日
屋形舟繰り出し・
花火打ち上げ:8月16日
初回開催 江戸時代
会場 秋田県横手市蛇の崎橋周辺
主催 一般社団法人 横手市観光協会
来場者数 7万人(2018年、入込客数)[1]
最寄駅 JR横手駅
公式サイト

1998年(平成10年)3月20日に県の無形民俗文化財に指定されている。

概要

送り盆まつりと呼ばれるのは、ねむり流し、市民盆踊り、屋形舟繰り出しなどの一連の行事の総称であり、県の無形民俗文化財に指定されている「横手の送り盆行事」とは8月16日に行われる屋形舟繰り出しのことである。

ねむり流し

送り盆行事の1週間前にあたる、8月6日に行われるもので、送り盆行事の屋形舟より一回り小さな小舟を作り、願い事を書いた短冊を付け、各町内の子どもたちがサイサイ囃子とともに蛇の崎川原に繰り出す[2]。睡魔や災厄を川に流し、農作業の安全を祈るものとされる[3]。大人たちが中心となって行われる送り盆行事(屋形舟繰り出し)と対照的に、子どもたち中心で行われる。そして、この子どもたちが後々送り盆行事の担い手となる[4]

本来は旧暦7月6日に行われる七夕の行事であったが、現在では送り盆行事の一連とされている[4]

市民盆踊り

送り盆行事の前日である8月15日に行われる[2]。横手市役所本庁舎前の富士見大通りにて行われ、約1,000人が踊りの輪をつくる[2]。送り盆行事で繰り出される屋形舟も道路上に並べられる。演目には、横手盆踊り・横手音頭・ドンパン節がある[5]

屋形船繰り出し

 
蛇の崎橋から横手城を望む

送り盆行事として8月16日に行われる。旧横手市内の計14町内(全上内町・下内町、田中町馬口労町柳町大水戸町中前郷西前郷上真山富士見町平城町朝倉碇石町南町[注釈 1])が、(むしろ)やで作られた、重さ約750kg、長さ約7.5mある屋形舟を製作し、30人以上の若衆が担いで各町内から横手川右岸の蛇の崎川原へと集結する[2][4]。川原で供養を済ませた後は、蛇の崎橋に上り、舟の船首を高く持ち上げ、舟同士の「ぶつけ合い」が繰り広げられる[4]。ぶつけ合いが始まると観客からは歓声が上がり、舟の舳先は次第に高く持ち上げられ、やがて崩れて着地する。その後も押し合いは続くが、やがて互いに引き離れ、ぶつけ合いは終了する。ぶつけ合いが終了すると観客からはねぎらいの拍手が送られる。供養の帰りに若衆のエネルギーを発散させるためにぶつけ合いを行っているとされており、ぶつけ合いに勝ち負けなどはない[6]。屋形舟の周りでは、サイサイ囃子が囃し立てられる他、横手城の裏手(横手公園)からは花火が打ち上げられる[4]

屋形舟には数十本のろうそくが飾られており、それに火が灯され、後部には墓石型の角灯篭や、五色の短冊を吊るした竹が添えられる。舟の制作に用いられる藁の生産は、近隣の稲作農家などによって行われており、前年の冬から作業が始まる。舟の本格的な制作は7月頃に始まる[4]

起源・歴史

諸説あるが、江戸時代中期の享保の飢饉1733年頃)の後、多くの飢餓者を供養するため柳町(やなぎまち、現・中央町)が屋形舟を作り、川原から流し御霊の供養を行ったのが始まりとされる[2][4]1815年文化12年)頃に執筆されたとされる「風俗問状答」には、この行事について以下のように記されている。

平鹿の横手城外の町々、送り火はことなる事の候。一町に一ツづつ舟を葭簣にて造る。長さ三丈、大なる灯籠を石塔のかたに造り、三界萬靈と書て眞中に居ゑ、外には灯籠もなく、只蝋燭を数百挺舟の四面へともして町をねり行、蛇の崎と申所の橋の川原へ持出、太鼓うち囃し立る。この舟十ばかり出る也。[7]

開催日は、1926年大正15年)までは旧暦7月16日だった[8]

江戸時代後期の段階で、恒例の行事として定着しており、現代に至るまで行われてきた[4]。市民盆踊りについては、昭和の始めころから行われている[5]新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年令和2年)から2021年(令和3年)にかけては一連の行事を中止し、2022年(令和4年)に3年ぶりに開催された[9][10]

日程

8月6日
  • ねむり流し(18:00 - 20:00、蛇の崎川原)
8月15日
  • 市民盆踊り(19:00 - 21:00、富士見大通り)
8月16日
  • 屋形舟繰り出し(18:30 - 22:00、蛇の崎橋)
  • 花火ショー・協賛花火打ち上げ(18:00 - 20:00、蛇の崎川原・横手城)

脚注

注釈

  1. ^ 現在の町内ではなく、かつての町内の境界・名称で区分される。

出典

  1. ^ 秋田県「令和元年(平成31年)秋田県観光統計」、2019年、23頁。
  2. ^ a b c d e “秋田県指定無形民俗文化財「横手の送り盆まつり」”. 横手市観光協会 (2022年7月). 2022年9月19日閲覧。
  3. ^ “横手市歴史文化遺産保存活用地域計画 第3章”. 横手市 (2021年3月). 2022年9月19日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h “横手市歴史的風致維持向上計画 第2章”. 横手市 (2018年7月). 2022年9月19日閲覧。
  5. ^ a b “横手市民盆踊り”. 秋田民族芸能アーカイブス. 2022年9月19日閲覧。
  6. ^ “”. 横手市観光協会. 2022年9月19日閲覧。
  7. ^ 中山太郎『諸国風俗問状答 : 校註』東洋堂、1942年、104頁。 
  8. ^ “(夏)送り盆まつり”. 横手市 (2021年9月28日). 2022年9月19日閲覧。
  9. ^ “”. 秋田魁新報 (2022年5月18日). 2022年9月19日閲覧。
  10. ^ “”. 秋田魁新報 (2022年8月16日). 2022年9月19日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 横手の送り盆まつり - 横手市観光協会
  • 横手の送り盆祭り - 横手市観光推進機構
  • (夏)送り盆まつり - 横手市
    • Yokote’s Okuribon Festival(英語) - 横手市
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