貫通接辞(かんつうせつじ)とは、接辞の一種であり、語の中の複数の場所に割り込んで派生語を作り、語の意味を補ったり、変えたりする形態素をいう。典型的なものとしては、セム語派(アラビア語等)の子音からなる語根の間にはさまれる(または接頭・接尾する)ものがある。
以下にマルタ語の動詞 ktb[1](書く)と ksr[2](キスする)の完結相の活用を示す。
数 | 人称 | 性 | 貫通接辞 | 語幹 |
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ktb | ksr |
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単数 | 1 | - | --i-t | ktibt | ksirt |
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2 | - | --i-t | ktibt | ksirt |
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3 | 男性 | -i-e- | kiteb | kiser |
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女性 | -i--et | kitbet | kisret |
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複数 | 1 | - | --i-na | ktibna | ksirna |
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2 | - | --i-tu | ktibtu | ksirtu |
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3 | - | -i--u | kitbu | kisru |
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