解説
- 1960年代に“スパーク3人娘”のひとりとして一世を風靡した伊東は、1970年に渡辺プロダクションから独立、レコード会社も日本コロムビアに移籍して心機一転を図っていたが、セールスは苦戦を強いられていた[1]。元・ベース奏者でマネージャーをつとめていた父親の伊東謙吉は、日音の村上司に「ぜひとも筒美京平作品を歌わせてほしい。」と依頼[1]。同社が原盤を制作することになる。
- 当初伊東は、「リズムを強調したアップテンポの曲は自分に合わないのでは…。」と難色を示していたが、村上は「マイナーなメロディーをアップビートに乗せた曲をロングドレスで歌うのがイメージの一新につながる。」と説得し、伊東も納得[1]。赤坂ミュージック・スタジオで行われたレコーディングは、歌入れをテイク1で終え完成させる[1]。
- 本作はチャート最高位9位と、『知らなかったの』(1969年)以来2作ぶりにTOP10入りするヒットを記録[2]。大晦日の第22回NHK紅白歌合戦にも本作にて9回目の出場を果たす。
収録曲
- 誰も知らない [02:34]
- よせばいいのに [03:09]
収録アルバム
- 旅 (#1)
- ふたたび愛を〜伊東ゆかり・筒美京平 Love Sounds (#1、#2)
カバー
脚注
- ^ a b c d CD-BOX『筒美京平 Hitstory Ultimate Collection 1967〜1997 2013Edition』 ソニー・ミュージックダイレクト(2013年12月25日)ブックレット、59頁。
- ^ 『オリコンチャート・ブック アーティスト編』オリジナルコンフィデンス、1988年、50頁頁。(ISBN 4-87-131021-3)。