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角能線(かくのうせん)は、滋賀県東近江市垣見町にあるJR能登川駅から、同県愛荘町を経由し、東近江市市ヶ原町・大林町に至るまでの、全長17.2kmからなる近江鉄道バスのバス路線である。
概要
JR能登川駅と近江鉄道愛知川駅、愛荘町、東近江市東部を結ぶ路線である。古くからの生活道路を通行するため、歩道のない片側1車線道路がほとんどで、大型トラックやトレーラーなどとの離合が困難な箇所が多々ある(能登川駅から御幸橋南の区間、愛荘町内の矢守や島川の区間など)。道幅が開通当時の大正時代、もしくはそれ以前と変わらない区間もある。
しかしながら、観光目的で乗車する場合は、湖東平野ののどかな田園風景が楽しめる。沿線の観光名所としては、湖東三山の一つである百済寺がある。
経緯
角能線の由来は、もともと角井村(かくいむら)から能登川駅までを結ぶ路線として開通したことによる。角井村は1955年(昭和30年)に隣の西小椋村と合併して愛東村(のちに町制を敷いて愛東町)となり、さらに現在は東近江市となっている。
角能線の開通以前は、(愛渓自動車)が1920年(大正9年)に能登川駅と愛知川駅を結ぶ路線を開通させていた。昭和初期に近江鉄道が会社を買収して、角井村平尾(現・東近江市平尾町)までを結ぶ「角能線」とした。現在の東近江市内を走る最古のバス路線である。
運行範囲の変遷
現在は、能登川駅 - 佐生団地 - 愛知川駅 - 湖東記念病院 - 百済寺本町 - 市ヶ原の区間を運行区間とし、停留所は計33ヶ所である。1920年代の開通当時は平尾まで運行され、昭和30年代には永源寺まで延長されていた。しかし、利用者の減少によって市ヶ原までの路線となった。
昭和後期から平成初期までは、金剛輪寺を経由していた。また、1990年代初頭から2003年頃までは、(クレフィール湖東)を経由していた。湖東記念病院は、病院の完成に伴って経由するようになった。
関連項目
外部リンク
- 近江鉄道バス・湖国バス