西遊馬駅(にしあすまえき)は、かつて埼玉県北足立郡馬宮村(現・さいたま市西区)大字西遊馬に存在した、(西武鉄道)大宮線の停留場。
概要
高木駅から直進し、県道に合流して川越線を越えた先、指扇駅の南西にあった。現在の指扇駅入口交差点よりやや川越線のガード寄りに戻った場所に当たる。なお、当初は字にちなみ合土駅の名で開業した。
当駅は秋葉神社への最寄り駅で、関東一円から参拝にくる乗降客が多かった。とりわけ4月18日と12月18日におこなわれる例大祭の際には臨時の切符販売所が開設されるほどであった。また、駅周辺はタバコ屋、煎餅屋、鍛冶屋などの店舗があり、賑わった雰囲気だった。鍛冶屋に独楽の芯を入れてもらうために大宮から子どもたちがわざわざ電車に乗って訪れるほどであった[1]。
歴史
廃線後の状況
道路そのものが埼玉県道2号さいたま春日部線(旧・国道16号)で拡張を受けており、痕跡は残されていない。この先大成駅までこの状態が続く。
隣の駅
脚注
- ^ (株)秀飯舎 印刷「ふるさと指扇」大宮市指扇公民館発行1988年、106頁
参考文献
- 建設省編『埼玉県・西武鉄道』(建設省公文書)
- 鉄道省編『西武鉄道(元川越電気、武蔵水電)』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道(元武蔵鉄道)2』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道別全』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道3』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道』(鉄道省文書)