この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2017年11月) |
サブメンバー(sub member)とは、スポーツの団体競技において、試合開始時より出場しない選手のこと。
概要
一般に「控え」「補欠[1]」「サブスティテューション(substitution)」などと呼ばれ、試合開始時より出場するスターティングメンバー(スタメン)に対して、主にそのバックアップ要員として待機する。また、基本的にベンチにて出番を待つため、控えに回ることを「ベンチスタート」と呼ぶ。
控えに回る選手は、スタメン出場を続ける選手(レギュラー)と比べて体力や技術が劣っていることが多く、それ故に試合での出番が少なく常にベンチスタートに甘んじている選手を指して「ベンチウォーマー(bench warmer)」と表現することがある。しかし、このような控え選手の存在も試合の勝敗を左右する重要な存在である。
控え選手が起用される場面
スタメンのアクシデント
- スタメンが疲労の為に、動きが明らかに落ちている時
- スタメンが調子を落とし、本来の力を出せていない時
- スタメンが怪我をして試合に出られなくなった時
- スタメンが退場処分を受けた時(サッカーなど補充不可の競技は除く。但し別のポジションで交代される場合もある)
など、スタメンの選手に何らかのアクシデントがあった場合に選手交代によって試合に途中出場する。また、アクシデントが試合開始直前に起こったものである場合、その選手に代わってスタメン出場することもある。
試合展開上の選手交代
- 相手に一方的に押されるような展開が続き、選手を入れ替えて流れを変えたい時
- 「スタメンとしては難があるが、ここ一番の勝負強さがある選手」(野球の代打・代走、リリーフ、バレーボールのピンチサーバーなど、必要な時に“仕事をする、結果を出す”ことができる選手)を起用するのに最適なチャンスが訪れた時
- 「攻撃には難があるが、守備に関するプロフェッショナルの選手」を起用する状況が訪れた時(野球やサッカーの守備固めなど、リードして勝ち逃げを狙いにいく場合)
などのように、試合上の戦略として控え選手を途中出場させる場合もある。アクシデントによる途中出場が「やむを得ない」ものであるのに対し、積極的な選手交代であることが多い。
また、このような場合に備え、実力者でありながらあえてサブメンバーとして起用される選手を俗に「スーパーサブ」と呼ぶ。スタメンと同等かそれ以上の潜在能力を有し、勝負どころや特定の場面において特にその実力を発揮できるタイプの選手がスーパーサブとして扱われる。
選手交代のルール
- 選手交代は各競技ルールに基づいて試合途中あるいはインターバル(競技によってはタイムアウトも)明けに実行する。
- サブメンバーは試合開始時にはベンチに入り出番を待つ。
- サブメンバー交代直前にコート(フィールド)の外で待機し、交代される選手がコートからベンチに退こうとすると、代わってコートに入り交代完了となる。
- なお、選手の傷病による場合、その選手をコートの外に出し、トレーナーが傷病の様子を見た後、試合続行不可と判断されてから交代が行われる場合もある。
- 交代された選手は完了後は基本的にベンチから試合を見守る。
- ただし、退場処分を受けた場合は少なくともベンチからも退出しなければならず、傷病の場合はベンチ裏で治療を施し、程度によっては競技場から退出(病院へ搬送など)する場合もある。
- 選手交代については、競技によって申告交代制と自由交代制に分かれる。前者は野球、ソフトボール、クリケット、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボールなど、後者はアメリカンフットボール、アイスホッケー、フィールドホッケー、ハンドボール、フットサル、水球などが該当する。
- 申告交代制の場合、必要に応じてコーチ(監督)、競技によっては主将が審判員を通じて運営にその旨を告げ、試合途中の場合は試合が止まった後に審判員が交代を認めた上で指示を仰ぎ実行に移す。
- 選手交代がある場合は、場内アナウンスでその旨が告げられる。また、サッカーやバレーボールでは交代される選手の背番号が記されたボードを示して交代を促す。
- 野球やサッカー、ラグビーなどでは一度交代で退いた選手は原則として試合に戻ることはできないが、ラグビーでは傷病に限り治療のため一時的に交代させることが可能である。一方、バスケットボールやバレーボールなどでは再度交代でコートに戻る(再出場)ことが認められる。ソフトボールの場合、スタメンが一度退いても、自分の元の打順を引き継いだ選手と交代するという条件で1度だけ再出場(リエントリー)が認められる。
- また、サッカー、クリケットなどでは交代する人数に制限が設けられている。この場合、規定に達した後は選手交代することができず、アクシデントが起きれば人数を欠いた状態で試合を続行しなければならないか、試合放棄として敗戦扱いにされる。さらにクリケットの場合、負傷など以外の理由による交代は基本的に認められない。一方で野球、ラグビーなどでは選手登録枠の範囲で交代可能。
- 自由交代制の場合、審判員に交代を告げる必要は特になく、交代も無制限でかつ再出場も可能。競技によっては試合進行中に交代を完了することができる場合もある。
- ただし、アイスホッケーにおいては、試合中断時に交代する場合、ビジターチームはホームチームよりも先に交代を終えなければならない。